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著…オースティン・クレオン 訳…千葉敏生『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために』

 100%オリジナルのアイデアなんてない。

 誰もがはじめはコピーから始める。

 コピーをしながら作品を作ることで、人は自分が何者であるかを知る。

 …というスタンスで書かれた本。


 「芸術とは盗むことだ」
 (パブロ・ピカソ)

 「僕がじっくり鑑賞するのは、盗めるところがある作品だけだね」
 (デビッド・ボウイ)

 「何かを〝オリジナル〟と呼ぶやつは、十中八九、元ネタを知らないだけなんだ」
 (ジョナサン・レセム)

(著…オースティン・クレオン 訳…千葉敏生『クリエイティブの授業』の各ページから引用)


 といった言葉が印象的です。

 人間の歴史が始まってからというもの、多くの人々から数々のアイディアが出されてきました。

 それに触れた人が影響されて、新たな作品を生み出してきたのだと思います。

 元を辿っていけば、誰かのコピー。

 厳密に言えば、もはや完全なるオリジナル作品などこの世には生まれてこないのかもしれません。

 それでもきっと、画家は絵を描かずにはいられません。

 歌手は歌わずにはいられません。

 作家は書かずにはいられません。

 そういう生き物なのですから。

 それに、どうコピーするかは人それぞれ。

 同じ食材であっても、調理方法や盛り付けの仕方によって味や見た目が変わるのと同じように、同じアイディアであってもどうアレンジするかが腕の見せどころ。

どこにでもノートとペンを持ち歩こう。何かあるたびにノートを引っぱり出して、考えたことや見たものを書き留めよう。気に入った本の一節を書き写そう。盗み聞きした会話を記録しよう。電話中に落書きしよう。

(著…オースティン・クレオン 訳…千葉敏生『クリエイティブの授業』のP29から引用)


 という文章を読んだらワクワクしてきました。

 わたしも読んだり書いたりせずにはいられない性分。

 だから、これからも色んなものを見聞きして、味わって、メモを取って、文章化して、noteに載せていきたいです。

あるとき、僕がパソコンに夢中になって夜更かしをしていると、妻がこう叫んだ。
「Twitterでケンカしてるヒマがあるなら、何か作りなさい!」

(著…オースティン・クレオン 訳…千葉敏生『クリエイティブの授業』のP113から引用)


 という記述も楽しくて好き。

 わたしも誰かとケンカするヒマがあるなら、もっと記事を書いてnoteに投稿したいです。


 〈こういう方におすすめ〉
 何らかの創作に夢中な方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半くらい。

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