記事一覧

「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」ものすごい本が出版されたものだ!!

「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ〈著〉  酒井隆史 訳  これまでの人類史を完全に覆された本が出版され…

ichro
8日前
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『新しい戦前 この国の”いま”を読み解く』を読む

内田樹さんと白井聡さんの対談本『新しい戦前』を読んだ。この間の”岸田大軍拡”について的を射た議論がされているので、引用したい。 「新しい戦前」どころか「新しい戦…

ichro
2か月前
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そもそも、汚染水からトリチウムを分離できないという政府・東電の主張がウソなのだ!!

大沼安史 著 『世界が見た福島原発災害』 第5巻 2016年刊に、以下のように書かれている。世界は安上がりで済ませたいという日本政府・東電のもくろみににだまされ…

ichro
8か月前

学校だけでなく、社会全体が末期症状だからこういうことが起きる!

 6月21日付の朝日新聞第1面のトップ見出しがこれだ!  今年の4月に採用されてすぐに担任、4月の残業時間は100時間を超える。ありえない残業時間だ。昼は基本的…

ichro
9か月前
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NHKは、「新型コロナワクチンを批判する局員はゆるさ~ん」というスタンスだということが、よくわかった!!

この記事が本当なら、NHKの新型コロナワクチンに対するスタンスがよくわかる象徴的なできごとだということだ。次に紹介した大石邦彦氏の本を黙殺ではなく、それを取り上げ…

ichro
9か月前

岡田准一と綾野剛主演『最後まで行く』は、すばらしいエンタメ映画だった!

 公開されてから少し時間が経ってしまったが、藤井道人監督作品『最後まで行く』は、息もつかせねノンストップエンタメ映画だった。岡田准一のダメ男ぶりも、綾野剛の冷徹…

ichro
9か月前
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アメリカ(GHQ)と日本政府は広島・長崎への原爆投下を一年以上も隠ぺいした事実を私たちは知らない

『ヒロシマを暴いた男 米国人ジャーナリスト、国家権力への挑戦』レスリー・M・M・ブルーム 著 高山祥子 訳  を読む 私事で恐縮だが、来週の6月13日(火)~15日…

ichro
10か月前
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今村翔吾 著『茜唄』を読む 2 『平家物語』の作者は平知盛であった。

 平知盛については、石母田正の『平家物語』(岩波新書 1957年刊)に詳しい。平家物語の研究書であり文芸書でもある本書は、とても有名なk「平家物語」解釈書である…

ichro
10か月前

瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』を読む 2

 この小説のすばらしさがわかる場面を引用する。ネタバレになるので注意してください。 第2章  森宮さんは本箱を、私と早瀬君の前に置いた。 「300万?」 多すぎる…

ichro
10か月前
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瀬尾まいこ 『そして、バトンは渡された』はとてもすばらしい作品だった。本屋大賞に選ばれるだけのことはある 1

 遅ればせながら、瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』を読んだ。2018年の本屋大賞受賞作である。とても、感動的な作品だと思う。  特に気に入った場面を紹介…

ichro
11か月前
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岸田、おまえは完全に終わっている おまえの子育てとは、どんなものなのかがよくわかった!!!

 岸田という人物は、こういう子育てしかできないやつだということがよくわかった。おまえは、完全に終わっている。 23年5月24日付 朝日新聞より  首相長男、公邸…

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11か月前
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大石邦彦 著 方丈社 『新型コロナワクチンの光と影』を読む 2

 昨日の引用の続きをアップする。 番組として、ワクチン接種に伴うリスクもきちんと伝えようと決意 そこで、私はあることを決意した。  ワクチン接種によるベネフィッ…

ichro
11か月前
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ようやくコロナワクチン後遺症について被害者の声を伝えるメディアが登場した大石邦彦 著『新型コロナワクチンの光と影』を読む

 大石邦彦 著 『新型コロナワクチンの光と影 誰も報じなかった事実の記録』(2023年3月2日刊)を読んだ。 とにかく「新型コロナは危ない」の大合唱の中、日本人…

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11か月前
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今村翔吾『茜唄』を読む

 今村翔吾氏の直木賞受賞後の初作品である『茜唄』を読んだ。平家物語がどのようにして作られたのかを平知盛の視点を通して書かれたすばらしい作品だった。大河ドラマでは…

ichro
11か月前
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しげの秀一 『MFゴースト』について

MFG(エムエフジー)  リョウ・タカハシが提唱した、クローズドコース化した公道を内燃機関を搭載した車で走るカーレースイベント。作中の現在では第4回大会が開催されて…

ichro
11か月前
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「頭文字(イニシャル)D」の次は、「MFゴースト」だ!!!しげの秀一のマンガはスピード感がすばらしい!!!

 1995年から2012年まで、「ヤングマガジン」に掲載された、しげの秀一氏の「頭文字(イニシャル)D」は全国のクルマ好きのファンを虜にした。単にうるさいだけの…

ichro
11か月前
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「万物の黎明   人類史を根本からくつがえす」ものすごい本が出版されたものだ!!

「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」ものすごい本が出版されたものだ!!


「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ〈著〉  酒井隆史 訳

 これまでの人類史を完全に覆された本が出版された。『ブルシット・ジョブ』で有名になった人類学者デヴィッド・グレーバーと考古学者のデヴィッド・ウェングロウの共著である本書だ。643ページもある(訳者の酒井隆史氏の解説も含む)大著を前にして読者は尻込みしてしまうかもしれない。そういう人

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『新しい戦前 この国の”いま”を読み解く』を読む

『新しい戦前 この国の”いま”を読み解く』を読む

内田樹さんと白井聡さんの対談本『新しい戦前』を読んだ。この間の”岸田大軍拡”について的を射た議論がされているので、引用したい。

「新しい戦前」どころか「新しい戦中」

白井 (中略)
 2022年12月に岸田政権が閣議決定した新しい安保関連3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略〔現防衛計画の大綱〕、防衛力整備計画〔現中期防衛力整備計画〕)はアメリカとの綿密な打ち合わせ、調整、擦り合わせのもとに出

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そもそも、汚染水からトリチウムを分離できないという政府・東電の主張がウソなのだ!!

大沼安史 著 『世界が見た福島原発災害』 第5巻 2016年刊に、以下のように書かれている。世界は安上がりで済ませたいという日本政府・東電のもくろみににだまされてしまって、ここまで来てしまった。

p179より
『AP通信』のスクープ記事はまた、「複数の研究所でトリチウムの水からの分離がすでに行なわれている」ことも報じていた。
問題は「フクイチ」ほどの規模になると、トリチウム分離は「極めてコスト

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学校だけでなく、社会全体が末期症状だからこういうことが起きる!

学校だけでなく、社会全体が末期症状だからこういうことが起きる!

 6月21日付の朝日新聞第1面のトップ見出しがこれだ!
 今年の4月に採用されてすぐに担任、4月の残業時間は100時間を超える。ありえない残業時間だ。昼は基本的に授業など子どもへの対応で精いっぱい。その後、保護者名簿作りや掲示物の作成。新任教諭向けの研修の報告書の作成。(この研修こそやめるべきだ)同様に関東地方の公立小学校に勤務する22歳の新任教員はすでに退職を考えているという。残業が月80時間を

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NHKは、「新型コロナワクチンを批判する局員はゆるさ~ん」というスタンスだということが、よくわかった!!

NHKは、「新型コロナワクチンを批判する局員はゆるさ~ん」というスタンスだということが、よくわかった!!

この記事が本当なら、NHKの新型コロナワクチンに対するスタンスがよくわかる象徴的なできごとだということだ。次に紹介した大石邦彦氏の本を黙殺ではなく、それを取り上げた職員は処分すると宣言したということだ。

『新型コロナワクチンの光と影 誰も報じなかった事実の記録』大石邦彦/著https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E5%A4%A7%E7%9F%B3%E

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岡田准一と綾野剛主演『最後まで行く』は、すばらしいエンタメ映画だった!

岡田准一と綾野剛主演『最後まで行く』は、すばらしいエンタメ映画だった!

 公開されてから少し時間が経ってしまったが、藤井道人監督作品『最後まで行く』は、息もつかせねノンストップエンタメ映画だった。岡田准一のダメ男ぶりも、綾野剛の冷徹監察官もとてもすばらしい演技だった。名監督の呼び名が高い藤井監督にしては、心から楽しめる映画だった。さらなるエンタメ道を突っ走ってくれることを期待したい。

アメリカ(GHQ)と日本政府は広島・長崎への原爆投下を一年以上も隠ぺいした事実を私たちは知らない

アメリカ(GHQ)と日本政府は広島・長崎への原爆投下を一年以上も隠ぺいした事実を私たちは知らない

『ヒロシマを暴いた男 米国人ジャーナリスト、国家権力への挑戦』レスリー・M・M・ブルーム 著 高山祥子 訳  を読む 私事で恐縮だが、来週の6月13日(火)~15日(木)にかけて旧来の知人たち18人と「オトナの修学旅行」と題した小旅行に出かける。この企画は、40年来の友人である横浜の赤田圭亮さんの呼びかけで始まった。赤田さんは横浜市立中学校の教員だったころから「ヒロシマ修学旅行」を生徒と学年の教員

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今村翔吾 著『茜唄』を読む 2 『平家物語』の作者は平知盛であった。

今村翔吾 著『茜唄』を読む 2 『平家物語』の作者は平知盛であった。

 平知盛については、石母田正の『平家物語』(岩波新書 1957年刊)に詳しい。平家物語の研究書であり文芸書でもある本書は、とても有名なk「平家物語」解釈書である。今村翔吾氏がこの本に目を通しているのは明らかだが、『茜唄』に通じる部分を引用しておく。

一 運命について

 『平家物語』ほど運命という問題をとりあげた古典も少ないだろう。この物語を読んだ人は、運命、運、あるいは天運、宿運というような言

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瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』を読む 2

瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』を読む 2

 この小説のすばらしさがわかる場面を引用する。ネタバレになるので注意してください。

第2章
 森宮さんは本箱を、私と早瀬君の前に置いた。
「300万?」
多すぎる金額に、私と早瀬君は、
「大きい式挙げるわけじゃないのに使えないよ」
「そうです。こんな大金いただけないです」
とそろって困惑した.
「どうせ物入りだからもらっておけばいいよ。今さら泉ヶ原さんに返せないだろう」
「でも……」
「これは受

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瀬尾まいこ 『そして、バトンは渡された』はとてもすばらしい作品だった。本屋大賞に選ばれるだけのことはある 1

瀬尾まいこ 『そして、バトンは渡された』はとてもすばらしい作品だった。本屋大賞に選ばれるだけのことはある 1

 遅ればせながら、瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』を読んだ。2018年の本屋大賞受賞作である。とても、感動的な作品だと思う。
 特に気に入った場面を紹介する。ネタバレなので、未読の方はご注意を!

 今回は、第1章から引用します。
 教空に戻った私を見ると、墨田さんと矢橋さんがにやりと笑った。
「優子、向井先生とランチしてたんだって―」
 こういう情報が回るのは本当に早い。もめている状況が

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岸田、おまえは完全に終わっている おまえの子育てとは、どんなものなのかがよくわかった!!!

 岸田という人物は、こういう子育てしかできないやつだということがよくわかった。おまえは、完全に終わっている。

23年5月24日付 朝日新聞より 

首相長男、公邸で「忘年会」 赤じゅうたんの階段親族らと記念撮影秘書官更迭を首相否定

 岸田文雄首相の長男で政務秘書官を務める翔太郎氏が昨年末に首相公邸で親族と「忘年会」を開き、記念撮影をするなど不適切な行動をしていた。首相は25日夕、記者団に「行為

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大石邦彦 著 方丈社 『新型コロナワクチンの光と影』を読む 2

大石邦彦 著 方丈社 『新型コロナワクチンの光と影』を読む 2

 昨日の引用の続きをアップする。

番組として、ワクチン接種に伴うリスクもきちんと伝えようと決意 そこで、私はあることを決意した。
 ワクチン接種によるベネフィット(利益)中心に伝え、推奨するだけだった報道姿勢を改め、副反応などのリスクに関しても、事実それが存在しているのだから、時間を割いて伝えることにしたのだ。
 もちろん、誰にでも検証可能な”事実”、出どころのハッキリしているデータのみを、逃げ

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ようやくコロナワクチン後遺症について被害者の声を伝えるメディアが登場した大石邦彦 著『新型コロナワクチンの光と影』を読む

ようやくコロナワクチン後遺症について被害者の声を伝えるメディアが登場した大石邦彦 著『新型コロナワクチンの光と影』を読む

 大石邦彦 著 『新型コロナワクチンの光と影 誰も報じなかった事実の記録』(2023年3月2日刊)を読んだ。 とにかく「新型コロナは危ない」の大合唱の中、日本人の8割が新型コロナワクチン接種を受けた。ということは、20%の人たちがワクチン接種をしなかったわけだ。
 深刻な後遺症をとりあえず「発症」しなかった人は運がよかったのだろうか?今後、10年のスパンで人類初のmRNAワクチンの影響がどのように

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今村翔吾『茜唄』を読む

今村翔吾『茜唄』を読む

 今村翔吾氏の直木賞受賞後の初作品である『茜唄』を読んだ。平家物語がどのようにして作られたのかを平知盛の視点を通して書かれたすばらしい作品だった。大河ドラマでは、省かれてしまった平家の都落ちも含めて、平家
の実質的棟梁となった平知盛という人の生き方を明らかにした作品だった。 武士でありながら公家になってしまったと揶揄された平家の人々が、清盛亡き後の時代を駆け抜けた作品だった。清盛のカリスマ性が強す

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しげの秀一 『MFゴースト』について

MFG(エムエフジー)  リョウ・タカハシが提唱した、クローズドコース化した公道を内燃機関を搭載した車で走るカーレースイベント。作中の現在では第4回大会が開催されている。レースの模様はAIとカメラを搭載したドローンをとおして全世界に有料配信され、契約視聴者数も3千万人を突破するほどの人気イベントとなっている。作中では「MFG」としか呼称されておらず、名称の由来は明かされていない。
 本作の時代では

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「頭文字(イニシャル)D」の次は、「MFゴースト」だ!!!しげの秀一のマンガはスピード感がすばらしい!!!

「頭文字(イニシャル)D」の次は、「MFゴースト」だ!!!しげの秀一のマンガはスピード感がすばらしい!!!

 1995年から2012年まで、「ヤングマガジン」に掲載された、しげの秀一氏の「頭文字(イニシャル)D」は全国のクルマ好きのファンを虜にした。単にうるさいだけの峠の走り屋ではなく、小学生の頃から父親によって豆腐の配達を一年中、峠の上の配達先まで早朝にさせられて来た少年が、天性の運転の感性を磨いて無敵のダウンヒラーとして成長する物語だった。
 それに絡んでいた「公道最速理論」を掲げる医学部の学生にし

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