見出し画像

ようやくコロナワクチン後遺症について被害者の声を伝えるメディアが登場した大石邦彦 著『新型コロナワクチンの光と影』を読む

 大石邦彦 著 『新型コロナワクチンの光と影 誰も報じなかった事実の記録』(2023年3月2日刊)を読んだ。 とにかく「新型コロナは危ない」の大合唱の中、日本人の8割が新型コロナワクチン接種を受けた。ということは、20%の人たちがワクチン接種をしなかったわけだ。
 深刻な後遺症をとりあえず「発症」しなかった人は運がよかったのだろうか?今後、10年のスパンで人類初のmRNAワクチンの影響がどのように出現するのか、だれにもわからない。新型コロナワクチン接種後、亡くなった人は約1800人と言われているのに、接種を強力に進めた政府・厚労省・メディアからは「因果関係は評価不能」の言葉しか出てこない。
 本書は、CBCテレビのアナウンサーであり、専任部長である筆者らスタッフの取材の記録だ。多くの亡くなった方、今でも新型コロナワクチンの深刻な後遺症で苦しんでいる人たちに、寄り添おうとしているメディアが存在することに敬意を表したい。以下、本書の冒頭より引用した。

序 もう一つの開いの始まり

Youtube動画の配信後、コメント欄が逆炎上

 それは、ある1本のYoutube動画の配信から始まった。

2021年9月初旬のこと。タイトルは「ワクチン 死亡の因果関係」。

 国に報告されたワクチン接種後の死亡者数は、1093件(2021年2月~8月20同時点。2023年1月20日時点では1966件)を超えているが、そのほとんどで「因果関係の評価は不能」と判定され、因果関係が認められたケースはゼロだった。その実態と理由を追及した動画だった。地上波で放送した内容をく8弓cげ①用により深堀りし解説する、新たなチャレンジでもあった。
 たしかにやや刺激的な内容ではあったが、この動画がその後の取材の方向性を大きく変えるきっかけになろうとは、その時は取材チームの誰ひとり考えていなかった。

 配信後ほどなくして、スタッフから「Youtubeのコメント欄が大変なことになってます」と言われて慌ててPCを開いた私は、驚いた。

「異論を許さない空気の中、圧力もある中頑張って下さいね」
「圧力に負けないで下さい。私達は勇気ある報道に感謝します」
「地上波で初めてワクチンの危険性について発信されたと思いますが、とても勇気ある行
動に感謝します」

 この報道を肯定的に捉え、感謝するコメントが全国から3600件以上も寄せられ、まさに逆炎上状態となっていたのだ。

 これまで、メディアは、ワクチン接種に関してはほとんど「推奨」しかしてこなかったコメント欄を埋め尽くしていた声の大半は、「大手マスメディアは、国や各自治体に追随した内容しか報道しない。だから、テレビなんて全然信用していなかったのに、そのテレビ局がなぜ?。ついに方針を変えたのか?」という驚きと賞賛に満ちた内容のものだった。

 思い起こせば、2020年にコロナ禍になってからというもの、この状況を打破できるのはワクチンしかない。と、そんな風潮になっていた。
 解説のため、スタジオに出演するコメンテーターは、いずれも感染症や救急医療のエキスパートだ。彼らのコメントは、当然ワクチンの効果への期待、接種の必要性を訴える内容が中心となる。番組全体のトーンとしても、ワクチン待望論が滲み出ていたと思われる。
 もちろん私たちの番組だけでなく、全国のほぼ全てのテレビ番組でそうだったはずだ。
 それだけに、コメント欄は「待ってました」となったということだろう。

 世の中には、自らの意思でワクチンを接種しないと決めている人、アレルギーなどの事情があって打ちたくても打てない人、副反応について不安があるため打つのを躊躇している人など、さまざまな理由で接種していない人がいる。
 こうした人は、接種率からみて、全体の20%ほどいると考えられている。
単純に人口に換算すると約2500万人。考えてみると、これはオーストラリア一国の人口に相当するほどの人数なのだ。
 日本の2回日までのワクチン接種率は約80%と世界最高レベルとはいえ、5人に1人は打っていないことになる。
 いかに多くの人がワクチン接種をしなかったのかが浮き彫りになる。
 これも、国を挙げたワクチン接種のもう一つの”事実”である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?