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作家 / アダルトチルドレン / 毎日死にたいと思っていた / 親から愛を受け取れなか…

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作家 / アダルトチルドレン / 毎日死にたいと思っていた / 親から愛を受け取れなかった人へ / 親の課題の向き合い方、パートナーとの向き合い方について発信 / 人生と向き合うことが、人生最大の娯楽 https://twitter.com/kosei_kaigaku

記事一覧

浮気をするのは、親と向き合えていないから

先日彼女と別れた。 素晴らしい人だったが、私から別れを切り出した。このまま付き合っていても、いずれ結婚をしても確かに幸せにはなれるだろうな、という安心感もあった…

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4日前
13

甘えなければ鬱病は治らない

今日も多くの人が死んでいっている。自殺者のほとんどは、根底に鬱を抱えている。実行に移す人だけではない。移さないが、その何倍・何十倍の人が今この瞬間も、鬱に苦しん…

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3週間前
36

男なら、寂しいと泣き叫べ

男の子なんだから、メソメソ泣くんじゃない 男なら弱音を吐くな 古今東西、男というものは「強くあれ」「逞しくあれ」という像を押し付けられてきた。そうでなければ世間…

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1か月前
17

頑張るから不幸になる

頑張れば幸せになれるよ。 これが今の世の中である。我々は、この世界最大の嘘を物心ついた頃から刷り込まれている。頑張って勉強すれば、いい大学に入れる。頑張って就活…

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1か月前
18

生きる喜びが消えた日

生きてるのか死んでるのか分からない 今日、ふとこの想いに駆られた。 7年間共に過ごした共同経営者に裏切られ、もうすぐ会社は倒産する。会社の負債4700万円をどうする…

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1か月前
17

「人の役に立ちたい」は病気

人の役に立ってこそ人生 先日、とある依存症家族会に参加した。その参加者の一人がこのように発言していた。アルコール依存症の20代の息子がいる、おそらくは50代の女…

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1か月前
38

鬱病になれたから、本当の自分に出会えた

鬱病になれた。 違和感を覚えるだろう。「なれた」だと? 「なってしまった」だろう。なりたくもない、こんな生きた屍のような姿に。生きる気力が湧かず、呼吸すらしんど…

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1か月前
34

デートで見せるべきは、強みではなく弱み

意中の相手から好かれたい 全ての人間が、一度は思ったことがあるだろう。そのために我々はあらゆる策を弄してきた。 種の保存欲求がある人間は、本能的に自分の分身を残…

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1か月前
16

もし、親からちゃんと愛されていたのなら

人間は親から創られる。そして初めて対峙する人間が、親である。その空っぽな伽藍堂に、愛情を注がれなければたちまち命が枯れてしまう。 誰かが言った。 「今あなたたち…

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1か月前
41

最初から本音100%でいかなければ、本当のパートナーは見つからない

先日、とある女性に会った。30代の綺麗な方だった。 他愛もない話をしばらく続け、会話の噛み合わせもテンポもよく。そうなれば自然と、話題は互いの「人」としての部分…

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1か月前
18

死にたい、と思った時点でもう死んでいる

誰もが一度は、死にたい、と思ったことがあるだろう。 濃淡はあれど。容赦のないこの社会で、解決不可能な苦しみを味わわされ。もう無理、辛すぎる、と。いっそ死にたい、…

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2か月前
21

パートナー選びの基準は、たった一つしかない

人間は一人では生きていけない。これは紛れもない真理。 人間は生まれてから死ぬまで、究極的にはひとりだ。この世界に映るもの、感じるものは自分一人のものでしかない。…

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2か月前
31

なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう

なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう この想いに、ふと駆られた。 親を切り、彼女を切り、友人を切り、ビジネスパートナーを切り堕とした今。沸々と、人生を生きる…

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2か月前
16

もう死にたい、から救われるために

人生とは、何かを成し遂げてこそ。 男は、何かを成し遂げてこそ。 男なら弱音を吐くな。どんな壁も砕き、超えていけ。 価値ある人生だった。そう思って、そしてそう思われ…

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2か月前
62

人といるから孤独になる

孤独が人間を殺す。 我々は孤独に耐えられない。自分がこの世界に独りなのだと、誰も自分を理解してくれる人なんていないんだ、と。そんな寂しさを感じることに耐えられな…

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2か月前
27

小説:監獄

あらすじ21世紀半ば。第三次世界大戦を経て、日本は「人間の精神を数値化し、価値算定をする」大監獄社会を築き上げていた。6歳で人を殺し人間以下の烙印を押された大…

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2か月前
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浮気をするのは、親と向き合えていないから

浮気をするのは、親と向き合えていないから

先日彼女と別れた。
素晴らしい人だったが、私から別れを切り出した。このまま付き合っていても、いずれ結婚をしても確かに幸せにはなれるだろうな、という安心感もあったがダメだった。私の中で、彼女との未来は妥協であることがわかったから。私は理想とズレることは許さない。

こちらの作品で、私はパートナーの基準を明確にした。

この生き苦しい社会で必要なことは、ただこれだけ。私はそう思い、そして彼女はこれを最

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甘えなければ鬱病は治らない

甘えなければ鬱病は治らない

今日も多くの人が死んでいっている。自殺者のほとんどは、根底に鬱を抱えている。実行に移す人だけではない。移さないが、その何倍・何十倍の人が今この瞬間も、鬱に苦しんでいる。「死にたいんです」の実態は、「死にたいほど苦しいから助けて」である。

私もそのうちの一人として、今も生きている。日々、自分は何に苦しんでいるのか、どうすればこの苦しみから救われるのか、思考と葛藤を繰り返している。その経緯を記してい

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男なら、寂しいと泣き叫べ

男なら、寂しいと泣き叫べ

男の子なんだから、メソメソ泣くんじゃない
男なら弱音を吐くな

古今東西、男というものは「強くあれ」「逞しくあれ」という像を押し付けられてきた。そうでなければ世間から爪弾きにされ、その像を踏襲できたものだけが優秀なオスと認定され、子孫繁栄を許される。それが私たちが生きるこの世界。

この世界は幸せだろうか。この男らしさという呪いを押し付けられた妖怪たちが道端を肩で風を切って歩き。弱音を吐けない男た

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頑張るから不幸になる

頑張るから不幸になる

頑張れば幸せになれるよ。

これが今の世の中である。我々は、この世界最大の嘘を物心ついた頃から刷り込まれている。頑張って勉強すれば、いい大学に入れる。頑張って就活をすれば、いい会社に入れる。頑張って仕事をすれば、年収が上がる。頑張って年収を上げれば自分の市場価値が上がり、いい人と結婚できる。頑張って夫婦関係を維持すれば、幸せになれる。大体このあたりだろう。我々人間というのは、頑張っていくつもの壁を

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生きる喜びが消えた日

生きる喜びが消えた日

生きてるのか死んでるのか分からない

今日、ふとこの想いに駆られた。
7年間共に過ごした共同経営者に裏切られ、もうすぐ会社は倒産する。会社の負債4700万円をどうするのか、今、生臭い争いの最中にいる。私としては、共同経営者は7年間私を騙し続けてきた犬畜生であるから、相応の仕打ちを与えようと思っている。直近2ヶ月間、奴に対して「お前が人間としていかに終わっているか」を滔々と説き続けてきたら逃げ出して

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「人の役に立ちたい」は病気

「人の役に立ちたい」は病気

人の役に立ってこそ人生

先日、とある依存症家族会に参加した。その参加者の一人がこのように発言していた。アルコール依存症の20代の息子がいる、おそらくは50代の女性。人生と自分に疲弊し、肌の潤いがなく皺だらけの、70代の老婆のような女性。どう見ても余裕のない、息苦しそうな人だった。家族が依存症真っ最中の人は、このような人が多い。
依存症家族会では、まず自分の今の気持ちを吐露する時間が設けられる。そ

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鬱病になれたから、本当の自分に出会えた

鬱病になれたから、本当の自分に出会えた

鬱病になれた。

違和感を覚えるだろう。「なれた」だと?
「なってしまった」だろう。なりたくもない、こんな生きた屍のような姿に。生きる気力が湧かず、呼吸すらしんどいこんな状態に。誰が好き好んでなるのか。

「鬱病になれた」
この言葉には違和感どころか不快感しかない。憤りすら覚えるだろう。だが、まだこのページは閉じないでほしい。考えれば考えるほど、鬱病というのは「なってしまった」害悪ではなく、「なれ

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デートで見せるべきは、強みではなく弱み

デートで見せるべきは、強みではなく弱み

意中の相手から好かれたい

全ての人間が、一度は思ったことがあるだろう。そのために我々はあらゆる策を弄してきた。
種の保存欲求がある人間は、本能的に自分の分身を残そうとする。そのために、つがいを求める。より良いつがいを獲得するため、我々は必死で人生を生きてきた。
だが、我々の不幸は、その「良いつがい像」を捻じ曲げられていることである。いや正確には、「正しいつがい像」を社会が教えてくれないこと。これ

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もし、親からちゃんと愛されていたのなら

もし、親からちゃんと愛されていたのなら

人間は親から創られる。そして初めて対峙する人間が、親である。その空っぽな伽藍堂に、愛情を注がれなければたちまち命が枯れてしまう。

誰かが言った。
「今あなたたちが生きているのは、親御さんが愛情を注いでくれたから。愛情がなければあなたたちは今、生きていない」
反吐が出る。薄寒い、表面的な言葉だ。そういう薄っぺらい言葉は大嫌いだ。
まあ、ある種は正解なのだろう。だが実態をほじくり返せば、それは真っ赤

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最初から本音100%でいかなければ、本当のパートナーは見つからない

最初から本音100%でいかなければ、本当のパートナーは見つからない

先日、とある女性に会った。30代の綺麗な方だった。
他愛もない話をしばらく続け、会話の噛み合わせもテンポもよく。そうなれば自然と、話題は互いの「人」としての部分に入っていく。互いに30代。いわゆる恋愛話、というわけでもないが、流れ的にいつの間にか元彼・元カノの話になっていた。

明るい髪色で、なよっとした男であれば敬遠するような強さを窺わせる雰囲気の彼女。元彼の話を聞いていると、別れた経緯を話して

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死にたい、と思った時点でもう死んでいる

死にたい、と思った時点でもう死んでいる

誰もが一度は、死にたい、と思ったことがあるだろう。
濃淡はあれど。容赦のないこの社会で、解決不可能な苦しみを味わわされ。もう無理、辛すぎる、と。いっそ死にたい、と。

「わたし、寝れば忘れちゃうから」
「過去は引きずらないタイプなんだよね」

そう巧妙に自分を騙し続けて、70か80歳ぐらいまで逃げ切れる強者であればいいが。だが人間はそんなに強くない。強くないし、強くある必要もないが。

だが。

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 パートナー選びの基準は、たった一つしかない

パートナー選びの基準は、たった一つしかない

人間は一人では生きていけない。これは紛れもない真理。

人間は生まれてから死ぬまで、究極的にはひとりだ。この世界に映るもの、感じるものは自分一人のものでしかない。自分の考えることは、絶対的に自分一人のものでしかない。世界とは、私なのだ。私だけの感覚が投影されたもの、これこそが世界なのだから。どれだけ人に囲まれて生きようが、究極的には一人なのだ。

だが困ったことに、一人では生きていけないのだ。友人

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なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう

なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう

なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう

この想いに、ふと駆られた。
親を切り、彼女を切り、友人を切り、ビジネスパートナーを切り堕とした今。沸々と、人生を生きる力に漲っている今。もう死にたい、と毎日思っていたのに、「死ぬのはなんか苦しそうだからやめとこ」「なんなら、あと200年ぐらい生きたいな」と思っている今。ふと想ってしまったのだ。
完全に孤独になった今、こんなにも人生は色に溢れたものであった

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もう死にたい、から救われるために

もう死にたい、から救われるために

人生とは、何かを成し遂げてこそ。
男は、何かを成し遂げてこそ。
男なら弱音を吐くな。どんな壁も砕き、超えていけ。
価値ある人生だった。そう思って、そしてそう思われて死にたい。
何者かになってこそ人生。

そう、張り詰めて生きてきた。

我々は何者でもない者として生まれてくる。そして、そのままでは愛されない、幸せになれないと親たちから刷り込まれる。なんだかよくわからない、誰も正確に理解してないし教え

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人といるから孤独になる

人といるから孤独になる

孤独が人間を殺す。
我々は孤独に耐えられない。自分がこの世界に独りなのだと、誰も自分を理解してくれる人なんていないんだ、と。そんな寂しさを感じることに耐えられない。孤独、寂しさこそがこの世の絶望なのだ。我々はそう信じて疑わない。

だから人を探す。つるんでくれる人を探す。どんな手を使ってでも、どれだけ時間と金を注ぎ込んででも。どれだけ身と心を削ろうとも、自分を受け入れてくれる人を探し続ける。独りに

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小説:監獄

小説:監獄



あらすじ21世紀半ば。第三次世界大戦を経て、日本は「人間の精神を数値化し、価値算定をする」大監獄社会を築き上げていた。6歳で人を殺し人間以下の烙印を押された大牙(たいが)は、獲物を狩る獲物として公安局刑事課に配属される。最愛の姉に支えられ、なんとか生きながらえていた大牙は、大監獄社会の陰謀に巻き込まれ、人として生きる場所を失っていく。
あるべき国家運営と尊厳の対立を描く、理想郷の臨界点。

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