見出し画像

時間講師という立場とパソコンの教科化

こんにちは。ぐうぽんです。

とあるきっかけから公立小学校の時間講師になって3年ほど。
少しずつ時間講師の立場がわかってきて、色々と運用に関する疑問や提案が出てくるようになりました。今日はそんなお話を。

専門性の高い教科が増えているのに

自分が現役小学生のときに比べて、今の子どもたちはとても多くのことを学んでいるなぁと、支援員時代から感じています。
その背景には技術の進歩もそうですし、予測不可能の世界に突入し、昔からの普遍的知識だけでなく進行形の知識についても知る必要があるからだと思います。

その中で、特に気になるのが「外国語」と「パソコン」。
外国語活動は教科化して数年経ちますが、評価のない体験系から教科への格上げは担任に結構な負荷があると思います。
先日も担当学年の先生が「教えることが多すぎる。専門性の高いものは専科にしてほしいよね」と嘆かれていました。

担任の先生の負荷を減らすために時間講師の存在はあります。
それなのに外国語やパソコンといった専門性の高い内容指導に時間講師を充てないのは疑問だと思います。

地域や学校によっては外国語だけは専科として専門の先生を配置しているようですが、まだまだそれもごく一部。私の自治体でも前任校は配置しても勤務校には配置がありません。

補助的立場の地方と、教科指導の東京

私は東京都勤務なので東京都のお話をしますが、時間講師は担任の先生が担いきれない時数を補う形で配置されています。
それは教務主任だったり、初任だったりと様々な条件があります。

例えば私の場合ですと、教務主任の先生の負担軽減として週2時間、初任の先生がいる学年で各クラス週2時間、2年目の先生で週1時間私が担っています。
ところがそんな配置は東京だけだと、大学で言われたのです。

先日、将来的に地方で時間講師をしようかと思っていましたので、自分の出身大学で進路のことについて伺いました。

すると「時間講師自体募集はあるが東京と違い、主に特別支援での補助要員としての募集が多い。教科指導での枠はごくわずか」とのこと。
噂だと、図工や音楽といった専門性の高いものも担任の先生がやるのは地方では当たり前のよう。担任が6時間授業をしているという話も聞きます。

果たして地方の教育委員会は時間講師をどういうふうに考えているんだろう・・
単なる人手としてしか見ていないのだろうか。
(それは東京でも思うことはあります)
担任の負荷もあるだろうに、どうして教科指導に充てられないんだろうか。

そう思うと、今のように東京で勤務しているほうがまだマシなのかもしれない。
何度も自分の心は行ったり来たりを繰り返しています。

※ちなみに話を聞いたのは京都府です。あくまで個人的見解ですので他の地方自治体では違うかもしれません。ご了承ください。

専門性のある教科内容は専門家が担うべき

2022年度から小学校高学年で一部教科の教科担任制の導入が始まっています。

算数や体育など、専門性のある教科での教科担任制は納得できます。
でも、パソコンも専門性のある領域だと私は思います。

日本の小学校の学習内容は専門性というより生活で必要な知識を学ぶことがメインとされていますが、実際はどうでしょう。
この20年ほどの学習指導要領改訂では、学ぶ内容のトップダウン化が進んでいます。

例えば3年生で学んでいた分数の一部が2年生に、4年生で学んでいたローマ字が3年生に、中学で学ぶ拡大縮小やXやyを用いた表現が6年生に落ちてきています(高校で学ぶ内容が中学に来ているという話も聞きます)。

学習内容もゆとり教育の反動から再び増えていますし、おそらく今後も増えるでしょう。
それに対して指導内容はほとんど削減されません。
そして指導の多くは担任の先生に委ねられています。
働き方改革が謳われている現代で、果たしてこのままでいいのでしょうか?

おそらく私だけでなくICTに長けている先生は多いと思います。
指導を率先したい先生もいるでしょう。
しかし春先の講師依頼の話を聞けば自分の希望とは違うものばかりで(なんだよ、希望出しても全然内容見ていないじゃないか)と内心憤慨しているところもあります。

時間講師や非常勤講師には「高い専門性を持った人材」がいます。
できる限りその教科や内容に携われるよう配置したほうが、教員にとってはモチベーションになりますし、子どもたちには深い学びが享受できるのではないか。そう考えます。

優れた能力を持っている先生のノウハウや知識は校内だけでなく、地域にも広がるべきだと思います。

そして高度情報化社会の現在、特に教科化されていないパソコンの分野については、専科または時間講師を配当することを小学校もそろそろ考えていったほうがいいのではないでしょうか。

#note  #ICT #教育のICT活用 #ICT活用 #学校教育 #国語 #小学校 #毎日投稿 #気づき #考え方 #学び #勉強 #Chromebook #GIGAスクール構想 #クラスルーム #Classroom #情報教育 #情報活用能力 #教師 #教員 #時間講師 #教員初心者 #ICT支援員 #ICTを使う #授業改善 #授業改革 #教育の情報化 #教職課程 #学校現場 #教科でICT #エッセイ #随筆 #日記 #IT #情報 #日常 #普段使い #一人一台 #タブレット #GoogleEdu #教員養成 #情報通信技術 #独り言 #学習 #心理学 #つぶやき #プログラミング #パソコン #コンピュータ #学校 #教育






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?