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【アニメ感想】名探偵コナン 第1128話「コナンと目暮 2人の人質(前編)」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
落ち着きのない誘拐犯。違和感のワケ、2人の人質。
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

久しぶりのアニオリ前後編! 脚本はやっぱり大和屋暁さん。アニオリ前後編はもう大和屋さん以外担当されないんだろうか? 久しぶりに大川俊道さんのアニオリも見たい!

登場キャラは江戸川コナン、目暮警部、高木刑事、千葉刑事。セリフなしで佐藤刑事が登場。



■今週のまとめ・感想

【登場人物】
若井千秋(わかい ちあき)……28歳。
若井隼人(わかい はやと)……26歳。
三村和雄(みむら かずお)……5歳(?)。
三村正海(みむら まさみ)……46歳。三村重工CEO。
三村奈穂(みむら なほ)……28歳。専業主婦。
三村栄(みむら さかえ)……3歳。和雄の弟。


どこか落ち着かない様子で助手席に乗る若井隼人という男。その妻・千秋が運転する青いトールワゴンの後部座席には、なぜかコナンがいた。青いキャップを被り、いつもの犯人追跡メガネはつけていない。
コナン界に電子タバコが登場するの、初じゃない!? 最近はコンプラ重視のためか、小五郎たちの喫煙シーンもめっきり減っちゃったしね~。
隼人はアタッシュケースを膝に載せており、彼の座席の裏側には何かのシミがついている。
車がたばこ店の近くで停まると、隼人がアタッシュケースを開ける。中にはバインダーにセットされた指示書と、タイマーと、ボイスチェンジャー。
隼人は車を降り、公衆電話から三村重工のCEO・三村正海に電話をかける。「息子を返してほしくば、使用済み紙幣で3億円を用意しろ」という脅迫の電話だった。
どうしてコナンが誘拐犯の車にいるのかというと……。

今から1時間前。コナンは新発売のミステリーを買うため、書店に向かっていた。珍しく正装コナンくん!
その横を隼人・千秋と少年が走り去る。少年が落としたカプセルトイのカプセルを開けると、中には「たすけて」と書かれたメモが入っていた……!
隼人たちを尾行して根城のホテルを突き止めたコナンは、落とし物を拾ったという口実で部屋に入り、少年と一緒にトイレに籠る。「漏れる漏れる」連呼のコナンくん笑 挙句の果てには「おっきい方が~」!笑
トイレの中で、少年の名前が「和雄」だということを聞く。彼を逃がすため、服を取り替えて、変声機を使って和雄になりすますコナン。本物の和雄を部屋から逃がし、自分が「和雄」として代わりに人質になる。
わ~~~、コナンくんの自己犠牲的なところ久しぶりに見た……。僕がコナンくんを好きになった点でもあり、コナンくんを推していてハラハラしてしまう点でもある……。自分を大切にしてくれ~~~泣

千秋・隼人の車にコナンが乗っているのは、こうした経緯からだった。
千秋はコナン(和雄だと思っている)に「必ず無事に家に帰してあげるから」と優しく話す。
コナンは和雄の声でギョーザとシュウマイをねだり、2人と共にファミレスに入ることに。
2人の様子とアタッシュケースの指示書から考えて、2人に誘拐の指示を出している別の人物がいると推理するコナン。
すると隼人が、三村正海に次の指示を伝える電話をかけるため、席を立つ。
千秋は、ずっと喉元に手を当て、背を向けながら話すコナンを訝しみ、こっちを向いて喋るように言う。ここで正体がバレる訳にはいかない……。コナンは変声機を使わず、モノマネで(!)和雄の声を出して何とか切り抜ける。コナンくん芸達者すぎ~!笑 灰原のモノマネはよくやってるイメージあるけど笑 あと平蔵のマネもしてたよね笑
指示書に従って電話中の隼人は、三村正海からの「息子の声を聞かせてくれ」という頼みを断り切れず、コナンを呼び出して電話口に出す。
コナンは変声機で「お父さん、僕は大丈夫。2人とも優しくしてくれて」と言い、正海を安心させる。そこで指示書指定の通話時間が過ぎてしまい、慌てて電話を切る隼人。

一方、電話を切られた正海の自宅では、目暮・高木・千葉が待機していた。
正海と彼の妻・奈穂は、和雄からの呼び方がいつもの「パパ」ではなく「お父さん」だったことが気になるという。奈穂、「和雄くん」「正海さん」の呼び方からして後妻なのかな……?何かありそう……。

車内のコナンは、和雄のことを回想していた。
トイレ内で服を交換している時に、「捜査一課の高木刑事に伝えてくれ」と伝言を頼んでいたのだ。だが、まだ5歳の和雄が心配なコナン。当の自分も、犯人追跡メガネもどこでもボール射出ベルトも、変装のために和雄に渡してしまっているため、2人の誘拐犯を相手にできない状況だ。
その頃の和雄は、コナンの心配どおり「高木刑事」を「高見刑事」と間違えて覚えていて、しかも自宅とは反対方向の電車に乗ってしまう。お!TR東都環状線の恵木寿駅登場!!!

正海宅には、防犯カメラの映像から作成された千秋・隼人の似顔絵が用意されていた。この似顔絵作ったの友川さんだったりしないかな?
和雄は、通学中に青山通りで誘拐された。和雄の弟・栄も兄の身を案じる。
ん~?和雄ランドセル背負ってる?ってことは小学生だよね……? 5歳だとまだ小学校入れないんじゃ……? これは単なる設定ミス? それとも何かの伏線なのか……?
高木のスマホに佐藤から連絡が入り、似顔絵に基づく聞き込みで被疑者の名前が千秋・隼人だと判明。目暮はすぐに広域手配を指示する。

その頃、千秋たちに自首を勧めるコナン。だが2人は、「それだけは絶対にできない」と頑なだ。
だがそんな2人の前には、緊急配備された検問が立ちはだかる。
隼人はアタッシュケースの中から拳銃を取り出し、「変な気を起こすな」とコナンを脅す。千秋も「警察にはまだ何も言わないで」と懇願する。
そんな2人の様子に何か理由があると感じたコナンは、座席の隙間にミニカーが入っているのに気がつく。
車内を確認した警官は、手配された似顔絵をまだ確認しておらず、千秋と隼人を怪しんでいない。だがコナンが何か喋れば、誘拐犯だとバレてしまう。2人は固唾を飲むが、コナンは「僕は大丈夫! ね、お父さん、お母さん」と咄嗟に芝居を打つ。

なんとか検問を抜けた千秋たちだが、コナンが警官に何も言わなかったことを不思議がり、問いただす。
すべての事情を察したコナンは、ついに自分が和雄ではないことを明かす。
アタッシュケース内の道具と指示書、千秋と隼人の挙動や言動、そしてミニカーに書かれた「てつや」の文字から、千秋と隼人は息子のてつやを人質にとられ、脅されて三村和雄誘拐事件を起こしたのでは、と指摘。てつやを助けるために力を貸すと言う。
隼人が「お前、何者だ!?」と聞くと、コナンは帽子を脱いでこう言った
。――江戸川コナン、探偵さ!



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、三村正海:内田夕夜さん、三村奈穂:早水リサさん、警備員:関幸司さん、三村和雄:小桜エツコさん、若井千秋:豊口めぐみさん、若井隼人:岸尾だいすけさん。

なんとなんと、小桜エツコさんが三村和雄役でコナンに初参戦!!!このクラスの声優さんが新規で出演されるなんてビックリ!!!!!
小桜エツコさんといえば、個性的な可愛らしいお声で『妖怪ウォッチ』のジバニャンや『ケロロ軍曹』のタママ二等兵など、マスコットキャラクター的存在を数多く演じていらっしゃる大人気声優さん。『クレヨンしんちゃん』のミミ子のように少女キャラを演じることもありますが、今回のような少年役は意外と珍しいかも!

誘拐犯の一人・若井千秋は豊口めぐみさん!
『鋼の錬金術師』ウィンリィ・ロックベル、『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』ヒカリ、『BLACK LAGOON』レヴィなど実に幅広い役柄をこなす演技派声優さん。某学級裁判ゲームでは、圧巻の演じ分けを披露していらっしゃいます。

もう一人の誘拐犯・若井隼人は岸尾だいすけさん。
代表作は『ゾイド -ZOIDS-』バン・フライハイト、『弱虫ペダル』手嶋純太、『レミーのおいしいレストラン』レミーなど。
涼やかな好青年ボイスで多くの人気キャラを演じていらっしゃいますが、アドリブもお得意なお方です。

誘拐された三村和雄の父・正海の声は2回目の出演となる内田夕夜さん。
『ソウルイーター』フランケン・シュタイン、『チェンソーマン』暴力の魔人、『二十面相の娘』二十面相など、アニメの出演作も多いですが、吹き替え作品でお声を聴く機会が多い声優さんです。

正海の妻・奈穂役は早水リサさん。
『銀魂』の来島また子や『バジリスク~甲賀忍法帖~』の陽炎など、大人びた女性キャラクターを演じる機会が多いベテラン声優さん。『陰陽大戦記』では少年キャラ・飛鳥ソーマを演じていらっしゃいました。
コナンファンなら真っ先に「越水七槻」を思い浮かべますよね!



■かわいくてカッコいいコナンくん

今回のコナンくんは、好きなところがいっぱい詰まってた~!!!
まず、かわいいコナンくん。
小桜エツコさんボイスを地声で出したり、あったかいギョーザとシュウマイをねだったり、およそ中身がハイスペックイケメン男子高校生だとは思えませんねえ!?

そしてカッコいいコナンくん。
和雄を助けるために、自分が代わりに人質になった。その場を切り抜けることを優先して、博士の発明品を軒並み和雄に預けてしまった。う~~~んコナンくん、他人を守るために自分を投げ出してしまいがち……。
筆者がコナンくん推しになったキッカケは、コナンくんの自己犠牲的なところです。人の命を救うためなら、自分がどんな危険な目にあっても構わない。蘭や灰原や探偵団はもちろん、知り合ったばかりの人だって、知らない人だって全力で守ろうとする。
よく言えば英雄的なのですが、「江戸川コナン」という一人の人を推している身からすると、ヒヤヒヤしてしかたないんです。コナンくん、あなたの命も大事にしてほしい……。

『名探偵コナン』45巻・FILE.4「釣りエサは毒!?」より引用


一方で、人の命を大事にしているからこそ、「生」への執着もハンパないのがコナンくん。「死なせてたまるか」「死んでたまるか」精神が、彼を突き動かしているのかも。



■【今週のおすすめ】『キングの身代金』エド・マクベイン

今回は、「間違えて別の男の子を攫ってしまう誘拐」ということで、エド・マクベインが1959年に発表した『キングの身代金』(原題:King's Ransom)をご紹介!
警察小説の大家として名高いエド・マクベインの代表シリーズ「87分署」シリーズの10作目にあたる長編です。斬新なアイディアからマクベインの代表作として挙げられることもあり、黒澤明監督によって『天国と地獄』のタイトルで映画化もされました。

グレンジャー製靴の重役ダグラス・キングの元に息子・ボビーを誘拐したとの脅迫電話がかかってくる。犯人は五十万ドルを要求。すぐに金の用意をしようとするが、そこになんとボビーが帰ってきた! 犯人が誘拐したのは、ダグラスの運転手の息子・ジェフだった。ボビーの赤いセーターを着ていたため、間違えて誘拐されたのだ。ダグラスは、自分の息子ではない子供のために身代金を払うのか……。

……というお話。あらすじだけ見るとドタバタ劇のように思えますが、実際は各登場人物の心情・葛藤が実にうまく表現されています。


目暮「Next Conan's HINT!」
コナン「ポスト!」
コナン「次回は目暮警部と対決!?」
目暮「本当かね!」
コナン「本当かも」

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