海外ミステリ

マイクル・コナリーの「ラスト・コヨーテ」を読む

ボッシュシリーズ第四作。「ラスト・コヨーテ」1995年の作品だ。舞台は1994年4月。ロサンゼルス地震の三か月後という設定となっている。彼は直属上司のハーベイ・パウンズを殴ったかどで停職中の身となり、命令によりカウンセリングを受けさせられているのだった。

ロサンゼルス地震は1994年1月17日早朝、マグニチュードは6.7、震源は14.6キロと極めて浅く、広い範囲で商業施設や高速道路が倒壊するなど

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うれしいー
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マイクル・コナリーの「汚名」を読む

面白かった。爆速で読了した。カミさんも読んで絶賛でありました。普段通りメモもまとめた。しかし記事の作成が全然進まない。記事という以前に物語の概略を書こうとしているところで身動きができない。何故か。どこまでというかどこで止めればネタバレにならないのかという点で話の筋を戻ってくると冒頭のところまで戻ってきてしまうのだ。
それじゃ記事にならん。で語り始めるとやっぱりネタバレになるなー。となり、僕は本書の

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引き続きよろしくおねがいします
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IQ

好きだったハードボイルド

10代の頃から北方謙三や、大沢在昌などが書くハードボイルド小説を愛読してきた。

今でも好んで読むが、ここ最近少し違和感を覚えるようになった。

その違和感とは、小説の中で描かれる社会と今自分が生きている現実世界との乖離だ。

例えば私が長らく読んでいた本の主人公はパリッとスーツを着こなし、愛車はスポーツカー。最初から格闘に長け美女にモテる、小洒落たバーでウイスキーや葉

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ありがとうございます😊
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これが今年の隠し玉(ちょっと楽しみな”孤島ミステリー”)

 Kakushidama

 毎年、年末に発売される「このミステリーがすごい!」の中で、次の年に刊行される本を、"隠し玉" として、国内作家さんや、各出版社が情報を出してくれるのですが、海外ミステリーの新刊で、一番、気になっていたのが、早川書房から刊行予定の『Eight Detectives』でした。

 その作品が、早くも4月に刊行予定とのこと!

 "隠し玉" のコーナーでも
 「黄金時代の本

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スキ、嬉しいです! また覗いてください。
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濡れ衣を着せられた鬼畜を救え - 憤怒 G.M. フォード

8人もの女性を強姦のうえ惨殺し、ゴミ箱へ捨てた「トラッシュマン」。その容疑で捕まったのは性犯罪常連の男だった。死刑を6日後に控えた日、鬼畜逮捕のきっかけである9人目になりかけた女性が証言は嘘だったと告白。アンチヒーロー型のセガール似の新聞記者と全身にタトゥがある女性カメラマンのコンビが様々な新事実を見つける一方で、トラッシュマンの仕業としか思えない新たな死体が2体見つかる。

Nobuyuki’s Book Review No.4 アンジー・キム『ミラクル・クリーク』服部京子訳(ハヤカワ・ミステリNo.1961)

 二〇〇八年八月ニ十六日。バージニア州郊外の町、ミラクル・クリークで韓国人の移民ユー家が経営する酸素治療施設が燃え、何人もの死傷者がでた。焼死した自閉症を患う少年の母親が逮捕され、一年後、裁判がはじまった。パク、ヨンとその娘のメアリーのユー家、酸素治療を受けていた患者など関係者たちの葛藤や秘密が語られていき、やがて事件は思わぬ方向へと進んでいくのだった。
 アンジー・キムの長篇デビュー作『ミラクル

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スキありがとうございます!
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「リスト」とタイトルの意味に震える…『果てしなき輝きの果てに』

今月から、その月に読んだなかで、これは傑作!という本を選んで紹介していこうと思う。エッ、毎月続けられるんですか……と始める前から不安はあるものの、読書メーターや、Twitterに書きおくだけではちょっと物足りないなぁと思うことも多々あるので、ありあまる思いを表出する場を設けておくのもいいのかな、と。

ということで、2021年1月に読んだなかでのイチオシ本はリズ・ムーアの『果てしなき輝きの果てに』

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ママは何でも知っている

ジェイムズ・ヤッフェの短編集ですね。でも全部同じ形式。

殺人課の刑事である語り手の僕は妻と共に毎週金曜日、実母のところへ夕食を取りに行く。そこで今手がけている事件について話すとママがあっという間に真相を解き明かしてくれる、という物語。安楽椅子探偵の類ですね。さらに言えばヒントがフェアに出されているのでママと一緒に事件を解き明かすことも可能です。読者への挑戦状!とかはないですけどね。

ママは元刑

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毒入りチョコレート

こういう事件があったんですよ。

ある男が妻にチョコレートをプレゼントしました。2人でこれを食べましたが、妻の方がたくさん食べて、夫はあまり食べず数個でよしてそのまま外出した。夫は出先で具合が悪くなり、妻は自宅で体調急変。夫は助かったものの妻はそのまま死にました。チョコレートの中からは毒が見つかった。ところがこのチョコレートというのは夫が知り合いの男性から譲り受けたもので、その男性はチョコレート会

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神父は探偵

G・K・チェスタトンの有名探偵、ブラウン神父シリーズの一作目の短編集「ブラウン神父の童心」読みました。Kindle。Kindle便利ですね〜。

ブラウン神父はカトリックの司祭です。見た目は冴えないんですよね。丸顔で眼鏡をかけていて背が低い。でも世界三大探偵の1人にあげられることもあります。あげられることもあります、ということは普通はあげられないわけで、じゃあ誰が通常あげられるかというと、まぁシャ

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