マガジンのカバー画像

写真・短編小説・詩

658
様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

寝つけない夜

寝つけない夜

そっちへ行っちゃだめ
危ないから行っちゃだめ

蛙ピョンピョン道路へと
元気よく跳ねてゆく
車ビュンビュン通っては
何もかもつぶしてく

あれから蛙はどうしたろ
今も無事でいるだろか

蛙の安否が気になって
なかなか寝つけぬ今宵です

心

磨くのは心だよ

守るのも心だよ

間違えちゃいけないよ

失った私

失った私

もう あなたの知っている私ではない
というか 私の知っている私でもない

あの私を失ったのはいつ

ねえ いつも見ていたでしょ
ねえ 教えてよ

最近そう空に問いかける
もちろん答えてはくれないよ

青空が素敵に思えたあの私は
もうどこにもいない

思い出のスクリーン

思い出のスクリーン

空というスクリーンに
いつも素敵な映像が流れてる
場面によって背景が変わる
いや 背景によって場面が変わる

今は夕焼け
ほら 婆やの小さな後ろ姿
見て あなたが手を振ってる

流れる映像は いつも思い出ばかり

見上げる空には
いつも思い出のスクリーンがある

確かなこと

確かなこと

あなたがいたことは確かなこと

私がいたことも確かなこと

時に埋もれてしまっていても

誰の記憶から消えてしまっていても

あなたと私の人生が存在したこと

それは確かなこと

折鶴

折鶴

あなたが折った折鶴が

春の風で飛び立った

降りた先は私の指先

地味な色があなたらしい

今年も誘ってくれるんだ

桜 見に行こうか

きっと今 満開だよ

新しい景色

新しい景色

来た道を引き返しはしないよ

だって 新しい景色が見たいから

かすみ草

かすみ草

「あなたらしく」
そうかすみ草が言うの

そう簡単に言わないでよ
そう言ったら
「あなたはあなたでいればいい」だって

それが難しいんだって
そう言ったら
「あなたはあなたなんだから」だって

あまり気楽に言ってくるから
ひと言言ってやろうとかすみ草見たら
そのかすみ草
とても素敵だった

その姿見たら
何にも言えなくなっちゃった

侘しい小唄

侘しい小唄

これでお別れ せいせいと

そっけもなく背を向けた

お馬は静かに歩き出し

あなたをいずこへ連れ去った

本当のお別れさみしくなって

茜の空に面影追うも

カーカーからすが邪魔ばかり

鼻歌交じりの小唄を歌い

気持ちを化かしてみるけれど

私の強がり瞼さん

とうとう夕立きたように

大粒の雨を降らせては

野辺の小道をぬらしてく

夕暮れに佇む私の心

今宵ここから動けない

正常の中にある異常

正常の中にある異常

抜いても抜いても生えてくる
生えて抜かれる運命でも
何度抜いても生えてくる
雑草抜きつつふと思う

なぜそんなに生えたがる

雑草私を睨んでは
誰ぞ抜かねば生えるだけ
なぜそんなに抜きたがる

雑草抜く手がふと止まる
生えたがるのを抜きたがる

何と無慈悲な行いを
ひたすら続けているのだろう
しかし無慈悲であろうとも
ひたすら生える雑草を
抜かずに放ってはおけません

正常の中にある異常

抜いた

もっとみる
私らしさ

私らしさ

風ならば風らしく

雨ならば雨らしく

雪ならば雪らしく

そうあるべきなら

私ならば私らしく

そうあるべきなのでしょう

私らしく…

さて どうあるべきなのでしょう

私と遊ぶ

私と遊ぶ

山で遊べば山となり

海で遊べば海となる

空で遊べば空となり

私と遊べば私となる

しばらくは私と遊ぶとしよう

私が私となるために

雲の行方

雲の行方

風に揺れる弱竹が

空を掃き掃き青空に

掃かれた雲は何処へやら

私はその場所を

知らない

心からありがとう

心からありがとう

一生懸命育ててくれて

自由に育ててくれて

本当にありがとう

心からありがとう

ちゃんと伝えておかなきゃね

あなたが生きている その内に