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高校までと大学以降での「学び」の違いを理解することが、適切な思考手順の理解に結びつく

久しぶりの note への記事投稿です。

さて、X上のとあるやりとりで、「高卒だけど大卒より金稼いでる」と自慢しているとある人物が、憲法解釈や人権問題について誤った話を繰り広げている様子を見た。基本的な誤りが多いため、多くの人々からそれを指摘する投稿が多数寄せられていたが、本人的にはその誤った部分の理解すらできておらず、自分の主張について相当の自信をもって投稿を続けている。

その様子を見ててて、なぜそのような誤った思考に陥り、相当の確信を持って語ってしまうのか?について考えたくなった。

誤解が無いように書いておくが、「高卒だから頭が悪い」とか「高卒だから正しい思考ができない」とは全く思わない(うちの両親は大学出てない)。

しかし、考えを進めていくと、高校までの学びと大学以降の学びの基本的な違いがあり、そこがベースになって、「考えること」=「学び」についての根本的なエラーが起きている可能性はあるのではないか?と。

結局のところ、高卒だとか大学院卒か関係なく、適切な思考手順ができてるかどうかは、「学び」の違いによるものが大きいと思う。

そこで、高校から上がってきたばかりの大学生に、”高校までの「学び」と大学以降の「学び」は何が違うのか?”を教える体で、4枚のスライドを作ってみた。

それが以下のものである(現在v2として公開)

しかしここに書いたようなことは、私が教えてる大学院においても、社会人院生向けに話をする必要がある気がしている。

学歴関係なく大学以降〜でも、「答えを探しに行く」という学びはできてない人はたくさんいるので、結局は「学び」の態度の違い。

※ただ大学院などに行くと、できないと修了できない。なので、いやがおうでも身に着けさせられる。

また、こうした「学び」への態度は実務でも同じことが言えるだろう。
なので、ここでは学問の世界だけの話ではないから「学び」という言葉を選んでいる。

例えば優秀な実務家は、ざっくりと答えやアイデアが見えつつも、それに合わせに行くような思考はせず、思いついたことが正しいかどうかを(いわゆる批判的な態度で)判断していく。その結果、大失敗や大エラーを避けることができ、成功に結びつけることができるのだ。

つまりは実務における「成功」に結びつくのは、大失敗や大エラーを避けるための批判的な思考が、自分に向けてできているかどうかということだろう。

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