マガジンのカバー画像

創作

10
運営しているクリエイター

記事一覧

小説新人賞で一次落選したらすること。

小説新人賞で一次落選したらすること。

小説新人賞に何度も落ちる人は、Aが足りない。
 Aというのは、PDCAのAです。ウィキペティアによると「品質管理など業務管理における継続的な改善方法」なんだそうです。

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→Act(改善)

 小説を書くためにあらすじを書き(計画)長編小説を書き上げて新人賞に応募する(実行)。そして選考結果が出た(評価)。次にすることは、評価の内容を精査し、改善

もっとみる

ゾンビはなぜラノベと相性が悪かったのか

「一時期、ライトノベルでもゾンビ流行ってたじゃないですか」

 流行ってない。ガチで売れたのは木村心一『これはゾンビですか?』だけ。

 売上を無視して『これゾン』以降にリリースされた作品の数を見ても、両手両足で数えられるくらいしかないと思う(ライトノベルって毎月一〇〇冊以上出ているのに)。

 しかもいちばん売れたゾンビライトノベルである『これゾン』はジョージ・A・ロメロ『ナイト・オブ・ザ・リビ

もっとみる
本格ホラーミステリー小説『モスキート』ができるまでの悪戦苦闘の日々

本格ホラーミステリー小説『モスキート』ができるまでの悪戦苦闘の日々

●下手くそだと罵られた日々 私が初めて小説を書いたのは小学一年生のころ。原稿用紙五枚分のホームドラマでした。とはいえ一年生の書くものなので、物語というにはあまりにもつたないものでした。それから今まで三十年越え。あきらめもせずにまだ物語を綴っています。

 とはいえ、鳴かず飛ばずのまま今に至ります。webのエッセイコンテストで賞をいただいたこともありました。が、結局のところ、出版までにはいたらず。さ

もっとみる
星空文庫を選んだのは

星空文庫を選んだのは

小説投稿サイトがたくさんあるなか、私が選んだのは星空文庫だった。

なぜか?

ランキングがない。競争がない。
それが決め手だったと思う。

星空文庫を始めた頃は、苦しくなって書けない時期だった。応募作品を書くに書けず、でも書くことから離れたくない。
思いきってネットに出してみよう。でも……と悩んだ結果、星空文庫を選んだ。

評価を気にして書くのが、私には辛かった。
選ばれないという苦しみは、応募

もっとみる
「世界との折り合いが悪い人たち」に寄り添う|凪良ゆう インタビュー

「世界との折り合いが悪い人たち」に寄り添う|凪良ゆう インタビュー

 作家の新たな一面に気付かされるような作品に出会うことは、小説を読んでいく中でも特に幸せな体験のひとつだ。それが大好きな作家なら、なおさら。

 今年、書店の新刊台に平積みにされている『流浪の月』を手に取り、凪良ゆうという作家を「再発見」した、あるいはとうとう「出会った」読者は多いだろう。暗色のテーブルに載せられたストロベリーアイスクリームの装丁は、まるで作家が持つ人間洞察の深さと、生活描写の甘や

もっとみる
【雑記】上手い人を見て凹む・妬む原因は一つとは限らない

【雑記】上手い人を見て凹む・妬む原因は一つとは限らない

アート関係を趣味にする人は…上手い人の作品を見て、自分が見劣りすると凹んだり、嫉妬したりして、なかなか進まない状況に陥るのは『あるある』だと思う。

自分もそういう考えに囚われて、せっかくここ数日いろいろやってみよう!という意欲が湧いていたのに…急に『自分は何をやってもダメだから、何もしたくない』というとこまで落ち込んでました。

そこで、『上手い人を見て凹む』…検索。
すると、絵を描く人向けのア

もっとみる
小説新人賞は勢いが大事、売れるのは既視感があるもの。じゃあどうすれば?

小説新人賞は勢いが大事、売れるのは既視感があるもの。じゃあどうすれば?

使い回しの投稿は仁義に悖る?

ツイッターに小説の下読み(一次選考者)をしている方(元編集者の書評家)が、「使い回しの原稿は仁義に悖る」と書いて騒ぎになりました。

一次選考(下読み)は編集者が読まず、作家やライターにまかせる場合が多いです。その書評家さんによるといま下読みしている投稿作が、別の社の下読みで読んだ小説だったそうです。「仁義に悖る」という強烈な言葉に反応した人が多かったようで、批判が

もっとみる
おもしろくするためには手段を選びたくない|天祢涼 インタビュー

おもしろくするためには手段を選びたくない|天祢涼 インタビュー

 「一作家一ジャンル」と呼ばれるほど個性的な作家を輩出している「メフィスト賞」を受賞し『キョウカンカク』で2010年にデビュー。2017年に発売になった社会派青春ミステリー『希望が死んだ夜に』では、「おもしろい作家が凄い作家になった」と文芸批評家からも絶賛され、多くの書店員からも支持され店頭でも広く展開された。
 そして、精神的な続編ともいえる『あの子の殺人計画』を発表しながら、日常ミステリー『境

もっとみる
ご質問にお答えします(13)「小説家になれないかもという不安を払拭するには」

ご質問にお答えします(13)「小説家になれないかもという不安を払拭するには」

 はい、というわけでモノカキTIPSのお時間でございますけれども、今日もご質問をいただきましたので、回答させて頂こうかなと思います。今回のご質問は、こちら!

 なるほど。今回はメンタル系のご質問ですね。小説家を目指して日々小説を書き続けるものの、5年、10年とやっても芽が出なかったらどうしよう、という不安についついさいなまれてしまう、ということでしょうか。
 まあ、たぶんですね、質問者さんは不安

もっとみる
創作に携わる、すべての人にこれくらいのメンタリティでいてほしい

創作に携わる、すべての人にこれくらいのメンタリティでいてほしい

みなさん、こんばんは。

今日は、創作するということに関しての、個人的な考えを少しだけ絵にしてみました。作家であったりライターであったり、プロの表現家たちと日々共にお仕事をしているわけですが、以前にも創作に関して思うことが増えてきました。

軽いノリで書いていますが、個人としては本当にこう思っているのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(うさぎ・・・・

もっとみる