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日々の思いを書き留める

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日常生活からの気づきをエッセイとして記します。週2回更新。
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#心理

「生きててよかった」と「生まれてきてよかった」は違う

「生きててよかった」と「生まれてきてよかった」は違う

満男が寅さんに聞くんだ。

「伯父さん、人間てさ、人間は何のために生きてんのかな」

すると、寅さんはこう答える。

「難しいこと聞くなぁ、、
何というかな、
あぁ、生まれてきてよかったなって思う事が一生に何べんかあるじゃない
そのために生きてんじゃねぇか」 

             『男はつらいよ 第39作 寅次郎物語』より

何かがぶっ壊れた今の世の中に心許なくなり、何のために?って疑問が

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マインドフルネスと瞑想によって思考をとことん客観視する

マインドフルネスと瞑想によって思考をとことん客観視する

数ヶ月前に、瞑想、マインドフルネスの本を読んでから、自分の感情や行動、心の動きをとことんまでに客観的に捉えることを意識しています。

昔からそういうタイプではありますが、まだまだ浅かったと気づかされることばかりです。

***

人間の脳というのは、所詮たくさんのシステムが寄り集まっているだけである。

そして、その時その時どのネットワークが優位に立つのかによって、浮かぶことが変わる。

そこ

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「愛されたい」の魔力

「愛されたい」の魔力

物にも服にも住む場所にも仕事にも
ほとんど執着はない。
こだわりはあっても執着はない。

人に執着するってわたしにとってどういうことか考えた時、
やっぱり「愛されたい」ってことかなと思う。

わたしの喜びは「求められる」ことなので、
「求められる」→と「愛されている」と感じる。

同性でも異性でもね。

でも、愛されようと"頑張る"と、
空回りしてしまうのもよーーく分かってる。
だから、そんなに頑

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孤独感というギフト

孤独感というギフト

どんなに荒々しい風が吹いていても、
責められてると感じたことは1度もない。

電車の揺れで涙が出そうになるほど切ない日も、運転手さんのせいにしたことはない。

何かのせいにするほど、
心を曇らせたことはない。

ある人が、
わたしにつきまとう孤独感は、
自分を守るためにあると教えてくれた。
それを何よりも大切にしなさいと。
いつか人を救う鍵を見つけてくれるだろう、とも言った。

愛に敏感すぎるわた

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雨の朝寝

雨の朝寝

ここのところ、疲れ果てている。
気持ちも身体も疲れると、ただ泣きたくなってくる。眠くてやりきれなくて泣く子どもの気持ちが手に取るように分かる。間違いなくこんな感じなんだろうなぁと。

今、新しいチャレンジをさせてもらっているから緊張感が解けないのも原因のひとつ。
息子の林間学校の準備がトロくてイライラしていたのもひとつ。
はまっている海外ドラマ「SIX FEET UNDER 」が重い上に心に沁みす

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最高の2番目を目指す

最高の2番目を目指す

小学校の頃、走るのが早くてマラソン大会はいつも1位だった。
ても、5年生ではじめて2位を経験した。
悔しかったけれど、どこかでホッとしたのも事実。
ちょっと溢れそうだった涙を誰にも見られないように堪えた記憶があるけれど、
昔から、それがわたしだった。

友達から、その子の親友の愚痴を聞かされることが多かった。
そして、また親友の元へ戻っていく姿を満足気に眺めていた。

彼女への不満を男友達から聞く

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誰?

誰?

Who am I ?というより
Who are you?という問いに近い感覚が
わたしの中で広がっていく

わたしはもうすぐこの世からいなくなるんじゃないかと思うくらい
それは不思議で

人が話したり動いたりすること
わたしが今ここにいること
地球に人がたくさん生きていること
そして死に、また生まれていること
考えたり喜んだり悲しんだりすること
痛むこと疼くこと
快楽さえも
すべて滑稽に見

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何でもなかった日

何でもなかった日

昨日、母に付き添って検査結果を聞きに行った。

結果、原因不明。
血液検査の数値から異常が考えられる箇所には、石も腫瘍も閉塞もなかった。

はじめに調べた数値も、ほぼ正常に戻っているとかで、とりあえず様子を見ましょうということになった。

うん。よかった、よかった。
わたしたちは、よかったねと一瞬だけ言い合った気がしたが、すぐに別のことを考えていた。

母は、自分の信じようとしている健康法

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医師と母とわたし

医師と母とわたし

昨日、ある連載でドクターにインタビューをさせていただいた。
知らない世界のことを色々と伺えてとても興味深かった。

そして今日、別の仕事へ向かおうとしたところで母から電話が来た。
数日前の不調が良くならずに近所の病院に行ったら、肝臓の数値が悪いと言われて大学病院を紹介されたという。

すっかり良くなっていると思ったので予想外だった。

わたしは仕事を休み、2時間かけて病院へ向かった。

サクサクテ

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誰かのためなら大胆になれる

誰かのためなら大胆になれる

住宅街を走る小さなコミュニティバスで帰宅中のこと。

停車ボタンが押されたバス停で、降りるはずの人が降りられていない。
その人は、手すりと座席に大きくもたれかかってしまっている。
本人さえも自分の状況が分かっていないようで、運転手さんから「大丈夫ですか?」と聞かれて、はっとした表情をしていた。
年齢は、若く見える70代女性かなと予想した。

その人は、なんとかバスを降りたが、その場に座り込んでしま

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異物との向き合い方

異物との向き合い方

昨年、息子の顔にウイルス性のイボができた。
皮膚科での液体窒素での治療は痛みや回数もかかるので、まめに連れていくことが苦手なわたしは美容皮膚科のドアを叩いた。

そこでは、イボクリームなるものを子供には推奨しており、皮膚を溶かしながら治していくというものだった。

イボというのは、免疫力が上がると突然に治ったりするものなので、それのおかげかは確信していないけれど、息子のイボはキレイに治った。

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