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いろいろマーケティング

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2020年5月の記事一覧

人は人と出会うべきなのか

人は人と出会うべきなのか

「というのも、各々は直接的に他者のうちに自分を知るからであり…しかもそれによって、各々が、他者もまた同じように彼の他者の内に自分を知るのだ」(ヘーゲル『イェーナ体系構想』法政大学出版局)

 「臨場性」はなぜ必要か

 コロナ禍の中で、心から消滅して欲しいと思ったのは「ハンコ」である。

 大学が入構自粛になっているのに、ハンコを押すためだけに出勤することの徒労感。そういえばうちの大学では、会議か

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売れるストーリーを作るにはどうしたらいいの?

売れるストーリーを作るにはどうしたらいいの?

昨晩、このようなツイートをしました。

原体験やストーリー性が、マーケティングでも大切と言われてきていますよね。でも、周囲を見ていると「なんかズレてるよなぁ」と思って、ついツイートしてしまいました。

いま消費者の嗜好は、「役に立つ」から「意味がある」へ確実にシフトしています。その意味で、ブランドのストーリー性は、共感のフックそのもの。

しかしながら、単にストーリーがあればいいのかというと、違い

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企業のSNSアカウントは、誰に向かって発信すればいいの?

企業のSNSアカウントは、誰に向かって発信すればいいの?

今日は、企業視点でSNSの自社アカウント運用について。

「僕らはSNSでモノを買う」という書籍が出るほど、購買の主戦場がソーシャルメディアに移行し始めてきています。

僕自身、イチSNSユーザーとしての体験談を語らせていただくと、

SNSを通じて、

・新しい商品を知ることもある
・商品を買うこと決めることもある
・相手(企業・サービス)をさらに好きになる

などなど、いろいろなところで影響を

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ローソンPBを見て、食品パッケージデザイナーが思ったこと。

ローソンPBを見て、食品パッケージデザイナーが思ったこと。

昨日半年ぶりに髪の毛を切りに行ってもっさりしていた状態からシュッとして、気分良く街を歩いていたんです。さて、コンビニでも寄って帰ろうかと思ったらそこはローソンでした。

「おや、そういえばローソンPBが一新したという噂が」

と思って見てみたのですが、実際のパッケージを見てみて驚き・おののいたこと。今までやってきた食品デザインとは明らかに違う、それはわかる。けれどこの胸に現れたもやもやと驚きはなん

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ローソンのPBデザインリニューアルは「これでいい」から「これがいい」への第一歩

ローソンのPBデザインリニューアルは「これでいい」から「これがいい」への第一歩

先月から徐々にローソンのPBパッケージが新デザインに切り替えられ、その変化の大きさにSNSでも賛否両論が飛び交っている。

▼リニューアル後のパッケージ例。ベージュで統一され、ひと目見ただけでは中身がわかりづらい。

若い女性を中心としたデザインに敏感な層からは「かわいい」「そのままでも暮らしに馴染む」と高評価を受ける一方、「視認性が低い」「シズル感が足りない」といった否定的な意見も多い。

ちな

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ローソンのPBデザインリニューアルをどう見るか?コンビニの売上を上げる思考法

ローソンのPBデザインリニューアルをどう見るか?コンビニの売上を上げる思考法

ローソンのPBデザインがリニューアルされましたね。(もうだいぶ時間が過ぎましたが...)

マーケター、デザイナー、ブランディング関係者からいろいろな意見が出ており、とにかくぶっ飛んだリニューアルになったと思います。

公式サイトより画像は引用させていただきます。

見ての通り、ベージュ色のデザインにほぼすべての商品が統一されています。良く言うと世界観が統一されていてインスタ映えする、ローソンブラ

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ドリルを売るには「穴」を売れ? 成熟時代は、三方位から考えよう。

ドリルを売るには「穴」を売れ? 成熟時代は、三方位から考えよう。

マーケティング界ではあまりに有名な「ドリルではなく穴を売れ」は、2020年の今でも通用するのでしょうか?

この理論、もう50年以上前にあみ出されたもので、いまだに「穴にフォーカスしていいのか?」と問題提起する必要があると思っています。

そして結論からいうと、市場成熟時代には、素直に穴を売ろうとする視点だけでは足りません。

「ドリルを買いにきた人が欲しいのは、ドリルではなく『穴』である」

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ネットフリックスについて調べてみた。

ネットフリックスについて調べてみた。

こんにちは、めがねシャチョウです。
最近はコロナウイルスの影響で外出できず、比較的時間を持て余している方も多いんではないでしょうか。
そんな時、ネットフリックス、ついつい見てしまいますよね。
以下の記事を見て、ネットフリックスについて調べてみました。

1997年に創業した際には単なるオンラインでのビデオレンタル屋だったネットフリックスが、どうやってこれほどまでに大きくなったのでしょうか。

皆さ

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事業戦略をつくる時のスタートポイント。現状分析の 「問い」 をご紹介

事業戦略をつくる時のスタートポイント。現状分析の 「問い」 をご紹介

今回は、事業戦略や計画についてです。

この記事でわかること・事業戦略をつくり始める時に何を調べる?
・押さえるべきポイント

こんな疑問に答える内容を書きました。

この記事でわかるのは、事業戦略をつくり始める時に何を調べるかです。

私がよく仕事の依頼をもらう事業の戦略や事業計画をつくる時に、何を考え、どこから取り掛かるかをご紹介します。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にな

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「風を読む」「空気を変える」と「空気をつくる」の違い

「風を読む」「空気を変える」と「空気をつくる」の違い

 この文章の中で中川淳一郎が、「風を読む」って言葉を使っているけれども、膝ポンしちまいましたよ。

 ”戦略PR”と言われる世界ではよく「空気をつくる」って言葉が使われるけれども、そもそも大量にメッセージを投下できる広告ですら「空気をつくる」なんて難しいし、よりお客さんに近いところでメッセージを届けることができるダイレクトメールでもそんなものを作るのは難しい・・・・・ということは、それらをやってる

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好きの反対は嫌いではなく無関心

好きの反対は嫌いではなく無関心

『愛の反対は憎しみではなく無関心である。』

愛と慈しみの象徴「マザー・テレサ」の言葉です。有名ですよね。

これ、マーケティングでもめちゃくちゃ大切なことだと思うんです。「好きの反対は嫌いではなく無関心」である、という事実。

脳の85%の時間は自動運転2008年に出版された、僕が大好きな本。

ニューロマーケティング(脳科学の知識をマーケティングに応用した手法)についてまとめられている楽しい一

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「あの人、直球をちゃんと投げられないのに、変化球を覚えてしまったんでしょうね」

「あの人、直球をちゃんと投げられないのに、変化球を覚えてしまったんでしょうね」

明日の言葉(その31)
いままで生きてきて、自分の刺激としたり糧としたりしてきた言葉があります。それを少しずつ紹介していきます。

外出自粛が長く続き、家で料理を作る人が増えている。
魅力的な簡単レシピもたくさん共有され、「あー作ってみたいなぁ」とよく思う。

そんなときふと思い出すエピソードがあって、今日はそれを書いてみようと思う。

20年間くらい、「さとなお」という名前で食事系のライターを副

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新規事業の担当者へ、会社が望むこと

新規事業の担当者へ、会社が望むこと

このnoteは、大人気、仮想銀座高級クラブ「かほこ」のママが、みなさまの人生相談に時に鋭く切り込み、心のおしぼりを配る #voicy人気番組の 好評回を書き起こしたものです。
詳細→https://note.mu/tsunesalo/n/n87d8a57309bb

◆本日のご相談内容
「新規事業の担当が、プレッシャーです」

新卒で地元の会社に入社し、8年目です。仕事は好きですが、なんとなく物足

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Think ICT 6:DXよりも、急げ企業のデジタル化

Think ICT 6:DXよりも、急げ企業のデジタル化

「新しい生活様式」で、注目されるようになったテレワーク これからは、「非3密」な生活を、企業活動でも求められる。学校が分散投稿であれば、企業も分散出社などが行われるのであろうか。

 ところで、今回のテレワーク。皆さんの企業はスムーズに行えているだろうか。そして、あれ日本ってIT先進国ではあったはず、と思った瞬間はなかっただろうか?

 私はフリーランスなので、さまざまな企業や大学とお付き合いをさ

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