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【アニメ感想】名探偵コナン 第1125話「歩美の絵日記事件簿4」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
事件探しにパトロール。平和な捜査に迫る影!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

脚本は絵日記事件簿シリーズを毎回担当している大和屋暁さん!

登場キャラは江戸川コナン、毛利小五郎、吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦、灰原哀、高木刑事。阿笠博士と小林先生が名前のみ、金子圭太が声なしで登場。



■今週のまとめ・感想

【登場人物】
根岸祐次(ねぎし ゆうじ)……34歳。運送業。


落ち込んでいる様子の歩美ちゃん。探偵団が理由を聞くと、事件が起こらない平和な日々が続いたため、絵日記が普通すぎる!……という悩みらしい。
そこで探偵団は「少年探偵団パトロール強化ウィーク」の名目のもと、事件探しをすることにする。そんな提案をして歩美ちゃんに付き合ってあげるコナンくん、優しすぎるよ……。身も心ももうすっかり小学一年生だね……。
その移動中、歩美は誰かに見られている気がすると言う。最近、探偵団と一緒の時に視線を感じることが多いらしいが……。

事件を探してウロウロする探偵団だが、なかなか見つからない。米花町にしては珍しい!笑
挙句の果てに歩美は、交番のお巡りさんに事件がないか聞き出す始末。二人揃ってお巡りさんに頭を下げて、駆けていくコナンと灰原。可愛い~~~! こういう小学生本当にいるよな~~~!
見かねた光彦と元太はそれぞれ「事件が起こりそうな場所」を提案する。
だが、光彦が提案した不気味な洋館はただの脱出ゲームで、元太が提案した口うるさい町中華も、特にトラブルはなさそうだ。

そこで灰原が、幾度も事件に遭遇している金子宝石店を提案する。歩美ちゃん、目がしいたけに……!
金子宝石店への近道を通ろうとすると、「その道は危ないから辞めた方がいい」と腕の太い男に声をかけられる。男は宝石店までの詳しい行き方を教えてくれた。コナンが「詳しいね」と言うと、男は「四区は僕の担当だから」と答える。

金子宝石店前に着いた探偵団は張り込みをするが、そう簡単に事件が起こる訳もなく、収穫はナシ。
しかし、光彦がトイレに行ったまま帰ってこないというトラブルが発生。
光彦の探偵バッジは草むらに捨てられており、スマホは電源が切られている。
歩美が「最近、視線を感じる」と言っていたことを思い出し、光彦が誘拐された可能性がある、とコナン。
歩美の絵日記を見返したコナンは、宝石店までの行き方を教えてくれた男が誘拐犯だと考える。
体の割にやけに筋肉のついた腕・米花町の地理に詳しいこと・「四区が担当」だと言っていたことから、男が宅配業者か郵便配達員だと推理し、高木刑事に調べてもらうことに。だが有力な手掛かりがなく、行き詰まる。
そんな時、歩美の絵日記に数回登場する車のナンバープレートが緑色だということに気づく。

犯人・根岸祐次のアジトに乗り込んだコナンたちと高木刑事。
根岸は米花町が郵便委託しているハイエナ急便の従業員だった。アジトを見つけ出した推理、ずいぶん飛躍してるな……さすが大和屋クオリティー笑
警察に囲まれて観念した根岸は連行され、光彦は無事救出された。
事件解決のお礼に、例のごとく高木刑事のおごりでポアロでご馳走になる探偵団。光彦は歩美の絵日記のお陰で助かった、と感謝しきり。
歩美は、自分の絵日記で事件が解決できたことに鼻高々なのだった。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、店主:石川ひろあきさん、老婆:武田華さん、警官:金子誠さん、根岸祐次:丹沢晃之さん。

マッチョな誘拐犯・根岸祐次役は丹沢晃之さんでした。
吹き替え作品では『ナイトライダーNEXT』のマイケル・ナイトのように主役を張ることもありますが、『東京喰種トーキョーグール』の吉田カズオや『金田一少年の事件簿R』の毒島陸など印象的な脇役を演じることが多い名バイプレイヤーの声優さんです。
コナンには去年の「不死身男のプライド」に出演したばかり。2年連続の出演です。



■歩美ちゃん暴走しすぎ!笑

最近のアニオリは「歩美の絵日記事件簿」をはじめ、「円谷光彦の探偵ノート」「汽笛の聞こえる古書店」「張り込み」「女子会ミステリー」など、シリーズ化される回が多い印象。なんというか、スタミナ切れなのかアニコナ……?

そして今回も脚本は大和屋暁さん。もうすっかりコナンの脚本家さんですね。
大和屋さんって、新一(概念)を登場させたり、山村を眠らせたりと、原作ファンへのサービス精神が豊富な方だと思っています。
でも、「絵日記事件簿」シリーズの歩美ちゃんは、どうにもキャラが違いすぎるような気がするんですぅ……。
事件を求めて暴走する歩美ちゃん。目がしいたけになる歩美ちゃん。
他のキャラも、灰原が「幽霊が出そう」と言ったり、光彦が呪いの館に怯えたり……ビミョーに言いそうで言わなさそうなセリフ……。

初登場時の光彦は、恐怖の洋館の幽霊騒ぎを否定してました
(『名探偵コナン』2巻・FILE.8「恐怖の館」より引用)


絵日記事件簿シリーズの探偵団は、めっちゃ「小学一年生」を意識して描かれてるな~という印象!
特にコナン灰原も、身も心もすっかり小一です笑



■【今週のおすすめ】『ノーウッドの建築業者』アーサー・コナン・ドイル

今回の歩美ちゃんは事件が起きない平和な日々に辟易していましたが……同じようなセリフをホームズが言うのは、アーサー・コナン・ドイルが1903年に発表した『ノーウッドの建築業者』(原題:The Adventure of the Norwood Builder)! 死んだと思われていたホームズがワトスンの元へ帰ってきた『空き家の冒険』の次作にあたる短編で、『シャーロック・ホームズの生還』に収録されています。

モリアーティ教授との対決から月日が経ち、「ロンドンは退屈な都市になった」とボヤくホームズ。ワトスンは、「善良な市民の大半はそれに賛成しないよ」とツッコむ。ところが、すぐに事件が舞い込んでくる。マクファーレンという弁護士が、殺人の罪を着せられ、警察に追われているというのだ! 事情を聞くと、殺害されたのはオウルデイカーという建築業者。レストレード警部によると、動機も証拠もバッチリなのだが……。

……というお話。おもしろい事件が起きずに退屈するホームズは、『四つの署名』『ブルース・パーティントン型設計書』でも見られます。『四つの署名』では、なんと退屈のあまりコカイン注射をする有様! ダメ!絶対!!


歩美・元太・光彦「Next Conan's HINT!」
コナン「スーツ!」
歩美「次はどんな事件が待ってるかな!」
元太・光彦「ワクワク!」

コナン「コラコラコラコラ……」

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