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作家 / アダルトチルドレン / 親からの愛を受け取れず / 毎日、死にたいと思ってい…

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作家 / アダルトチルドレン / 親からの愛を受け取れず / 毎日、死にたいと思っていた / 親から愛されなかった人・愛を受け取れてない人へ / 親の課題の向き合い方、パートナーとの向き合い方について発信 https://twitter.com/kosei_kaigaku

最近の記事

なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう

なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう この想いに、ふと駆られた。 親を切り、彼女を切り、友人を切り、ビジネスパートナーを切り堕とした今。沸々と、人生を生きる力に漲っている今。もう死にたい、と毎日思っていたのに、「死ぬのはなんか苦しそうだからやめとこ」「なんなら、あと200年ぐらい生きたいな」と思っている今。ふと想ってしまったのだ。 完全に孤独になった今、こんなにも人生は色に溢れたものであったのだと気づき、喜びに震えている。もっと早くこの世界に来ればよかったのに、なんで足

    • もう死にたい、から救われるために

      人生とは、何かを成し遂げてこそ。 男は、何かを成し遂げてこそ。 男なら弱音を吐くな。どんな壁も砕き、超えていけ。 価値ある人生だった。そう思って、そしてそう思われて死にたい。 何者かになってこそ人生。 そう、張り詰めて生きてきた。 我々は何者でもない者として生まれてくる。そして、そのままでは愛されない、幸せになれないと親たちから刷り込まれる。なんだかよくわからない、誰も正確に理解してないし教えてくれない幸せとやらを目指して、日々窒息しそうになりながら毎日を生きる。目の前に

      • 人といるから孤独になる

        孤独が人間を殺す。 我々は孤独に耐えられない。自分がこの世界に独りなのだと、誰も自分を理解してくれる人なんていないんだ、と。そんな寂しさを感じることに耐えられない。孤独、寂しさこそがこの世の絶望なのだ。我々はそう信じて疑わない。 だから人を探す。つるんでくれる人を探す。どんな手を使ってでも、どれだけ時間と金を注ぎ込んででも。どれだけ身と心を削ろうとも、自分を受け入れてくれる人を探し続ける。独りになるぐらいなら死んだほうがマシ。独りになるのは死ぬよりも辛い。だから、自分の生々

        • 小説:監獄

          あらすじ21世紀半ば。第三次世界大戦を経て、日本は「人間の精神を数値化し、価値算定をする」大監獄社会を築き上げていた。6歳で人を殺し人間以下の烙印を押された大牙(たいが)は、獲物を狩る獲物として公安局刑事課に配属される。最愛の姉に支えられ、なんとか生きながらえていた大牙は、大監獄社会の陰謀に巻き込まれ、人として生きる場所を失っていく。 あるべき国家運営と尊厳の対立を描く、理想郷の臨界点。 1章:魘  親子間の義務については、われわれとは根底から考えかたが異なっている。生

        なぜ私は、親をぶった斬れなかったのだろう

          「あなたのためを思って」に騙されてはいけない

          あなたのために言っているのよ 我々アダルトチルドレンは、呪文のようにこれを親から唱えられ続けてきた。そして親から逃げ続けている我々は、親の代理人たる世間の大人たちから、やはり呪文としてこの言葉を投げつけられてきた。 あなたのためを思って 断言する。この言葉は嘘だ。「私のためを思って」が、根底に渦巻いている。 これを巧妙に隠すための、「あなたのため」なのだ。 私は様々な精神症を抱える人たちと関わってきた。その全てと言っても過言ではないほど、皆が機能不全家庭の餌食になってき

          「あなたのためを思って」に騙されてはいけない

          確認すれば、親は愛情がないことが分かる

          親というのは可哀想な生き物である。愛情がなくても、「私は子供を愛してる」という嘘をつかなければ、村八分にされてしまう。 そして子供も、可哀想な生き物である。「本当は僕を愛してくれているはず」と信じて、親の愛を得るために身を削り、命を枯らす。 機能不全家庭とは、一言で言ってしまえば「嘘つきの饗宴」である。親は、「子供を愛している」という嘘をつき。子供は、「親は僕を愛してくれているはず」という嘘を自分につき。本当は、薄々わかっているくせに。「本当は、親は、わたしを愛していない」

          確認すれば、親は愛情がないことが分かる

          親から逃げると、永遠に呪われる

          私は多数の精神症者と関わってきた。鬱、パニック障害、摂食障害、アルコール・薬物・ギャンブル依存症、放火依存、性依存。現代は実に多種多様な病名が登場する。そして私が関わってきた方、その全てが、「親から欲する愛情をもらえていない」人たちだった。例外はない。漫画に出てくるようなどうしようもないクズ親もいれば、かなり際どい、むしろ「いい親なのでは?」と世間を巧妙に欺く親もいて、その根源の様相もさまざま。そして、「親はどうしようもない!」と、心から思えている人は意外と少ない。その多くは

          親から逃げると、永遠に呪われる

          なんで謝られたら許さないといけないの?

          本当に申し訳ありませんでした… ムカつく野郎が目の前で深々と頭を下げている。口元をギュッと閉じて、目を閉じて。さも反省してます、と言いたげな表情を取り繕って。そして取り巻きの奴らがいう。「こんなに謝ってるんだから、もう許してあげなよ」と。 世の中は残酷だ。謝るというパフォーマンスが得意な輩に、なんと寛大なことか。謝って深々と頭を下げれば勝ち。それ以上追撃しようものなら、「非情な人」「やりすぎでしょ」「恐ろしい人ね」と、有象無象どもが逆にこちらを攻撃してくる。「深い謝罪をされ

          なんで謝られたら許さないといけないの?

          小説:悪意のない悪魔 ※執筆中

          あらすじ息を吐くように、無神経に人を傷つける。でも本人に悪気はなさそう、だから怒れない。 そんな人間がこの世界には大量に潜み、蠢いている。 群馬県で生まれた河合円(かわいまどか)は、悪気のない人間たちに愚弄され生きてきた。なぜ自分がこんなにも息苦しいのか、生き辛いのか。その答えに向き合えずにいる円は、悪気のない人間たちに追い込まれ鬱病となり、毎日夜中に「首を括りたい」と思うようになる。 どうしようもなくムカつくが、なんか怒れない。 相手に悪気がなさそうだから、怒ったら自

          小説:悪意のない悪魔 ※執筆中

          「悪気のない人」を許していると、あなたの人生が終わる

          本当に腹が立つ。たまに殺意湧くんですよね。でも悪気がないからなんか、怒りづらいんですよね…ほんとタチ悪いんですよ 世の人たちと話していると、こういう話をよく聞く。そのほとんどは、親の課題が残っている人だ。 どうしようもなくムカつくが、なんか怒れない。相手に悪気がないから、なんか怒ったら自分が悪者になる気がする。周りの人間からもそう思われる気がする。だから怒れないんですよね…と。 共感しかない。私もつい最近までそういう人間だったから。 ・怒っている自分が嫌だ ・悪気がない人に

          「悪気のない人」を許していると、あなたの人生が終わる

          男は性欲に振り回されるから浮気するってほんと?

          男なんて、どうせ浮気するに決まってる 男に絶望している女性は多い。 どうせ浮気されるから、もうその前提でいよう。男なんてどうせ浮気するし。期待するだけ無駄だ、傷つくのはこっちなんだから。そんなの馬鹿みたいじゃない。 別に浮気してもいいわよ。ただ、絶対に私にバレないようにしろよ。浮気がわかったら、お前殺すからな。 このような怒りを抱えている。腑が煮えくりかえっている。 そして我々男も、どこかで諦めている。 だってしょうがねえじゃん。女体を求めるのは男の本能なんだから。おっ

          男は性欲に振り回されるから浮気するってほんと?

          自分らしく生きる、の意味がわからない

          あなたの本音は何? あなたはどうしたいの? あなたはどう生きていきたいの? この社会に生きていると、たまにこう問われることがある。 直接人から言われることもあれば、好きな漫画や小説、エッセイから。 私たちは世の中から「こうあるべき」を押し付けられてきたのに。あなたの感情はどうでもいい、こうしなさいと押し付けられてきたのに。その一方で、「あなたの気持ちは?」と問われ、それをちゃんと出しなさいと言われるのは、あまりにも酷だ。 あなたはどうしたいの? これがガッツリ問われるの

          自分らしく生きる、の意味がわからない

          父親を孤独死させるのは悪いことか

          正直…父親のこと、嫌いなんですよね 最近色々な人に会うが、このように言う人がなんと多いことか。 悪い人じゃないんですけどね… でもなんか、すごく無神経なんですよね。 向こうから連絡が来るから返してあげてるんですけど。正直めんどくさいし、嫌なんですよね。 今年は帰省しないのかー? とか、色々言ってくるんですけど。仕事が忙しいから、とか色々理由つけて、もう二年ぐらい実家には帰ってません。 父と母は、私が大人になってから離婚しました。もう私が小さい時からずっと喧嘩していて仲が悪

          父親を孤独死させるのは悪いことか

          生き苦しいと、身体中が痛くなる

          首が少し痛い。 肩も痛い。 そして、背中がけっこう痛い。背中の上部、脇付近の背中。鳥で言えば翼が生えている部分。 触れてみるとそれらの皮膚はいずれも、カチカチに堅い。 身体が堅くなってしまうこと、痛みがあること。 それはサインなのだ。生き方にエラーがありますよ、と身体が教えてくれている。 以前、お世話になっている方にアドバイスを頂いた。 首の痛みは、何か自分より強いものに首根っこを掴まれているイメージ。親や世間から「こうすべき」という名の呪いを押し付けられ、首根っこを掴ま

          生き苦しいと、身体中が痛くなる

          ぼくが幸せにならないと、親は幸せになってくれない

          こどもの不幸はなんだろう 年に一回旅行に行けないことか。 月に一回外食に行けないことか。 学習塾に行かせてもらえないことか。 誕生日にゲームのカセットを買ってもらえないことか。 全然違う。 そんなこと、どうだっていいのだ。 親が不幸であること これが、こどもにとっての不幸だ。親が不幸面をしていることが、最大の虐待なのだ。 わたしは群馬県の田舎に生まれた。平成5年に生まれたが、その田舎は昭和69年だった。新しい時代に喰らい付いていく気概などなく、皆がどうしようもない弱さ

          ぼくが幸せにならないと、親は幸せになってくれない

          怒りはすべて「確認不足」から生まれる

          あのクソ野郎、殺してやる あなたも一度はそう思ったことがあるだろう。あるいは今まさに、そう思っているかもしれない。わたしはその気持ちが痛いほどわかる。もしデスノートを持っていれば、3日もあれば書き切ってしまうだろう。それぐらい、わたしは怒りを抱え、殺意を噛み締めながら生きてきた。 世の中病んでいる。 毎日二件以上、この島国のどこかで人が人を殺している。 新宿駅の小田急線ホームを歩いているとたまに、眉間に深い皺を寄せた浅黒い肌の汚らしい小さなおじさんが「・・・殺す! ・・・

          怒りはすべて「確認不足」から生まれる