「三秋縋」さんの、切なくも優しい世界

「三秋縋」さんの、切なくも優しい世界

noteでブックマーク代わりにまとめているマガジン「お気に入りの記事」が100件を越えた。その記念に、何か好きなものを紹介する記事が書きたいなと思った時、真っ先に思いついたのが三秋縋さんだった。 そんなわけで、祝お気に入り100件突破。記念すべき第1回でもある今回は、私の大好きな作家さんである「三秋縋」さんの本の中でも、特に気に入っている3冊を紹介しようと思います。 また、記事の最後にリンクを貼っていますので、もし紹介を読んで気になってくれた方がいましたらぜひ。 いたい

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いたいのいたいの、とんでゆけ 三秋 縋 を読んで

いたいのいたいの、とんでゆけ 三秋 縋 を読んで

僕はとても単純な人間だと思う。そして恵まれている。つい最近別れた彼女の事で泣くことが出来る。今飼っている犬の死を想像して感傷に浸ることも出来る。 この本を読むきっかけは特になく惰性に人生を費やしている中で、中学生のころ読んだ本を思い出したからである。あの頃の自分は何をするにも自分が正しいと思い込み上手くいっている人間を妬みを隠して否定していた。そんな時に出会ったのが三秋縋の著書である【三日間の幸福】だった。あの本を読んで自分は変わったと言っても過言ではないだろう(今の自分は

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風邪の日の白桃缶、ブランデーミルク

風邪の日の白桃缶、ブランデーミルク

風邪をひいた日の朝は、いつもとは何か違う。 体温計に出る数字が今日はどこにも行けないことを教えてくれる。 寒いくせに火照る、浮き足立った体と 窓の外の通学中の小学生の声が世界から自分を孤立させる。 孤独を好む人種からするとこの上なく心地いい瞬間なのだが、身体の危機から来るものなのか、出どころ不明の寂し差が背後から顔を出す。   風邪の日は一種の季節や行事のようなものだと思っている。夏に食べるもの、正月に食べるもの、運動会の日に食べるもの、というように風邪の時に食べるべき食事

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僕の序章

僕の序章

 呪いをうけた。ほとんどの人に影響のない弱くて小さい呪いだ。しかしそれは私を大きく変えてしまった。当初それは私にひどい痛みを与えた。そしてしばらく息を潜めていたのだが、じゅくじゅくと膿みだし熱をもって生活の中のふとした瞬間にちくりと痛み続けるのだ。  呪いを受けた私は以前のような生活が出来なくなった。世界を直視するたびに身体が痛み身動きが取れなくなる。さてどうしたものか。そういえば、以前同じ呪いにかかっている人を見た時、少し痛みが和らいだな。そして私はひとつのことを決めた。呪

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私は、ナウシカになりたかった。

私は、ナウシカになりたかった。

さてさて、こんにちは。iroと申します。 本日はお日柄もよく、大変なお洗濯日和。 今日は簡単に自己紹介をしていこうと思う。 自己紹介、と言っても大した人間ではないので面白いことは言えないが、お付き合い願いたい。 私は今年20歳になるどこにでもいる大学生 iro。 読み方はイロである。 普通、「いろ」ときたらそのあとに「は」を入れたいと思うだろう。 完璧な「いろは」には何か足りない、何かが欠けている。 私はそんな人間であるという意味だったりもする。あと、なんとなく知り合

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三秋縋『あおぞらとくもりぞら』 個人的な書き物

三秋縋『あおぞらとくもりぞら』 個人的な書き物

今日読んだ。 彼を知ったのはヨルシカ二人との鼎談記事。言葉に対する誠実さと人には無い視点の鋭さ、歪みから生まれる美しさを内包した人だなぁと感じた。 彼の作品の内、初めて読んだのは、『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』。YouTubeで2ちゃんねるの秀逸スレをまとめている動画があり、たまたま見た。 たった、四十分にこれまでの幸福の在り方を別ベクトルから見せてもらった気がした。どうしようもできない不条理の中に見つける幸福。作中に絶えず隠されたミヤギの優しさと、二人

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三秋縋さんの三日間の幸福を読んで

三秋縋さんの三日間の幸福を読んで

こんばんは。今日はいかがお過ごしでしたか? 今日はある本について紹介したいと思います。それは『三日間の幸福』という本です。ご存知でしょうか。三秋縋さんの作品です。私は三秋縋さんのツイートが好きでふと小説を読みたいと思って手に取ったのです。聞き覚えのある題名であったものの実は初読でした。 私はあらすじをスラスラと書くことを好まないのです。調べたら出てくるしネタバレ要素もあるし、本に書いてあるあらすじですら読まないです。本当に無知の状態で読み始めます。あとは上には上がいますか

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三秋縋 煙の街を読んで

三秋縋 煙の街を読んで

げんふうけい名義で上がっている小説の中で一番好きなのがこのお話。喫煙者のお兄さんが異世界にとばされて、一人寂しく暮らしていたところに現れた女の子と一年だけ暮らして結局女の子が消えちゃって終わるのだけれど。 このお話に出てくるお兄さんの口調や話し方に衝撃を受けた。中二でした一目惚れと同じような感じだったけれどそれよりも強かった気がする。大切な人がいたらきっとこんな話し方をして、こんな態度をとるのだろう。偏屈で頑固で愛おしい。 煙の街はストーリーの展開が少ない。どちらか

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今日も生きるために三秋縋さんと千早茜さんの本を読んで気力を振り絞る

今日も生きるために三秋縋さんと千早茜さんの本を読んで気力を振り絞る

こんにちは。私の好きなものを色々書いていこうと思います。 しんどいなって思いながら過ごす毎日でも、好きなことしてる時くらいは何にも考えないでふわふわしていたいです。 無気力がすぎて何もしないでぼーっとするのもきついと感じるので、好きなことするか寝るかしないとやってられないんです。 私は友達少ないうえに出不精なので人と会う機会がほとんどない。今知っている人の中には残念だけど趣味の話ができるような人がいない。(いたとしても人見知りするし、第一印象悪すぎるのでたいしてお相手が

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Twitterで三秋縋で検索することが数少ない他人との繋がりな人間を探してる

Twitterで三秋縋で検索することが数少ない他人との繋がりな人間を探してる

Twitterの検索履歴の上位には常に三秋縋 三秋さん 三秋 新刊 などのワードが並ぶ。あとはちょっと話すフォロワーさんの名前くらい。正直日常生活において話す人が極端に少ない上、話す人とそこまで趣味が似ていないような状況だから、自分の好きなことについて誰かと話したりすることは不可能に近い。 本当に情けないとも思うし、小説のヒロインだったらきっとこんな事してないんだろうも思いながら自分と同じ状況の人を探す。辛い、疲れたなんて言葉ならよくある病み垢の愚痴に同じ考えは飲み込まれ

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