上田豊太

SF、ホラー、ミステリ、近代文学を特に好んで読みます。映画や将棋も好きです。

上田豊太

SF、ホラー、ミステリ、近代文学を特に好んで読みます。映画や将棋も好きです。

最近の記事

【こじつけ読書会】「ラブレター作戦」高齋(こうさい)正&「瓶詰の地獄」夢野久作→YouTube

【#こじつけ読書会】 「#ラブレター作戦」#高齋正 &「#瓶詰の地獄」#夢野久作 【#YouTube にて本日21時より配信開始📺️❇️】 【下記のリンクから見れます👀】 ⭐謎の少女から万年筆をもらった美代子の運命は?→「ラブレター作戦」⭐ ⭐南の島に暮らす漂流した兄妹の物語→「瓶詰の地獄」⭐ ✨昭和SFと夢野久作の無人島小説🏝️のマリアージュ✨ #だてレビ #sf #読書会 #小説 #文学 #レヴィストロース #メルヴィル #構造主義 #親族の基本構造 #バック

    • 写真から、なされる、大喜利

      窓の外は雨。 「まんが道」では、曇ってるコップの向こう側の景色が歪んでいることから、「氷づけの街」を描写するシーンがあった。 ぼく的名作マンガ、「ハムサラダくん」では、バスの窓にこのような雨滴が付着しているときに、同じく「氷づけの街」を着想する。 昭和のマンガは含蓄にとんでいたな。 ということで「はじめての構造主義」です。 (この新書シリーズは、やたら「はじめての○○」ってのが多い) 思想に数学を導入するとことか、 この前、読書会で取り上げた、太宰治の「愛と美につ

      • 【こじつけ読書会】ジャック・フィニイ「ゲイルズバーグの春を愛す」&太宰治「愛と美について」

        「#ゲイルズバーグの春を愛す」#ジャックフィニイ & 「#愛と美について」 #太宰治 ⭐本日21時 #YouTube にて配信開始📺️⭐ ⭐下記のリンクから見れます👀⭐ ★古き美しき過去が、現代の暴走を阻止する →ジャック・フィニイ「ゲイルズバーグの春を愛す」★ ★五人の兄妹が語り継ぐ愛の物語 →太宰治「愛と美について」★ 【振り返り】 「形を愛でる」、「美を愛でる」といった行為は、近代機能主義とは別に語るべき項目で、時代を超越していると思いました。→フィニイ

        • 筒井康隆「急流」&「笑うな」【こじつけ読書会⭐】

          【#こじつけ読書会】 「#急流」&「#笑うな」#筒井康隆 【本日21時より #YouTube にて配信開始】 【下記のリンクから見れます📺️❇️】 ⭐時間の加速度現象が起き、時間がドンドン速く過ぎていく……。→「急流」⭐ ⭐友人の斉田は、突然、タイム・マシンを発明した⁉️→「笑うな」⭐ ドタバタとナンセンスに満ちた、筒井康隆の傑作時間SFを取り上げます。 #sf #だてレビ #コメディ #タイムマシン #時間sf #小説 #文学 https://www.yout

        【こじつけ読書会】「ラブレター作戦」高齋(こうさい)正&「瓶詰の地獄」夢野久作→YouTube

          【こじつけ読書会】「騎兵物語」フーゴー·フォン·ホーフマンスタール&「Kの昇天」

          【#こじつけ読書会】 「#騎兵物語」#フーゴーフォンホフマンスタール &「#Kの昇天」#梶井基次郎 【本日21時→ #YouTube にて配信開始】 【プロフィールのリンクから見れます👀】 ⭐騎兵の意識の中で時間の流れが変化する→「騎兵物語」⭐ ⭐幽体離脱を描いた梶井基次郎の傑作短編→「Kの昇天」⭐ #だてレビ #小説 #幻想文学 https://www.youtube.com/live/0pnNdvH23cw?si=PdGttCG16KkwxwGI

          【こじつけ読書会】「騎兵物語」フーゴー·フォン·ホーフマンスタール&「Kの昇天」

          梶井基次郎 論理と幻想

          「Kの昇天」を久しぶりに読んだ。 幽体離脱の話と説明するのが分かり易い。 脱け殻は影に引きずられて溺死する。 幻想的な話の割に、 基次郎の描写は妙にリアルで 場合によっては科学的ですらある。 例えば、 「私」によるKの観察のくだりで、Kが自分の影を踏みながらウロウロしているのを見て、「彼が物を探しているとしたら、不自然」と「私」が考える所は、推理小説的だ。 探し物をする視界に自分の影が被さると、モノが見えにくくなるからである。 この様に基次郎の文学には論理性が確固と

          梶井基次郎 論理と幻想

          【こつじけ読書会】「名残の雪」眉村卓

          【#こじつけ読書会📚️】 「#名残の雪」#眉村卓 【本日21時 #YouTube にて配信開始📺️❇️】 【⭐下記のリンクから見れます👀⭐】 殉職した守衛の伊藤さんが遺した手記には、驚愕の事実が記されていた。 眉村卓の幕末を舞台にした傑作時間SFが登場❗ 「ふしぎ文学館 #虹の裏側」に収録。 #新選組 #だてレビ #sf #小説 https://www.youtube.com/live/TyjgKF-yYEA?si=o5AVBNYzZtehXnFV

          【こつじけ読書会】「名残の雪」眉村卓

          【少年少女推理文学全集「あかつきの殺人」チャータリス&「暗黒街捜査官」チャンドラー 福島正実訳】

          福島正実が訳した、チャータリスの「セイントシリーズ」である「あかつきの殺人」と、チャンドラー「暗黒捜査官」。 「セイントシリーズ」は、ヴァル·キルマーの映画で知った。 同じく変装がフューチャーされたミステリとしてルブランのルパンものが挙げられるが、 なんとなく乱歩の「怪人二十面相」の世界を思い起こさせた。 ルパンと二十面相の違いは、 二十面相ものに流れる、幻想味だろうか。 チャンドラーは、ストーリーが安定しているので、ジュブナイルにしてもいいものが出来そうだ。 思え

          【少年少女推理文学全集「あかつきの殺人」チャータリス&「暗黒街捜査官」チャンドラー 福島正実訳】

          1955年と1996年への時間旅行

          やたらと眠い💤😭💤。 夏のクーラーのきいた部屋というものは、 いいものだ。 アリイの1955年のトヨペットクラウンのプラモデルを買った。 箱絵のパンナム機がいい。 人生最初に作った、ちゃんとしたプラモデルは、 なんかアメ車だった気がする。 それで、凄く手をケガしたのだが、 もしそういうことがなければ、 もっと早くプラモにハマっていたかな。 このプラモの車が、1955年製ということで、 1955年のことを色々調べてみると、 遠藤周作の「白い人」が芥川賞を受賞している

          1955年と1996年への時間旅行

          【ジュール·ヴェルヌの最高傑作→ん……でも「海底二万哩」も捨てがたい】

          かつて円谷プロのQ、マン、キャプテンウルトラ、セブン、怪奇大作戦の5部作は、 「空想特撮シリーズ」とよばれていた。 「空想」も「特撮」も魔力のあるワードである。 「空想科学小説」というSFの懐かしい訳語も、言霊的にオーラを放っている。 そして、「地底旅行」であるが、 訳者·高野氏の解説によると、 もし地球に「空洞」があったら、 ソレは「科学的」にドンナ感じになっているんだろう、 と「空想」した小説である。 この場合の空想は、 英語の「スペキュレーション」の意味も含んで

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          「ある晴れた日のウイーンは森の中にたたずむ」荒巻義雄&「チャンドス卿の手紙」フーゴー·フォン·ホフマンスタール【こじつけ読書会】

          【#こじつけ読書会】 「#ある晴れた日のウイーンは森の中にたたずむ」#荒巻義雄 & 「#チャンドス卿の手紙」#ホフマンスタール 本日21時、#YouTube にて配信開始 ⭐下記のリンクから見れます👀⭐ 超現実的手法で時空の断層を描く荒巻SFと、 現代文学の行方を暗示したホフマンスタールの小品が登場❗ #だてレビ https://www.youtube.com/live/U2B6pkWlY9Q?si=FrE7kbWoCPPdj8MN

          「ある晴れた日のウイーンは森の中にたたずむ」荒巻義雄&「チャンドス卿の手紙」フーゴー·フォン·ホフマンスタール【こじつけ読書会】

          アイスコーヒーにはミステリがよく似合う

          コメダ珈琲に涼みにきた。 スピーカーから流れる、さしてうるさくない洋楽がいい感じ。 さて、S.S.ヴァン=ダイン「カブト虫殺人事件」と「ケンネル殺人事件」のジュブナイル版である。 「カブト虫」は「甲蟲」というタイトルで、森下雨村が訳したポケミスのものを読んだことがある。 エジプトとミステリの相性は、ご飯と梅干しくらい合いますね。クリスティーしかり、色々な作家がエジプトを描いている。 ヴァン=ダイン、好きな作家です。 ファイロ·ヴァンスが博学で、長々と語る蘊蓄もワクワ

          アイスコーヒーにはミステリがよく似合う

          「また見つかった、何が、永遠が、太陽と溶け合う海が」

          ランボーの活躍は16~19歳の3年間のみで、 そのころは丁度日本での明治維新と重なる。 高橋是清と同い年である。 プラモ部屋の本棚の、2列陳列の奥の方に埋もれていたので、さっき発掘してきた。 「飾画」のある詩には水力発電がどうのこうのって描写があったので、 この人が全く当時の科学技術みたいものは見てなかったかというとそうでもなく、巨視的にみれば、やはり産業革命期の枠の中にはいた、ということが分かる。 いい変えれば、水力発電がもう発明されたころに、 この人は青春を送ってい

          「また見つかった、何が、永遠が、太陽と溶け合う海が」

          【こじつけ読書会】「潮時」ジャック・フィニイ

          【本日21時 #YouTube にて配信開始📺️❇️】 【下記のリンクから見れます👀✨】 28歳の「ぼく」の住む、ニューヨークのアパートに中年男の幽霊が出現し始めた……。 人生の岐路をテーマにしたフィニイの傑作が登場❗  「レベル3」(早川書房)に収録。 #だてレビ #sf #読書会 #小説 https://www.youtube.com/live/k3IphNiRKTo?si=-9FdoSs_pVf2ngQs

          【こじつけ読書会】「潮時」ジャック・フィニイ

          こういう小説を読んできた

          まだ時代が昭和と言われていた頃、 書店には、角川や新潮といったメジャーなレーベルからバンバン日本SFや海外SFが出版されていたものだ。 所持金も少なかったので、厳選に厳選を重ねて、 そういった本を購入したものだ。 「幻魔大戦」に「ウルフガイシリーズ」、平井和正はSFの枠を超えたアクションで、 楽しませてくれたものだ。 たが、枠を超えてはいたが、確かにSFで、 犬神明が超感覚を発揮する描写なんかは、 お手本にしたいような「超能力SF」なのである。 筒井康隆も、ぼくの文学

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          【こじつけ読書会】「逆まわりの世界(短編)」フィリップ・K・ディック

          【#こじつけ読書会】 「#逆まわりの世界(短編)」#フィリップKディック 本日21時より #YouTube にて配信開始⭐ 【下記のリンクから見れます】 スワブルという装置により、ホバート逆時間場が形成された世界。 主人公レーラーと共に、読者はディックの迷宮世界をさまよう。 長編としても有名な、フィリップ・K・ディックの「逆まわりの世界」を取り上げます。 完全に時間が逆流している世界の話ではないんですが、ホバート逆時間場の影響で、人間は死から誕生へのプロセスを逆行

          【こじつけ読書会】「逆まわりの世界(短編)」フィリップ・K・ディック