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学校だけでなく、社会全体が末期症状だからこういうことが起きる!

 6月21日付の朝日新聞第1面のトップ見出しがこれだ!
 今年の4月に採用されてすぐに担任、4月の残業時間は100時間を超える。ありえない残業時間だ。昼は基本的に授業など子どもへの対応で精いっぱい。その後、保護者名簿作りや掲示物の作成。新任教諭向けの研修の報告書の作成。(この研修こそやめるべきだ)同様に関東地方の公立小学校に勤務する22歳の新任教員はすでに退職を考えているという。残業が月80時間を超えるだけでなく、親から「子どもがいない先生には子どもの気持ちがわからない」と言われたそうだ。これが、わたしが社会全体が末期症状だと言うことの理由の一つだ。親や子どもは公教育を消費する消費者としてしか存在しないからこういうことが言えてしまう。そういう社会状況がわからず教員になってしまうと、その親の発言にショックを受けてしまい、もうやっていけなくなる。
 
 このような教員が置かれた状況に対し、一問一答形式で答えてくれる優れた本が出版されている。赤田圭亮 著「空気を読まない『がっこう』悩み事相談」がそれだ。50年前の文部省と日教組の密約によって作られたいわゆる「給特法」が、定額働かせ放題を教員に強いている。それを踏まえて、学校現場でどのように生き延びたらいいのかを教えてくれる貴重な一冊だ。悩める学校関係者や親もぜひ手に取って欲しい。


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