高度な曲の流れを ピアノで追いかけていると 雑念が命取りになる 一瞬考え事をすると 頭の中の楽譜が消えて どこを弾いていたかもわからなくなる 練習中は まるで座禅でも組んでいるかのようだ 小説執筆も似たようなものである 流れを 決して見失わないように必死だ