高広伯彦(Ph.D of ManagerialScience)

マーケティング&事業開発アドバイザー。実務家教員。社会構想大学院大学コミュニケーション・デザイン研究科特任教授。 同志社大学修士(社会学)、京都大学博士(経営科学)。 学術関係のプロフィールはこちら ⇨  https://researchmap.jp/noritakahiro

高広伯彦(Ph.D of ManagerialScience)

マーケティング&事業開発アドバイザー。実務家教員。社会構想大学院大学コミュニケーション・デザイン研究科特任教授。 同志社大学修士(社会学)、京都大学博士(経営科学)。 学術関係のプロフィールはこちら ⇨  https://researchmap.jp/noritakahiro

    マガジン

    • 高広伯彦のマーケティング関係文章のバインダー

      高広伯彦がnote上に書いた、マーケティング関係の文章をまとめています。

    • 日々の雑感・コラム

      高広伯彦の日々の雑感・コラム・まとまりのない思考の吐き出し先

    • デジタル時代のB2Bマーケティング講座 note版

      2014年〜2015年に開かれた『日経BP B2Bデジタルマーケター養成講座』を起点に、2020年から講義内容及び資料を見直して続けている『デジタル時代のB2Bマーケティング講座』。その講座をもとにテキスト版として noteのマガジンとして講義内容を公開していきます。

    • 社会人大学院生のための実務研究論文執筆読本

       研究成果報告書、専門職学位論文など名称は違えど、論文相当が求められる専門職大学院があります。  しかし多くの社会人は長らく“書く”ことから離れているし、或いは学部時代に卒論ナシで終えてたり、そもそも“論文”というものがよくわからないという話もあります。  講義やケースメソッドに参加して得られる“リスキリング”だけではなく、実務家として“研究”をし論文相当にまとめることが必要になっても、どう進めればよいかの道筋はあまり共有されていません。  そこで、数年に渡り専門職大学院で論文指導にあたっている経験から、社会人として日常業務を行いながら論文相当を執筆する必要がある社会人大学院生に向けて、いくつかの示唆や方法論を提示します。    そして大学院修了後には、実務や理論を融合させて社会で活用できる実務家=“高度専門職業人”として自信をつけてもらえるようになることがこのマガジンの狙いです。

    • 実務家教員としての思考&社会構想大学院大学CD研究科高広ゼミ

      実務家教員としての経験談と思考、及び社会構想大学院大学コミュニケーションデザイン研究科高広ゼミについて、その一部をたまに紹介しています。

    最近の記事

    タクシー内広告はなぜ“うざい”のか?

    「タクシー内広告はうざい」 という話をよく聞く。 それに対しての私の考察は、 ・知り合いとか知ってる会社ばかりが出てくるから。 ・B2B系の広告が多いので、プライベート空間で”営業”されてる気分になるから(そもそもクリエイティブも楽しくない) ・B2C商材の広告が出ると状況が変わる気もする。 という感じ。 このように考えると、 「広告とそこで提示されてる商品は、関係ない人にとってはほんとうざいだけだからこそ、関係ない人が見ても娯楽性がなければいけない」 って

      • 「トライブ Tribe」というキーワードに関する過去の記事やインタビューをまとめてみた。

        とあるイベントで、とある有名な広告代理店の人が、「トライブ戦略」ということについて話をしていた。 その中身がソーシャルメディアなどを通じて得られたデータに基づき、広告配信のセグメンテーションデータとして使えます、みたいな話で、全くもって「トライブ tribe」という概念を深く理解できてないのが残念。 というか、例えば「広告を当てる」みたいな言葉を使って説明している時点で、ユーザーによって生成された集団である「トライブ tribe」と企業が、共創関係になるようなプランや、ト

        • B2Bマーケティング > セールス・マーケティング なんですけどね。(別題:B2B取引におけるマーケティング対象者についてちゃんと考えようよ)

          今朝方、某有名メディアにて6月くらいからB2Bマーケティングの特集?連載?がスタートするということで、インタビューを受けていた。 90分ぐらいかな、そのくらい話をした中で、「日本の今のB2Bマーケティング界隈は、B2Bマーケティング=セールス・マーケティングになってしまってる」って話になった。 「プロダクト・マーケティング」の話が出てこない、と。 最近では、「プロダクト・マーケット・フィット(PMF)」と言った話が急に出てくるようになってますけれど、そういう新語・バズワ

          • ドラッカーって「営業(マン)を不要にする」って言ったの?

            ドラッカーの名言と言われる、 という一文ですが、これを、 という訳文として、「マーケティングがあったら営業はいらん」ととらえてるようなケースをも見受けられます。 当のドラッカーは、その著書、Management: Tasks, Responsibilities, Plactices の中でどのように書いているかと言うと、 なんですね。上記の日本語訳は以下の書籍の一部分が訳されたものです。 日本語版はこちら(といってもエッセンシャル版という抄訳版) それでこの一文の

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            スタートレックの“コンピュータ”とChatGPTとの違い

            *The above image is borrowed from here. を、書いたあと、これも書いておこうかと思ったので。 ファンで無くても知っているだろうSFに『スター・トレック』がある。 『スター・トレック』は1966年に放映が開始され、その後世代の代わった新たなシリーズやパラレル世界を描いたTV・ネット配信のドラマや映画が今に至っても作られている壮大なSFだ。 この『スター・トレック』の中で“コンピュータ”というものが出てくる。 宇宙船のクルーたちに対

            「電卓あればそろばん要らない」って話とChatGPTとかの生成AIの話

            電卓あればそろばん要らない、って話は、まぁ“計算”するだけであればその通り。 しかし、そろばんは、指の動きと脳を繋ぐことでの脳の活性化や、頭の中でそろばんをイメージして暗算をビジュアル化して行えるなど、電卓では得られないような脳の活性化へのメリットがある。 一方、人間の暗算能力を超える関数を計算するための関数電卓などは、関数尺や大きな黒板という道具と記述を代替する。 つまり、電卓あればそろばん要らないって話は、物事の本質やそれぞれの恩恵を適切に理解した上での話ではないと

            マーケティングツールに、ChatGPTなど生成AIを組み込む会社が増えて来てるのを見て思うこと

            マーケティングツールにChatGPTを組み込んだサービスが続々出てきてるけど、“え?そこで使うの?”みたいのも多数あって、今後どうなるんだろうかと。 「AIに頼ると考えなくなってしまう」 なんていう、「検索によって人々は考えなくなる」と検索エンジンが生まれた頃に言われたようなことを危惧しているわけではない。 AI によって“回答”された内容に対して、AIよりも人間側がどのように捉えるか?ということにおいて、まだまだAIの進化ほどに人間の態度が追いついていない気がするのだ

            セブンイレブン・ジャパンの八代目儀兵衛企画は、その味だけでなく、マーケティングの勉強にもいい。

            最近、これしか食べてないんじゃないか? と思うほど、毎日買って食べている。 「八代目儀兵衛」の名前を聞いても、多くの人が「それ、何の会社?どこの老舗?」っていう感じでしかないかもしれないし、セブンイレブン・ジャパンの今企画で初めて名前聞いたという人も多いかも知れない。 「八代目儀兵衛」ってなんなの?というと、きっと一般的なカテゴリーでいうと(飲食店運営もやってる)「お米屋さん」という位置づけになると思う。自社がお米を作って販売しているというイメージもあるかもしれないが、

            マーケティングにおいて、理論や知識が前か後かという話は成立するのだろうか?

            本の中身を見ていないので、本書の内容の話ではなくあくまでも記事タイトルについての話です。 「理論や知識の前に」って、どうしてそういう話になってしまうんだろうなぁ。 前も後もなくって、両方でいいと思うし、そもそも理論や知識というのは、それらを知ったところですぐに使える場面が来るわけではない。一つには使える場面が来たときの準備みたいな側面もあれば、そもそも理論や知識というのは、それらをそのまま実務に使うことはなくても、頭を鍛えるトレーニング的な部分もあると思う。 理論、知識

            社会人の学び直しには「実学」ではないことが重要ではないか?〜社会人大学院で教鞭をとっていて思うこと〜

            ※本文章は2018年に mediologic.com で書いたものの転載です。昔のブログの記事をnoteに徐々に移植しています。社会構想大学院大学は社会構想大学院大学に校名変更しています。  これは全くもって個人的な意見なのだけれども、今年の4月から東京・高田馬場にある「社会情報大学院大学」という社会人大学院で教鞭をとっていて思うこと。  二年間という「時間」と「学費」を”掛ける”学生たちに対して、果たして「実学」的なことや、「ワークショップ」やあるいはゲストを読んで「事

            「原DX」: " e 化"と" i 化" - DXブームの20年前にあったデジタル普及世界に対するコンセプト

            ※本文章は2021年に mediologic.com で書いたものの転載です。昔のブログの記事をnoteに徐々に移植しています。 以下に書くのは,"原DX”の話である。   紛れもなく,これまでのキャリアの中で自身の思考に影響を大きく与えたことの1つは,博報堂にかつてあったインタラクティブ局に在籍していたことである。その時期に話をされていたことを書こう(そもそも当時ですら知ってる人は少なかったと思うが)。もう20年近く前の話だし,誰も書くことはないだろうから。あるいはこの

            【クリティカル・リーディング】〜巷に溢れるマーケティング関連書籍・文章、セミナーなどにやたらと触れる前につけておくべきスキル

            (特に)実務家が実用書的なマーケティング本などを読み、 「おおお!なんて良いことが書いてあるんだ!」、 「この本、わかりやすい!」 「なるほど!○〇〇は古い!これからは○○○○だ!!」 「○〇〇は役に立たん!○〇〇○を活用すべきだ!」 といった、“素直”な感想コメントを挙げているのをよく見かける。 そうした話題の本を手に取って読んでみると、「・・・・・?????」となることがあり、前後の文脈で筋が通っておらず論理的整合性がとれていなかったり、そもそも書いてあることが間違

            『ファンダメンタルB2Bマーケティング〜B2Bマーケティングの原理原則とBuyer Enablement』 〜BACKSTAGE23での登壇より

            2023年2月9日、「BACKSTAGE23」というイベントに登壇し、表題のテーマにて30分ほど話をしてきました。 登壇時に用いた資料は以下のとおりです。 今回話しをした内容は、『デジタル時代のB2Bマーケティング講座』で教えてることから抽出したものです。どういったコンセプトで行っている講座かはスライドの4pを御覧ください。 ※ちなみに講座の募集は、以下のページから資料を申し込んだ方にだけお知らせしております。 話をした内容を箇条書きに書くと次のようになります。 B

            ◤本棚◢ 書籍購入ログ 2023/02/02

            前回↓ ◤高広伯彦の本棚◢は、高広伯彦の書籍購入ログ、です。普段、どんな本を買って読んでいるのか、よく尋ねられるので note 上に記録を残していきます。 しかし、読む前の本も多数あるので、掲載している本がすなわち”良書”とは限りません。なので、”良書紹介“というものではありません 本日の購入本。@誠品生活日本橋 近畿大学教授でデザイン関連の研究所のセンター長の廣田先生の。 デザインシンキングに対する批判的な研究をこの先に構想中ゆえ、読んでおかなければいけない本として

            ◤本棚◢ 書籍購入ログ 2023/01/31

            今日から、その日その日に購入した本をログとして note に残して行くことにする。 ◤高広伯彦の本棚◢は、高広伯彦の書籍購入ログ、です。普段、どんな本を買って読んでいるのか、よく尋ねられるので note 上に記録を残していきます。 しかし、読む前の本も多数あるので、掲載している本がすなわち”良書”とは限りません。なので、”良書紹介“というものであありません。 Springer から発売されているB2Bマーケティングに関する論文集。B2B取引の基本、そのマーケティングの理

            「社会人大学院生のための実務研究論文・研究成果報告書の書き方」

            私が教鞭をとっている社会構想大学院大学の院生向けに作っている資料を公開しております。 専門職大学院では論文形式のものを求められないところも多いのですが、「実務研究論文」や「研究成果報告書」という形態で数万字の成果を求められる修士課程の社会人院生には役立つかと思いますので、広く公開させていただきます。 現在 ver3.8 あわせてこちらもお読みください。