見出し画像

脳を解きほぐす機会を得る限り、学びと探求は終わらない

数年に渡りずっと契約をいただいていたコンサル/アドバイザリー案件が夏前に終わり、次に向けて何をしようかと考えていた。

大学院博士課程を終えて以降、ちょっとインプットと思索が足りなくなった感じがしていたので、新たな学び・探求の機会を得ようということも選択肢の一つとして。

そんなわけで、前回は機会を逃した東京藝術大学の『現代美術キュレーション概論』の第二回目の開催が決まったことを発見し、応募。人気講座で前回は数日で枠が埋まったことを思い出し、応募期間初日に申し込みをして、無事に受講承認された。

それともう一つが大きめで重ためのものにもアプライ。

こちらである。一部で話題の、東京大学に開設されるデザインスクール。

※これは東京大学の以下のような情報が漏れてきているので、このコースは先々への布石なのかもしれない。

私にとってはデザイン領域に関する学び直しと新たな探求の機会として、これほど“おいしい”ものはないと飛びついた。

「飛びついた」と言っても、参加費は3ヶ月で150万円だし、応募のための審査書類もそれなりに準備しないといけないし・・・というわけで、むしろ「飛び降りた」という表現が正しい。

で、応募書類を提出していたのだが、審査結果がどうなるかずっと気になっていた。そして本日、無事に U Tokyo Design School の事務局から受け入れ承認連絡(いわば合格通知)をいただき、同スクールに受け入れてもらえるようになった。参加に関する契約と入金を忘れないようにしないと。

あ、参加者ですよ。教える側ではなく。当然。

なので、2024年度の後半は、東京藝術大学の聴講生と東京大学の d school の学生となります。

で、

「はて?」

と私をご存じの方は思われるかもしれない。

「なんでまたそんな方面に?」と。

実は美大行きたかったんやけどなあ、というのも少なからずあるけれども、そもそも大学や大学院で美学芸術学や文化社会学・芸術社会学などをやっていたこともあり、アートやデザインの領域は自分にとってはあまり遠いところではない。

そして、京大の経営管理大学院の博士号は「経営科学」というもので頂いたのだけれども、もう少し細かくいうと、「経営科学専攻サービス・イノベーション&デザイン専攻」なので、いわゆるサービス分野におけるデザインの世界にも関わっている。

こうした背景から、そもそもアートシンキングやデザインシンキングも自分にとっては遠い分野ではもともとない。むしろ深堀りすべき対象である。

また、探究心としては次のようなものがある。

“キュレーション”というのは、あるテーマを立て、それに基づき情報をまとめ上げて編集し、来訪するビジターのことも考えつつ展示するという、コミュニケーション・デザインや情報デザインとも言え、組織や行動のデザインにも関わってくるのではないか? と考えている。

こう考えると“キュレーション”というのは、美術・芸術学の分野だけではなく、それ以外、例えば経営学やマーケティングの分野などにも応用可能なものではないか?と考え、受講を決めた。

一方の東京大学のデザインスクール。

このデザインスクールは、いわゆる美学や芸術学のコースに作られるのではなく、東京大学生産技術研究所の中でデザイン教育と統合して構成されるコースである。いわゆる広義のデザイン。

にも書いたが、最近は Service-dominant Logicのパースペクティブから、生成AIや Self-Service Technology や(私が仮に名付けている) Self-Servitized Service というものを研究したいと考えており、そのためにはどうしても「デザイン」が避けて通れないトピックなのだ。それもあって、こうしたデザインスクールの存在はありがたい。

という経緯があって、今年の年末は新たなインプットと脳の解きほぐしに用います。

以上、報告がてらのnoteでした。

両校での学びから、またこちらにたくさんアウトプットもしたいと思います。

では。

※あ、あと一応デザイン学会の会員。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?