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2024年8月の記事一覧
原作…L・M・モンゴメリー 演出…高畑勲『徳間アニメ絵本13 赤毛のアン』
アニメ版『赤毛のアン』の重要な場面をまとめた絵本。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
わたしはこのアニメを夢中になって観ていた子どもの頃を思い出しながら、この絵本を読みました。
昔。
マシュウが亡くなる回を観て、大変なショックを受けました。
大人になった今も、それは変わらず。
絵本のページを捲っていて、手が止まり、心が痛みました。
著…オースティン・クレオン 訳…千葉敏生『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために』
100%オリジナルのアイデアなんてない。
誰もがはじめはコピーから始める。
コピーをしながら作品を作ることで、人は自分が何者であるかを知る。
…というスタンスで書かれた本。
といった言葉が印象的です。
人間の歴史が始まってからというもの、多くの人々から数々のアイディアが出されてきました。
それに触れた人が影響されて、新たな作品を生み出してきたのだと思います。
元を辿っ
編…NHK「日本人のおなまえっ!」制作班 監修…森岡浩『NHK「日本人のおなまえっ!1』
「長谷川」さんをなぜ「ながたにがわ」と読まず「はせがわ」と読むのか?
「東海林」さんは「しょうじ」?
それとも「とうかいりん」?
「東」さんは「ひがし」?
それとも「あずま」?
といった、日本人の名前の不思議に注目したテレビ番組を書籍化した本。
スズキさんは「鈴木」に限らず、「鱸」「壽松木」「錫木」「鐸木」など様々な漢字のパターンがあります。
また、サイトウさんも「斉
著…ノジュオド・アリ、デルフィヌ・ミヌイ 訳…鳥取絹子『わたしはノジュオド、10歳で離婚』
児童婚の壮絶な実態について書かれた本。
イエメンの地方には「9歳の少女との結婚は、幸せな結びつきの象徴」という諺があるそうです。
イスラム教の開祖ムハンマドが妻・アーイシャと結婚した時、アーイシャが9歳だったことにも由来するようですが、それ以前からこうした幼い女の子との結婚は珍しいことではなかったそうです。
昔の日本も、まだ幼い妻を娶ることは珍しくなかったそう。
…が、日本におい
著…大橋美紀、浅原孝子、阿部祥子 イラスト…フジコ『外国語ができなくてもおもてなしできる! カタカナだから3か国語も自由自在』
外国の方に対して使う機会が多い言葉を、カタカナで紹介している本。
よく考えてみると、ネイティブ並の流暢な発音を極める必要はないですものね。
片言だとしても、相手に伝わればいいのですから。
「外国語を覚えなくても、いざとなったらボディーランゲージを使ったり、スマホの翻訳アプリを使えばいい」という考え方をする人もいるけれど。
この本のP132〜133にも掲載されている通り、ボディーラ
著…エミリー・ディキンスン 絵…ターシャ・テューダー 編…カレン・アッカーマン 訳…ないとうりえこ『まぶしい庭へ』
瑞々しい感性で綴られた詩と、春夏秋冬を彩るあたたかな挿絵が結びついた、美しい本。
「1800年代のアメリカの田園風景はこうだったのだろうか?」と想像しながら読めて、思わず郷愁に浸れます。
1800年代を生きたこともなければ、アメリカに行ったこともないのに。
不思議ですね。
どれも自然の美しさを描いた作品。
野の花の、かすかで優しい香りがしてきそう。
わたしが特に好きなのは
著…アーサー・コナン・ドイル 訳…小林司、東山あかね 注・解説訳…高田寛『シャーロック・ホームズ全集 新装版 第1巻 緋色の習作』
シャーロック・ホームズシリーズを現代的な文章で翻訳し直した小説。
第一作目にあたる今作では、シャーロック・ホームズとワトスン先生の出会いや、レストレイド警部、そして「刑事警察ベイカー街支隊」と呼ばれる子どもたちの活躍も描かれています。
ホームズが推理を行う時の、思考の組み立て方。
事件の核心に近づいた時のワクワク感。
臨場感のある挿絵。
そして、
という表現のかっこ良さに