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#読書感想文

本を読んで感じた気持ちや考えたことを、言葉にしてnoteに残してみませんか?おもしろかった本の感想や学びを「#読書感想文」で教えてください!

急上昇の記事一覧

失った煌めきを求める、物語。

題名も作者名もあらすじさえも知っているのに、読んだことのない小説。 ふだんの読書では、国内の作品を読むことが多いので、海外文学の、いわゆる"古典"と呼ばれる作品の中には、そんな小説がたくさんあります。 フィッツジェラルドの「グレート・ギャッツビー」も、その中のひとつだったのですが、myさんの記事を読んで心を惹かれ、手に取りました。 myさんの記事にコメントを送った後で思い出したのですが、わたしも二十代の頃に読もうとして、一度挫折しているのですよね。 翻訳された作品を読むと

虚無のパノラマ「楢山節考」~深沢七郎(ネタバレ有)

深沢七郎の「楢山節考」(1956年)は、日本に古来から伝わる「姥捨伝説」を題材として書かれた短編小説です。 古くからの民話としてはいくつかのバージョンがありますが、捨てられることを回避するために老婆が知恵をめぐらす内容のものや、「人道的」「敬老的」な立場から、この風習に対する批判がこめられたものが主なようです。 しかし、「楢山節考」では、この「姥捨」(口減らし)というしきたりは疑念をはさむ余地もない善行として肯定されているのです。 そして、リアルで残酷な世界が情容赦なく

【英語の読み方】 読書#138

みなさん、いつもお世話になっております! 本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。 自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします! 今回は、英語です。 ある意味今回は、「初」の記事となりますw ヘッダーは、園丘くすみさんの作品を使わせていただきました! ありがとうございます!! 目次 基本情報北村 一真 (著) 中央公論新社 出版 2021年3月25日 第1刷発

 読書日記|レシピの役には立ちません

 阿川佐和子さんのエッセイを、再び手に取り拝読。阿川さんのクッキング描写がずっと好きで、毎回このシリーズを楽しみに読んでいます。今回は料理というより、あまりものを有効活用する工夫についても書かれていらっしゃった印象が強い。  作中に出てきたシチューや胡麻ドレッシングの作り方は、是非とも参考にしたいです。案外冷蔵庫の中にあるもので、こんなに代用できるのも嬉しい発見!。ついつい余計なものを買い揃えてしまう我が身を反省。  この本を読むと、自由な発想で料理に取り組めますね。こう

編…河出書房新社『14歳からの映画ガイド 世界の見え方が変わる100本』

 作家、精神科医、学者、芸人、声優、映画監督といった様々な立場の方たちが映画について熱く語っている本。  『大脱走』、『七人の侍』、『インターステラー』、『ひまわり』、『スタンド・バイ・ミー』、『ローマの休日』といった有名作品をはじめ、マニアックな作品も紹介されています。  「自分だったらどの作品を14歳におすすめするかな?」と想像しながら読むと、より楽しめる一冊。  同じ作品であっても、観る人によって解釈が全く変わってしまうのが、映画の面白さ。  「この方はこう思う

noteの方向性に悩んだら読みたい本5選

note歴2年半以上、書いた記事は950記事以上。これまで何度も壁にぶつかり、どんな方向性で発信していくべきか…と悩んできたわたしを救ってくれた本をご紹介します。 「noteをどんな方向性で使っていこうかな」と悩んできる方は必見の本です! 読んでもらえるnote術noteを書く上で一番最初にぶつかる壁が「読まれない」ということではないでしょうか。 この本では、タイトルのつけ方や読者に伝わる文章の書き方、読んでもらうためのテクニックなどが具体的に解説されています。 no

【絵本感想】『 どうして? 』

「 信じ続けたその瞳、最後に映るものは…? 」 👑世界で読まれた名作👑 作:ジム・ウィリス 訳:きなこ先生の飼い主 絵:ひろ衛 《 読書感想 》 この物語、犬の一途な飼い主への思いに胸が締めつけられました。 犬はいつも飼い主を愛し、健気に待っていました。 それなのに、最後には捨てられてしまう結末はとても悲しいですね。 このお話を通して、私も大切なことに気づかされました。 ペットは無条件に私たちを愛してくれますが、その愛に応えるためには、私たちも日々心を向ける必

2024年9月の読書日記 

読んだ本の数:25 読んだページ数:11113 9月は連休もあり、たくさん読めた。 御子柴弁護士シリーズは収穫だった。おすすめです。 贖罪の奏鳴曲 御子柴礼司 (講談社文庫) ワシントン・ポーのシリーズもミステリーとしては、かなり骨太でレベルが高かった。 こちらもおすすめです。 平野さんの 決壊(上下)合本版(新潮文庫) は秀逸だった。 これもおすすめです。 時代ものでは、鎌倉時代を描いた 新装版 炎環 (文春文庫) (文春文庫 な 2-50) がすばらしい。 新

【読書コラム】5年ぶりの新刊! 凄いことになっていた! しんどいときに本当とか嘘とかわけわかんなくなるよね - 『さよならミニスカート』牧野あおい(著)

 2018年の連載開始時、「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。」のキャッチコピーで話題となった『さよならミニスカート』  握手会イベントで刃物を持った男に襲われ、グループを脱退した元人気アイドルが普通の高校生活を送ろうとするも、女子が「女子であること」を求められる空気は日常に蔓延していて悩み苦しむという物語。  性的に消費される理不尽に気がついた主人公はロングヘアーを短く切り、スカートではなくフラックスを履き、過去を隠すために名前も変えて新しい高校

今日の英単語(10/1) | ゴーゴリ「鼻」より。

as it happens  たまたま、偶然だが、折よく、あいにく shrug one's shoulders  肩をすくめる in a smug voice  いやに気取った声で pastry [ペイストリィ] 練り粉、生地 station oneself  配置につく be all smiles  上機嫌である tears streamed from one's eyes 涙が~の目から流れた chamois [シャミ、シャムワー] シャモア(欧州・カフカ

印象の違い、マウントをとろうとするのは自信の無さの表れ、心理描写が少ない意味~「三幕の殺人(ポワロ作品)」

➀日頃、マスコミ報道に触れていると、日々、世の中ではたくさんの事件や事故が起きている、身の回りには危険な事ばかりが満ち満ちていると錯覚してしまいがちです。  繰り返し報道されることで、発生件数などが、どんどんと増えている、大きくなっていると「感じて」しまいます。  しかし、データから言うと、日本国内の殺人事件件数は、バブル崩壊時以後「4分の3」に減少しています。  2016年には統計を取り始めて以来、初めて300人以下になりました。(もちろん、減ってきているとはいえ、20

おすすめ本ランキング⑦

【2024年3Qおすすめランキング】 四半期毎に10冊のおすすめ本を紹介するシリーズ。今回で7回目です。 ここではすでに投稿済みのものばかりですが、2024年7月から9月までに読んだ31冊から選んでいます。 1. 「「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫 青 146-1)」九鬼 周造 いき、風流、情緒の諸概念を二元的対比とその組合せ、近接性を中心に構造化し、平面、立体に図示して整理を試みた古典集。 いきの意義については、日本人独自の美意識を表すものとして、民族的色彩を強

感想 二木先生  夏木 志朋 ペドフィリア(小児性愛)の先生と他人とは何か違う変わり者の生徒の濃密な関係性がとても好感が持てます。

子供の時に変態に悪戯されトラウマになり大人になってから事件を起こすという話しはよくありますが、こういうペドフィリア(小児性愛)の先生が生徒との間に生じた友情を描く物語は斬新です。 広一は高校生。みんなとは何かが違う。変な奴と思われている。 そんな彼が、たまたま二木先生が漫画家を兼業していることに気づく。 小児性愛を描いた変態のような漫画だ。 当然、そんなものは書店で高校生は買えない。だから万引きしそれがバレ先生が呼ばれる。 そこから、俺は先生の秘密を知っている・・・とい

本は栄養📚ファンタジーもエッセイも実践書も。

おはようございます🌱 にじです🌈 今日は、今年の夏に読んだ本をご紹介します。 先日の記事で書いた通り、読書感想文を書くべく、読んだ本たちの簡単な感想です。 楽しんで読んでもらえたら嬉しいです♪ 7月から9月に読んだ本一覧 書き並べてみると、こんな感じです。ざっくりと通しで読んだ本も含んでます。 ・上橋菜穂子『獣の奏者』I~IV ・小出潤『吉田松陰流教育』 ・『自分という木の育て方』 ・若松英輔『種をまく人』 ・神人『自分でできる浄化の本』 ・神人『大切なあなたへ』

忍殺トリロジー感想/書籍第三部(4)『ケオスの狂騒曲』(1)

◇注意◇ 現行AoMシリーズからニンジャを読んだ人が、 旧三部作(トリロジー)に戻って色々読んだ感想記事です。 感想の中でAoMのお話もします。 こんばんは。 いつもは一冊まとめて読んだあとに感想を書いていたのですが、 この表紙から先に…進めなくて……。 現実逃避のために感想記事を書き始めることにしました。海洋生物確定演出エピソードのページをめくりたくないという気持ちはそれほどまでに強いのである。 間にブッダ逮捕を挟んでますが、トリロジー物理書籍の感想は半年ぶりです

永久戦争(著:P・K・ディック)【かつては読書紹介が自由にできた時代があったんだ(ロボットが語る過去の真実は果たして?)】

PKディック短編集だ! 昔のSF短編集。 そしてディックと言えば、ディストピア系の作品がブランドであり、 そういうのを集めたアンソロジー系なので、 モヤる感は最高! 本作も例外なく、 救われない話を描きながら、 人類とは?技術とは? の本質へとぶっこんでいきます。 *** ディストピアには希望があるのだ。 いずれこの苦しい生活から脱出できるという希望。 かつては自由だった時代があったという期待。 しかしながらその実態は・・・ *** さてディック短編集は再編されち

まだまだ縄文を学習中です^^自然があまりにも近かった時代、人はいつから人だったんだろうかと気になる。本の中に登場する歴史は、もう土器があって土偶がいて、人は何かを身に纏ってる。それらの始まりを知るにはきっと、タイムマシンが必要だけど、いつかわかるといいなあ( ´ ▽ ` )

自己肯定感を高める『スヌーピー』の禅語 - 自分らしく生きる方法

「自分なんて、ダメな人間だ」 そう思ったこと、ありませんか? 私も、長年自己肯定感の低さに悩んでいました。周りの人と比べてしまい、自信がなく、いつも不安を抱えていました。 そんな私が、自分を受け入れることの大切さに気づかされたのが、『自分を受け入れるスヌーピー いろいろある世界を肯定する禅の言葉』という本です。この本は、誰もが愛する漫画「Peanuts」のキャラクターたちが、禅語を通して人生のヒントを与えてくれる一冊。 「あるがままの自分を認め、周りの人と比べるのをや

吉行淳之介掌篇全集(中公文庫)を読んで

今回もネタバレ回避しながら感想を味覚や嗅覚で表現した、抽象的感覚派読書感想文を書いてまいります。 作品は「吉行淳之介掌篇全集」です 「吉行淳之介掌篇全集」の購入は↓↓ 「肥った客」から「夢の車輪」まで55作、吉行淳之介の性や夢を中心に取り扱った純文学的な掌編を堪能することができます。 人間の性愛を真正面から捉え奥深く探求するも、全てを表現せずに想像力を掻き立てられ、不思議な品を湛える作品集になります。 喩えるならば、様々な種類の10割そばを一口ずつ堪能できるような作品

投資#285 警戒しよう!ポジショントーク、何か聞こえのいいこと

書籍の情報タイトル:どんなビジネスを選べばいいかわからない君へ 著者:村上学 発行所:株式会社 白夜書房 発行日:2024年3月19日 書籍の抜粋 感想 抜粋した理由 ポジショントークには 気をつけろ! という点ですかね。 いろいろなセミナーを 聞きに行きますが、 やはりポジショントークを 聞き分けねばと 思います。 この間、飲み会で、 定年退職されて、 個人事業を始めると いう方と飲みました。 同じ業界なので、 工程的なことは よくわかります。 会社に勤めて

2024.9月日記、後半

9/17(火) 洗濯物を取り込もうとしてベランダに出たら、蛇と鉢合わせしてびっくりしてしまう。30cm程の体長であちらもこんな大物?がぬっと現れたので、さぞや狼狽しただろうと思うと、ちょっと気の毒でもあった。 9/18(水) 日本殺人巡礼 八木澤高明著 ちょっとおどろおどろしいタイトルである。 相方が借りてきたのを暇つぶしに読んでみた。 これを読む前に”忘れられた日本史の現場を歩く”と”色街遺産を歩く”という2冊を先に読んでいて、この街にこんな謂れがあったのかとか、歴

【読書感想】入浴の質が睡眠を決める/小林 麻利子

「入浴の質が睡眠を決める」こちらの本、読みました。 睡眠関連の本は今回で11冊目です。 これまでの睡眠関連の記事は以下マガジンにまとめています。 本の内容まずはAmazonから本の内容を抜粋します。 こんな感じの本です。 それにしても、「入浴×睡眠」という絞られたテーマだけで1冊の本になるのはすごいなーと思いました。 ただ、テーマが絞られている分、1つ1つの内容を深掘りしている印象でした。納得感も強かったです。 著者情報本書の著者である「小林 麻利子」でネット検索し

がんばっていきまっしょい

 本を買った。敷村良子「がんばっていきまっしょい」。  今月末にアニメ映画化される。私はアニメ映画を好んで観る。映画館で観る映画は、その本編前の予告が、洋画なら洋画ばかり、邦画なら邦画ばかりになる。amazonの「この商品を買った人はこれも買ってます」みたいのと同じ理屈だ。アニメ映画が好きならこんなのも好きなんだろ。そう言われてる気がする。私はシャニマスの先行上映を三作観た。ラブライブの新作映画を二回観た。「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」総集編前半を

『さみしい夜にはペンを持て』書くことは、考えること

たまたま出会った田中慶子さんのVoicyで、最近読んでよかった本として古河史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の2冊が紹介されていました。 古賀史健さんは、あの大ベストセラー『嫌われる勇気』( 哲学者 岸見一郎さんとの共著 ) を書かれたフリーランスライターです。 アドラー心理学を扱った本書ですが、哲人と青年との対話形式の文章は、予備知識がない人にも読みやすく、この本がヒットした理由の一つだと思います。 田中慶子さんの魅力的な紹介で

読書感想文にコングラthank you❣️🖤なんと、前前回二枚抜きしたWコングラを更に射ぬいたコングラを、また射ぬいたぞww何処まで続くかな、この流鏑馬祭り🎉🎊夜8時に届いたのウチだけ?ww謎ですね💦有難う御座います💐⭐️ 大好きで〜〜す📣‼️🎩^_^🌹

日本最古の「おもしれー女」、かぐや姫。

「竹取物語、あまりにも面白すぎる!てか、かぐや姫って日本最古の『おもしれー女』じゃん!」 中学生以来の「竹取物語」を再読して思ったことだ。 学校で習う話って、みんなが行儀良く座って読んだり、テストに焦って単語を覚えたりするため、真面目イメージが付き纏ってしまう。 だから、身構えて、ある種「勉強」と思って読み始めた。 だが、竹取物語は、もうエンタメ、つまり 「新喜劇」や「コント」、「ギャグ漫画」みたいに楽しむものだと感じた。 この面白さをみんなに共有したいと思い、今回

【地雷グリコ】ギャンブルゲーム系小説

オススメ度(最大☆5つ) ☆☆☆ 読み始める前はこんな小説だとは思わなかったのだが、面白くて夢中になって読んでしまった。 わかりやすく言うと、「カイジ」や「嘘喰い」のようなギャンブルゲーム漫画の小説版、といったところ。 とは言っても、主人公が女子高生であり、血生臭い暴力や血肉の争いは無く、純粋なゲーム対決が繰り広げられる。 ゲームは5つ。どれも独創的なゲームでルール説明の段階でいろんな戦略を考えるのが面白い。 しかしながら、勝敗の決め手となる主人公の戦略にはややツッコミど

9月読んだ本(6冊)

こんにちは、にこです☺︎ 読んだ本9月編。備忘録です。 ※以下私が書く感想はあくまで一個人の「感想」であって評価ではありません。 私はこう思ったよ〜というだけ!なので、電車で隣の人が友人と喋ってるのを盗み聞きしているくらいの気持ちで聞いてください。 【一冊目】 集英社 わたしに会いたい (西加奈子) 西加奈子さんの短編集。西加奈子さんの文章から得られる養分が足りず急いで購入。 無事に養分摂取できました。西さんの文章は強くて力持ちで厳しくて優しい。お父さんみたいでお母さん

迎えが来ないじゃん!「世界のはての少年」

閲覧ありがとうございます。 今日は、ジェラルディン・マコックランさんの 「世界のはての少年」を読んだコレアレを書いて おこうと思います。「世界のはての少年」は、サバイバルものです。 あらすじを書いておきますと、主人公は、リーダー的な存在の少年、クィリアム。あとは、年少も含む八人の子供。あと、引率の大人三人です。島へは、 大人への通過儀礼みたいなもので、カツオドリなどの海鳥を捕まえます。時代は、1727年。場所は、 スコットランドです。少年たちは、ヒルダ島という 地元から、無

投資#284 二番煎じにチャンスあり!

書籍の情報タイトル:どんなビジネスを選べばいいかわからない君へ 著者:村上学 発行所:株式会社 白夜書房 発行日:2024年3月19日 書籍の抜粋 感想 抜粋した理由 二番煎じという キーワードが 目に留まりました。 あまりいい意味では 使われないですよね。 でも、私も、 二番煎じが好きです と思い、抜粋しました。 ―――1――― なにか勉強をせずとも 成功が手に入れられそうな フレーズ。 でも、そんなことあるはず ありません。 そうだとしたら、 世の中

2024.09.30 ~秋の風と魚津と「押絵と旅する男」

退院してみたら、ずいぶんと外は秋の風だった。松本市にいたころは、こうした空気が流れると、直売所に行って、秋の食材を買い付けたものだけれど、今はそうもいかない。 今年はさんまが豊漁ということで、確かに若干安く、買ってみようかなんていう気になる。けれど、今日は止めた。 夏の終わりがもっとグラデーションのようだったら、と思う。冬から春になるときのように。この季節の匂いというものをもっと上手に描き出せればと思う。 本来は、今日が退院日だった。その想定通り、傷の痛み、痒みは、大幅

変化を恐れず、新しい自分に出会うための物語:『迷路の外には何がある?』

『チーズはどこへ消えた?』という本をご存じでしょうか? 世界中で2,800万部も売れた、変化をテーマにした寓話です。 そして『迷路の外には何がある?』は、その続編 前作で、チーズが消えても一人だけその場を離れなかった小人のヘムのその後が描かれています。 今回は、本書から学んだ3つの視点をご紹介します。 ストーリー小人のヘムとホーは、ネズミのスニッフとスカリーと一緒に迷路で暮らしていました。 その迷路で、ある日突然、大好きなチーズが消えるという予期せぬ大事件が発生。

#149 INFJが知りたい「ひとりが好きな人」の上手な生き方とは?

世の中の半分が内向型人間って知ってましたか? 外向型と半分ずつらしいんですよ。 どうやって数えたのか知りませんが。 しかも内向型と外向型の中間の「両向型」ってのもあるらしいですよ。初耳。 だとしたら世の中よ。 「外向型」に特化し過ぎじゃあーーーりませんか? 外向型は大人数で、内向型は一人でふと、目に止まった本がありました。 Kindle Unlimitedです。 著者は外国人なので、やたらとパーティーについて例にあげられてましたが、わたしは結婚式と成人式以外でパーテ

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第七章 幽閉

7章 幽閉 「遠並病院は大きいですが、昔は此の小さな診療所で患者を見ていたらしい」  黒影はウロウロしていた勲の肩を軽く叩き言った。  勲は黒影に振り向く。 「既に中に誰かいる。いる……と言うより、住んでいる。住んでると言うより……まるで罰ゲームだな。幽閉に近い。外に次回来る閉じ込めている誰かが定期的に捨てているゴミを見るからに、食事は最低限よりやや少なく感じる。既に犬か猫だったであろう死骸を見付けた。気付かれなかった理由は……グロテスクだが聞きますか?」  と、勲は一度

太宰治の『斜陽』

いつも私の記事をご覧くださり、ありがとうございます🌸 定期購読マガジン「仲川光🌸文学入門①近代文学」、9月度第7回を公開させていただきます。 この記事がいいな!と思った方、続きが読みたいと思った方は、ぜひ定期購読マガジンの方をご検討くださいね。↓↓ 9月第3作目には、太宰治の小説、『斜陽』を取り上げます。 【書き出し】 朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、 「あ。」 と幽かな叫び声をお挙げになった。 「髪の毛?」 スウプに何か、イヤなものでも入

概念工学とは|LEXUSとAIR RACE

 渋谷ではレッドブルが主催するエアレースの最終戦が10月に行われる。とはいえ、実際に飛行機が空を舞うわけではない。世界各地でそれぞれに飛ぶ選手たちの姿をXR技術によって渋谷に集める試みは、デジタルラウンドと呼ばれている。単純な映像配信を意味するリモートラウンド・第一戦、第二戦とは全く違った観戦体験を提供してくれるだろう。リアルでの開催は新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに、収益性の観点からも2019年に幕を閉じてしまった。幕張海浜公園に鳴り響くエンジンの音が懐かしい。確かに、

日記 0925-1001

2024.9.25 水 彼の隣で起きる。こんなに優しい気持ちで迎えた朝は久しぶりかもしれない。幸せを享受しすぎると今夜1人で眠るのが耐えられなくなりそうだと思ったので、感情をセーブする。こういう風にしか生きられない。バスに乗る。窓から入ってくる風が気持ち良い。この季節が本当に好きだ。 書店勤務。正直なところ何の話をしているのかほとんど分からなかったが詳しく聞ける状況でもなかったのでひたすら相槌を打った。電話や問い合わせが多く、じわじわと忙しかった。退勤。ゆで卵と冷奴を食べる。

9月の読書記録

9月は6冊読めました。 新たな習慣や考え方を知りたいという欲が見える6冊ですね。 3冊抜粋してご紹介! 移動する人はうまくいく 最初にこの本を手に取ったのは、空港内の本屋さん。この本をおすすめするのに、こんなにぴったりな場所はないのでは??と思ったのを覚えている。 人生変えたければ環境を変えるしかない!っていう内容です。極端なこともあるけど、本質だなと思いました。 住居や職場をいつでも変えられるって、自由で身軽で憧れる。 頭がよくなる思考術 口コミの良かったこの本。シ

【「年収90万円で東京ハッピーライフ」読書感想文】

今日は最近読んでよかった本【年収90万円で東京ハッピーライフ】について述べていきます📚 【おすすめな人】①なるべく嫌なことはしたくない方 ②ミニマリスト ③働きすぎて幸せがわからなくなっている方 【おすすめできない人】①全く節約したくない方 ②贅沢な暮らしがしたい方 【読むと何がわかるのか】📚読んで欲しいポイント 普通にとらわれず自分にとっての幸せが何かを考えることが大切 社会的成功から乗り遅れまくると不幸になるどころか常識が覆り、楽しくなる 「好きなことで生きる

永遠の相のもとに生きるということ スピノザ哲学からひも解く

 先月、妻の父、私にとっての義父が亡くなった。81歳であった。8月のはじめ、うだるような暑さの中、葬儀は行われた。義父の家は、無宗教だったから、葬儀でよくみていたお坊さんもいなければ、お経を唱えるというのもなかった。そのかわり音楽葬といってピアノが演奏され、美空ひばりの「川の流れのように」などが流れ、お焼香をあげ、弔いをする。  初めての葬儀の形だったので、なんだか不思議な感覚であった。これまで参加してきた葬儀は、宗派は違えどすべて仏教だった。だからお坊さんがお経を唱えると

読書記録「小川未明 童話集」

川口市出身の自称読書家 川口竜也です! 今回読んだのは、「小川未明 童話集」新潮社 (1951) です! ・あらすじ 東京読書倶楽部の読書会にて紹介を受けて以来、いつか読んでみようと思っていた作品。 先週、たまたま神保町は(元)鶴屋洋服店の店先に並んでいたのを発見し、ようやく紐解いた次第。 個人的に、小川未明の童話集を読んで良いなと思った点は、「そんなもの」にも感情移入するのかということ。 例えば『飴チョコの天使』では、お菓子自体は欲しいけれども、包装紙は雑に捨て

【作品#49(32・33の間)】「愛を誓う」『恋愛 コレクションⅡ』より

こんにちは、三太です。   残暑が厳しかったですが、先週ぐらいからかなり過ごしやすくなってきました。 最近は秋がどんどん短くなってきているように感じます。 スポーツ、読書、食事、そして俳句など「○○の秋」というものを楽しんで、少しでも秋を満喫していきたいと思っている今日この頃です。 では、今回は吉田修一さんの個人全集全四巻の二巻目にあたる『恋愛 コレクションⅡ』の単行本未収録作「愛を誓う」を読んでいきます。 初出年は2015年(3月)です。 これまで紹介した作品で言うと『

【読書】 9月に読んだ本 12冊

9月前半は体調がなんだか優れないことにより気分が鬱々としていたので、頭に負荷のかからないほっこりしたグルメ小説で自分を癒した。 ぼーっとテレビを見るような感じで、本を読みたいというようなときがあるのだ。 そんな中、復活してきた時に読んだ「カワイソウって言ってあげよっかw」が今月の1位。結局そういうのが好きなのであった。 アンと幸福 / 坂木司 和菓子のアンシリーズ最新刊。 いい感じに成長したアンちゃんが一歩踏み出す4作目。ゆっくひのんびりなペース、いいじゃないか。今回は

40 目下の人に対する心得 修身教授録抄 姿勢を正して声を出して読んでみた

今の世の中はすぐにハラスメントの問題が起きたりするのでしょうね。 日本人のメンタルは弱くなるばかりにも感じます。 先生の言われているように来年には何か教育的変化とか何かが起きるのでしょうかね。 今や怒り方まで勉強しないといけませんね。 しかし、本質は変わらないということで敬愛に努めるしないですね。 本日の森信三一日一語は なんとも難しい表現です。 因果というのは過去の出来事が今に影響するというような意味でしょうか。 それは実際自分だけのことか、それとも前世からのことかわか

留学生

 京都で学生生活をスタートさせてから、これまでに多くの留学生と交流する機会があった。研究室で一、二度顔を合わせただけ、というものから、ちょくちょく連絡をもらって食事をしに行く間柄まで、様々である。 *  留学生の友人たちが、異口同音に口にする言葉があった。それは「日本人は、思ったよりも日本の漫画やアニメを見てないね」である。  その言葉には、いつも落胆が滲んでいた。日本にくれば思う存分、漫画やアニメの話ができると思っていたのだが……という期待からの失望である。  私も能動

愛読書「夢をかなえるゾウ」自己啓発苦手でも読んでほしい

夢をかなえるゾウを読んだ感想:ガネーシャ様は最強のコーチ!先日、話題(もはや定番)の自己啓発本「夢をかなえるゾウ」を改めて読み返しました。 もう何度読んだかわかりません。 部分的に何十回も読み返してます。 初めて読んだのは大学生のころ。 当時本を買ったことも読んだこともほぼなかった私が、読書習慣を身に着ける最初の一歩でした。 読み進めるうちにゾウのガネーシャ様の教えにどんどん引き込まれていき、気づいたときには読み終えていました。 自己啓発本苦手な方でも物語として非常

YouTube読書 なぜ、あの人は「お金」にも「時間」にも余裕があるのか

こんにちは、ゆうゆうです。 心して刮目した、フェルミ漫画大学動画の内容と感想を書いていきます。 安定しつつ自由を求める 時間とお金に余裕がない人は安定志向の人が多いようです。 福利厚生はどんな感じかなとか、どれぐらい安定して働けるかなといったことを優先するようです。 まあすごく普通ですね。 おそらく95%ぐらいの人は、そうなのではないでしょうか。 今日出勤したらお金が増えるかな、減るかなといった働き方は、ざわざわ、ざわざわっとした感じになってしまうので、大抵の人

【読書メモ】『寝ても覚めても本の虫』(著:児玉清)

最寄りの一駅前、一駅先にはそれなりの規模の書店(ジュンク堂やリブロ)があり、最寄りには図書館(平日は20時まで開館)があることもあってか、今はまだそんなに「本を探す」環境には困っていません、、まぁ、図書館の軸も太めにし始めているからかもしれませんけど。 なんて考えながら『寝ても覚めても本の虫』との一冊をふと思い出してみたりも。読書家として知られる児玉清さんの、「本」にまつわるエッセイ集となります。ブラウジング、「本がある場所」を対象とするのであれば、書店でも図書館でもいいよ

『カラマーゾフの兄弟』再読感想文 その8 脇役の魅力④ 「人間はだれだって必要なのよ。」 (全12回)

※これから読む方々のためになるべく物語の結末部分に触れないようにしたいと思っていますが、説明上どうしても物語の流れや途中のポイントなどネタバレしてしまうと思います。少しでもダメな人はご遠慮ください。 その8   脇役の魅力④「人間はだれだって必要なのよ。」    カラマーゾフ再読感想文。再開です。  さて今回も。  私の好きな脇役をご紹介します。  それは  マクシーモフ。  でもマクシーモフってだれ? となるかもしれませんね。  彼自身が何か事件を起こすわけで

思いがけず、胸の最深部まで刺さってしまった。きっと、今のわたしに最適な出会いだったんだと思う。自分が自分で在ることは、難しいのかもしれない。でも、自分で在っていいと、許可することは今すぐできる気がした。すべて自分の一部だと、思い切って受け入れてしまえば視界が晴れそうだ^^