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【読書メモ】『寝ても覚めても本の虫』(著:児玉清)

書店や出版社、取次会社などでつくる出版文化産業振興財団は18日、書店が1店舗もない市が8月時点で15道県の24市に上ると発表し、北海道芦別市や千葉県白井市、熊本県合志市など市名を公表した。「何かしないといけないと危機感を持ってもらうため、一石を投じた」としている。

出典:「書店ゼロ」の24市、出版文化産業振興財団が公表 北海道芦別市や千葉県白井市など
(『産経新聞』2024年9月18日)

最寄りの一駅前、一駅先にはそれなりの規模の書店(ジュンク堂やリブロ)があり、最寄りには図書館(平日は20時まで開館)があることもあってか、今はまだそんなに「本を探す」環境には困っていません、、まぁ、図書館の軸も太めにし始めているからかもしれませんけど。

なんて考えながら『寝ても覚めても本の虫』との一冊をふと思い出してみたりも。読書家として知られる児玉清さんの、「本」にまつわるエッセイ集となります。ブラウジング、「本がある場所」を対象とするのであれば、書店でも図書館でもいいよなぁ、、なんて思いながら。。

さてこちら、主に英米の著書についての読書遍歴が綴られており、そのどれもが「本」に対する愛情であふれています。日頃、外国の大衆小説には余り食指の動かない自分でしたが、こちらを読んで『大穴』や『利腕』、『本命』などのディック・フランシスにも手を出してみたりしました、、面白かった。

(人に薦めるのに)褒めないで誰が映画を見ますか

出典:『寝ても覚めても本の虫』

その中でも特に印象に残ったのが、淀川長治さんにまつわるエピソード。確かに「自分が貶したモノ」を他人様に薦めても仕方ないですしね。これは何も「本」に限った話でもないよなぁ、、と。

人に薦めるのであれば「良かった探し」をしてからきちんと「魅力」を伝えるよう、意識しておきたいところ。そして、相手が首肯しないからといって「否定しない」ってのは、人との交わりであれば極々当たり前の感覚とも思いますが、、気をつけないとなぁ、との自省と共に。

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