【読書メモ】『寝ても覚めても本の虫』(著:児玉清)
最寄りの一駅前、一駅先にはそれなりの規模の書店(ジュンク堂やリブロ)があり、最寄りには図書館(平日は20時まで開館)があることもあってか、今はまだそんなに「本を探す」環境には困っていません、、まぁ、図書館の軸も太めにし始めているからかもしれませんけど。
なんて考えながら『寝ても覚めても本の虫』との一冊をふと思い出してみたりも。読書家として知られる児玉清さんの、「本」にまつわるエッセイ集となります。ブラウジング、「本がある場所」を対象とするのであれば、書店でも図書館でもいいよなぁ、、なんて思いながら。。
さてこちら、主に英米の著書についての読書遍歴が綴られており、そのどれもが「本」に対する愛情であふれています。日頃、外国の大衆小説には余り食指の動かない自分でしたが、こちらを読んで『大穴』や『利腕』、『本命』などのディック・フランシスにも手を出してみたりしました、、面白かった。
その中でも特に印象に残ったのが、淀川長治さんにまつわるエピソード。確かに「自分が貶したモノ」を他人様に薦めても仕方ないですしね。これは何も「本」に限った話でもないよなぁ、、と。
人に薦めるのであれば「良かった探し」をしてからきちんと「魅力」を伝えるよう、意識しておきたいところ。そして、相手が首肯しないからといって「否定しない」ってのは、人との交わりであれば極々当たり前の感覚とも思いますが、、気をつけないとなぁ、との自省と共に。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?