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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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#日本史

新旧習合・異世界習合 ~日本史六つの変化~

新旧習合・異世界習合 ~日本史六つの変化~

先日「三つの変化の波」の記事を書きました。
(本記事下部のリンクからぜひ!)

世界史的なとても大きな出来事、
圧倒的な変化の波…です。
それを日本史に当てはめてみた時に、
どんなことが見えるのか?

日本史には「時代区分」があります。
三つの波を当てはめていくと、こうなる。

…しかしなにぶん極東の島国です。
革命の本場から遠い。時差がある。
「革命」が日本にまで到達するのは
だいぶ後です。

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テストに出ない、出しづらい歴史 ~評価の是非~

テストに出ない、出しづらい歴史 ~評価の是非~

歴史を「評価」することについて書きます。

私は先日、歴史を四つに分けて
仮定して記事を書きました。

このうち、いわゆる「学校教育」で
中心に学ぶのは、下の二つ。
ナショナル・ヒストリーは
日本で言えば日本史です。
グルーバル・ヒストリーは
一国の枠に留まらない歴史で世界史。

…ただし「個人史」や「集団史」を
全く扱わないか、というとそうでもない。

例えば、学ぶ人本人、自分自身のことを、

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50年ごとの日本史 ~近世から現代~

50年ごとの日本史 ~近世から現代~

本記事では50年ごとに日本史をかいつまんで
書いてみたい、と思います。

1600年の「関ヶ原の戦い」以降。
あくまで私なりに取捨選択して、
はしょりながら書いております。

では、早速。

◆1600年頃:江戸幕府ができる

東西の兵力が激突した
「関ヶ原の戦い」は1600年!
ここで勝利した徳川家康は
大坂に豊臣家を残しつつも
江戸に幕府をひらき天下を握ります。

その後、仮想敵の豊臣家を滅ぼ

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100年ごとの中国王朝史

100年ごとの中国王朝史

「東アジア」に日本がある以上、
近くの国の歴史も、概要だけでも
知っておく必要があるように思います。

特に中国王朝史!

日本語が「漢字」と「かな文字」を
主体にしているように、日本は古来から
中国の影響を大きく受けてきた。

本記事では、先日に書いたこの
かいつまんだ日本史と対比する形で、
「100年ごとの中国王朝史」を書いてみます。

◆600年頃:聖徳太子と遣隋使

春秋戦国時代(『キング

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100年ごとの日本史

100年ごとの日本史

いま私たちは「2020年代」を
生きているわけですけれども、
80年弱先の「2100年」まで
生きているのは難しいですよね。

となると「2000年」から100年、
いわゆる21世紀がどんな時期なのかを
朧げながらでもつかんでおくことは
かなり意義があるように思うのです。

そのためには大前提として
「これまでの歴史」をかいつまんで
知っておくことが大事。

というわけで本記事では、
だいたい「1

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1924年(大正13年)の日本と世界

1924年(大正13年)の日本と世界

本記事では、百年前を振り返ってみます!

日本では「甲子」の年に当たりました。
「甲・乙・丙…」の十干と、
「ね・うし・とら」などの十二支、
これを組み合わせて、六十通り!

「甲」は十干の最初で、
「子」も十二子の最初。
六十年に一回やってくる
縁起の良い年でした。

そこで、1924年にできた新球場に
この「甲子」の名が当てられます。
ご存知『阪神甲子園球場』です。

日本の政治においては、

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茨城県の本拠地の変遷

茨城県の本拠地の変遷

茨城県は、北関東にあります。
その昔の『常陸国』(ひたち)と
『下総国』(しもうさ)の北部から成る、
都道府県の一つ。

県庁所在地は「水戸」(みと)!
ただ、古代からずっと水戸が中心だった、
というわけではない。
そもそも「廃藩置県」で茨城県ができるまで
一つの県として
まとまっているわけではなかった。

本記事では、茨城県の「本拠地」を
西暦約2000年を六つに分け、見ていきます。

◆西暦1

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西から東へ ~本拠地の変遷の日本史~

西から東へ ~本拠地の変遷の日本史~

大阪が日本の首都になる可能性がありました。
明治維新の頃。明治元年のこと。

大阪遷都論を唱えたのは、
明治の元勲、大久保利通。
これに対して「江戸を首都とすべきだ!」と
反論・提案した男がいます。前島密。
まえじまひそか。「日本の郵便の父」。

大久保は、大阪に遷都するつもり満々でした。
しかしこの前島の提案を聞き、
東京への遷都に傾いた。
前島は大阪のマイナス面を書き連ね、
大阪遷都に反対した

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神神の微笑・百億の昼と千億の夜

神神の微笑・百億の昼と千億の夜

芥川龍之介の小説『神神の微笑』。
光瀬龍の小説『百億の昼と千億の夜』。
「龍」のつく二人の作家が、
世界の宗教、教え、その解釈について
小説という形をとって、書いています。

本記事ではこの二作品を紹介しつつ、
日本文化の一断面を紹介していきます。

『神神の微笑』の主人公は、
宣教師でカトリック司祭のオルガンティノ。
「宇留岸伴天連(うるがんばてれん)」と
多くの日本人から慕われ、
30年を京都

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開化と閉漬 ~チェンジとピクルス~

開化と閉漬 ~チェンジとピクルス~

日本史は「開化」と「閉漬」の反復横跳び。

仮に、そのような視点で考えてみます。
開化(かいか)=オープン&チェンジ。
閉漬(しめづけ)=クローズ&ピクルス。

日本は島国で、海で囲まれていますよね。
「港」という出入り口を
開くか閉めるかで、変わってくる。

…「開化」と言えば、文明開化ですよね!
明治時代に欧米(風)の文化を取り入れた。
福沢諭吉は、その著書で「文明開化」という
言葉を使い始め

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鉄砲と、キリスト教と、フィリピンと

鉄砲と、キリスト教と、フィリピンと

戦国時代は、日本史の転換点の一つ。

鉄砲とキリスト教が日本に伝わった。
これを背景として、織田信長は
「鉄砲の大量使用」と
「キリスト教徒の国との貿易」を行い、
天下布武に向けて大きく前進した…。

そんな感じで、戦国時代が終わることに
大きく影響を与えた二つの出来事です。

…ただ、もう少し広いスパンで考えた時、
この二つの出来事は、その後の日本史にも
また世界史的にも大きな意味を持っている。

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近世・近代・現代、ざっくりな日本史

近世・近代・現代、ざっくりな日本史

近世~近現代の日本史を三つに分けると…?

徳川家康が江戸幕府を開いたのが1603年。
約四百年以上、現在まで
「江戸・東京時代」が続いています。

この約四百年余りの近世~近現代を
どう切り分けるか?と考えた時、
私なら「三つ」に切り分けます。

…それぞれの分かれ目の
キーパーソンを挙げるなら、この人たち。

本記事ではざっくり
日本史の近世~近現代を三つに分けて
この三人を軸に略史を書いてみ

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東西、行きつ戻りつ、日本史

東西、行きつ戻りつ、日本史

政治の中心地の変遷は、日本史の変遷。

古代、大陸から様々な文化が流入し、
うまくアレンジして役立ててきました。
大陸に一番近い「九州」こそ、その中心地。
「邪馬台国」は九州にあった説が有力。

そのうち、大和盆地(奈良盆地)を中心に、
国家が形成されてきました。
ヤマト王権とも言われる、
大王を中心とする国の形が整ってきて、
徐々に天皇・朝廷が政治を行うようになる。
今でいう京都・大阪・神戸など

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もう三人、ジャパニーズヒストリー

もう三人、ジャパニーズヒストリー

聖徳太子・源頼朝・西郷隆盛という三人が、
日本の政治史においては特に重要!
という記事を、以前に書きました
(リンクを貼りますのでぜひ)↓

なぜならこの三人は、
大きく「国のかたち」が変わることに
寄与した人物だからです。

…ですが、これは数多いる人物の中から
「政治」的に影響が大きい三人を挙げろ、
と言われた時に挙げる人物であって、

もちろんそれ以外にも、
時代のキーパーソンはたくさんいま

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