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記事一覧

『満州の記録』と、戦争の歴史を「伝える」ことについて。

『満州の記録』と、戦争の歴史を「伝える」ことについて。

『満州の記録』は、かつての満映(満州映画協会)が製作したフィルムを元に構成された本です。ロシア映像資料館から見つかったフィルム300巻・計38時間の映像資料群。この本はそのうち約600点の写真を収録しています。満州の豊富な写真と解説、当時そこで暮らしていた人々のインタビュー/対談なども掲載されています。

大型本ページの、印象的な写真。満映の製作なのでフィクションもありうるとは思いますが、当時の生

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『ルバイヤート』と太平洋戦争の防空壕のこと

『ルバイヤート』と太平洋戦争の防空壕のこと

世界の古典文学に広く興味を持つ一人として、

イランの詩人による四行詩集『ルバイヤート』の陳舜臣訳があると知り驚いて、ともかくこのたび、読んでみました。

それにしても、陳舜臣氏は太平洋戦争のとき

この『ルバイヤート』の草稿をまるでお守りのようにポケットに入れながら

防空壕で空襲に耐えていた、といいます。

「太平洋戦争時代の日本人が、ペルシャやアラビアやトルコなど、西アジアの古典文学にたいへ

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韓国、中国 or 日本人?

韓国、中国 or 日本人?

■ベトナムへのFDI増加傾向。
・最近のニュース(2024年3月29日付)、「ベトナムへの外国投資総額(FDI)は引続き増加傾向、2024年Q1(第1四半期)9345億円(前年同期比13.4%増加)」。
・投資計画省外国投資庁(FIA)情報によると、「上述のうち新規登録資本は7224億円に達し、644の新規プロジェクトが投資登録証を取得しており、登録資本は57.9%増、新規プロジェクト数は23.4

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金門島  戦跡ガイド          ――「台湾有事」の最前線を歩く

金門島 戦跡ガイド          ――「台湾有事」の最前線を歩く

はじめに

 金門島は、最近、メディアによってにわかに注目され始めた地域だ。日本ばかりではなく、欧米のメディアでも金門島を報じる動きが広がっている。
 その注目とは、いうまでもなく「台湾有事の最前線の島」としてである。
 実際、金門島に行くと、目の前に中国大陸・厦門の高層ビル群が建ち並び、この島が本当に台湾なのかと驚くばかりだ。大金門島から厦門へは、約10キロ、小金門島(烈嶼郷)からは、約5・4キ

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北朝鮮は「普通の国」だったという話

北朝鮮は「普通の国」だったという話

北朝鮮を実際に旅してみたら、意外と「普通の国」だった。

北朝鮮のごく平凡な風景と、ごく平凡な日常を見てきたときの話。

北朝鮮を「普通に」旅行したい私はtwitterで鉄道マニア33人を集めて北朝鮮を旅行したことがある。2016年3月、大学の卒業旅行のことだった。

あれから3年が過ぎ、時は2019年になった。私は再び北朝鮮に行きたいと思っていた。だが、私はもう仕事を始めており、さすがにもう一度

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北朝鮮に鉄道マニア34人で押しかけた話

北朝鮮に鉄道マニア34人で押しかけた話

大学の卒業旅行を計画していたら、twitterで知り合った鉄道マニア33人を北朝鮮に連れていくことになった。

北朝鮮の電車に興奮する日本の鉄道マニアと、日本の鉄道マニアに困惑する北朝鮮のガイドの、異文化交流の記録。

北朝鮮に行く、そこに鉄道があるからこれを読んでいるあなたは、北朝鮮に対してどんなイメージを持っているだろうか?

たいていの人が「ミサイル」「核実験」「拉致問題」のようなキーワード

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初めまして!

 初めまして!架け箸でインターンシップを行なっている法政大学グローバル教養学部2年の重村倫音(しげむら りん)です。個人的な自己紹介をしますと、好きなことは映画鑑賞や読書、あとは旅行です。コロナが終わったらとにかく海外旅行に行きたいです。今回のインターンシップを通してパレスチナにも行きたいなと感じ始めました。今回の調査を通してパレスチナについて新しいことについて学び学んだことを様々な人に興味を持

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