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最高の2番目を目指す

小学校の頃、走るのが早くてマラソン大会はいつも1位だった。
ても、5年生ではじめて2位を経験した。
悔しかったけれど、どこかでホッとしたのも事実。
ちょっと溢れそうだった涙を誰にも見られないように堪えた記憶があるけれど、
昔から、それがわたしだった。

友達から、その子の親友の愚痴を聞かされることが多かった。
そして、また親友の元へ戻っていく姿を満足気に眺めていた。

彼女への不満を男友達から聞くのが楽しかった。
浮気している男友達から話を聞くのが楽しかった。

人の不幸が楽しんじゃなくて、
たぶんわたしにしか話せないんだろうと思うことが喜びに繋がっていたように思う。

人は、一番大事な人には全てを話せない。

一番近くになった途端、
埋められない距離が生まれる。

そういえば、昔からそんな人々の姿を見てきたな、としみじみ振り返っている。

***

主役の居心地の悪さも実感していた。
誕生日会、主役のわたしを除いて他のみんながコソコソと計画しているのがたまらなく嫌だった。

美容師時代は、
わたしを指名して気に入ってくれることが重かった。

1番に憧れながら、
本当には望んでいない。

あなただけだと言われた途端、
その人にはわたしに言えないことが生まれる。

それならば、
最高の2番として
なんだって受け入れる懐を持つから
良い顔も悪い顔も全部見せて欲しい。

そんな風に思う。

#エッセイ #恋愛 #結婚 #自己認識 #心理
#幸せ



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