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永久戦争(著:P・K・ディック)【かつては読書紹介が自由にできた時代があったんだ(ロボットが語る過去の真実は果たして?)】

PKディック短編集だ!

昔のSF短編集。
そしてディックと言えば、ディストピア系の作品がブランドであり、
そういうのを集めたアンソロジー系なので、
モヤる感は最高!

本作も例外なく、
救われない話を描きながら、
人類とは?技術とは?
の本質へとぶっこんでいきます。

***

ディストピアには希望があるのだ。
いずれこの苦しい生活から脱出できるという希望。
かつては自由だった時代があったという期待。
しかしながらその実態は・・・

***

さてディック短編集は再編されちゃったので、
これは昔の短編です。

私がこの編纂でいちばん覚えているのが、
「奉仕するもの」でして、
他も似たような話ですが、
なんとうつろにしか覚えていません。

しかし「奉仕するもの」は、
強烈な予言的映像が頭の中でエコープラキシアしちゃったんで、

もっぱらこれを紹介する気です。

なにせ他は朝もやの中くらいしか覚えてない。

いや、このSF史上屈指を争うバッドエンドは、
実現しますよ。
アポカリプス派の皆さん、お喜びください。

環境問題で、宗教原理主義が勝利した未来。
あらゆる文化は禁止されていた。
廃棄メカの谷に行った主人公は、
捨てられたロボットをリストアしてしまう。
ロボットが語る過去の世界は、理想世界だった。

彼は、ロボットに一縷の希望を託したが・・・

だが真相はエグイ。

↑ 今はこれに収録されてるのかな?

****

いやあ。よく考えたら、未来の話ではなく、
現在進行形で起こっている話かもしれない。
ロボは出てこないけど。
こういうハーメルンの笛吹き系の話って、リアルに普通にある。


#読書感想文 #SF小説が好き #フィリップKディック  
#未来 #SF #ディストピア #どんでん返し #ロボット  
#変貌した世界と人間性の意味  

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