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声/アーナルデュル・インドリダソン/訳:柳澤由実子

クリスマスシーズンで賑わうホテルの地下で、一人の男が殺された。ホテルの元ドアマンだった男は、サンタクロースの扮装でめった刺しにされていた。捜査官エーレンデュルは捜査を進めるうちに、被害者の驚愕の過去を知る。一人の男の栄光、悲劇、転落……そして死。自らも癒やすことのできない傷をかかえたエーレンデュルが到達した悲しい真実。
全世界でシリーズ累計1000万部突破。翻訳ミステリー大賞・読者賞をダブル受賞の傑作。

相関図

【感想】
ドラマを見てわかったのだけれどアイスランドの空は暗い。そんなどんよりした空のように重たい物語。声というタイトルはなるほどだが,こういうテーマはあまり無いかも知れない。アイスランドは最も治安のいい国だそうで殺人も少ないらしい。とはいうものの日本と殺人の数は変わらないらしいので,それなりに事件は起きているということだろう。
殺人の謎の作り方もうまく,エーレンデュル警部の過去と娘との関係を書きながら,児童虐待,麻薬などアイスランドの社会問題に迫る。謎の国アイスランドに惹かれるなぁ。読み応えあり。


アイスランドってこんな所らしい。


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