ばらん

臨床心理士🔰 あたまの中を整理するための試み。お弁当のばらんのような存在。

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最近の記事

本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』を読んで思い出したこと

2024年の本屋大賞を受賞したという『成瀬は天下を取りにいく』 首都圏の書店でも大きなポップとともに紹介されているのを見かけますし、わたしの周りでも話題になりつつあるこの本。 読んでみて思い出したことのメモです✍🏻 青春は万華鏡他人の目を全く気にしない成瀬、世間体をめちゃくちゃ気にする大貫、そのどちらでもない島崎。 他にもいろんな世代のいろんな人たちが登場していますが、わたしの印象に特に残ったのはこの若者3人でした。 個性を持ったひとりひとりが物語の中には点在してい

    • 26歳、年齢と向き合ってみた

      1年以上前に書いたこの記事。 今読んでみたら、 ん?ちょっと何言ってるのかしらこの子は? って思うところもあって、思いを文章に残すことの面白さを感じるし、当たり前に恥ずかしい気持ちにもなっています。 26歳当時は25歳でしたが、今26歳になって思うことは、もう自分は“若い側”の目線ではなくなってきてるなっていうことです。 それが当たり前に悲しいし、泣きそうになるし、走り出したくなるし、楽しいし、幸せだし、気が抜けるような、背筋が伸びるような、得体の知れない感情が心を

      • 西加奈子著『くもをさがす』の感想

        最近、西加奈子さんの著書「くもをさがす」を読んだので、思ったことや考えたことを新鮮なままに残したいなあと思いました。 この本は、わたしが今一番好きなお笑いコンビ「ラランド」のニシダさんがサーヤさんにおすすめしていたのをきっかけに知りました! バンクーバーでの乳がんの闘病を記録したノンフィクションという形ですが、西さんの視点から情景や心情が豊かに綴られており、たくさんのインスピレーションを受けるお話でした。 個人的に、「闘病」というジャンルは気持ちが入りすぎて悲しくなった

        • 【臨床心理士】試験後の周りの反応

          2023年は自分の中でとても大きな挑戦をした年になりました。 2020年に新卒で入った会社を辞めて、大学院に進学してまで志してきた臨床心理士の資格試験があったのです! 試験はまず一次試験のマークシート+論述があって、それに合格した者だけが二次試験の面接に進むことができるという流れでした。 10月に行われた一次試験には万全の対策をして臨んだつもりでしたが、終わった後は手応えがなくて「落ちてたらどうしよう」と動揺したものです。 合格発表までの間、「試験終わったけど不安すぎ

        本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』を読んで思い出したこと

          臨床心理士の資格試験勉強をしていて思ったこと

          臨床心理士の資格試験勉強をしていて思ったこと、感じたこと(主に愚痴)を、記憶の新しいうちにまとめてみようと思いました。 ロールシャッハ、覚えること多すぎ。 フロイトすごすぎ。フロイトのせいで?おかげで?めちゃくちゃ覚えること増えた。 フォーカシング分からなさすぎ。曖昧すぎ。ふわふわしてる。 過去問、昔に行けば行くほど時代背景も漢字表記も違ってて混乱するし自信なくすねえ。 他職種?多職種?どっちやねん統一してくれ! ハルとハルトマンがいるのややこしすぎ。 ベックと

          臨床心理士の資格試験勉強をしていて思ったこと

          美女と野獣“魔法のものがたり”@ディズニーランドの感想

          ディズニーランドの比較的新しいエリアにある、美女と野獣のアトラクション。 『美女と野獣 “魔法のものがたり”』 この度、2回目の体験をしてきました! 初めて乗った時は感動と興奮で言葉にならなかったので、、 今回、冷静に『美女と野獣“魔法のものがたり”』がどうしてこんなにも素晴らしいのかを分析、考察してみようと思いました。 ※乗ったことがある方、ネタバレが怖くない方向けです。 わくわくを楽しみたい方は乗ってから読むことを推奨します!笑 …個人的にディズニープリンセ

          美女と野獣“魔法のものがたり”@ディズニーランドの感想

          ブラックミラーS6.Ep5の考察

          わたしが心待ちにしていたブラック・ミラーのシーズン6がこの度ついに、Netflixにて公開されました! ブラック・ミラーは「海外版、世にも奇妙な物語」のような感じで、後味の悪さがクセになる短編ドラマ集といったところでしょうか。 ストーリーだけじゃなく、感想や考察を読むのもまた楽しいんです。 シーズン6の中でも特にわたしの興味を引いたのは、エピソード5、『デーモン79』でした。 デーモン79の感想を探すと、 「主人公と悪魔のコンビがよかった」 「ラストシーンにほっこりし

          ブラックミラーS6.Ep5の考察

          【後編】"若さが全て"の呪い

          この記事では【前編】の記事を受けて、 なぜ、世の中には"若さが全て"の呪いにかけられた女性がいるのか。 どのようにしたらその呪いを解くことができるのか。 という点について考察をしていきたいと思います。 呪いの原因若くて綺麗な女性はもてはやされますよね。 ビールの売り子や女子アナ、CA、受付嬢、美容部員など、明言はされていないものの、若さと容姿を基準にして採用される世界があったり。 あらゆる世代の男性が夢中になる女性アイドルグループは10代〜20代の子が中心メンバー

          【後編】"若さが全て"の呪い

          【前編】"若さが全て"の呪い

          この記事を読んでくれた方たちから様々な意見や感想をもらいました。 (主に同世代・同性の親しいお友達からです!ありがとう!) 嫌なおばさんは"若さが全て"という呪いにかかっている。 嫌なおばさんは女性は若くて綺麗じゃないと評価されない"女性蔑視ロリコン社会"の産物なのでは。 などの声を受けて、深めるべき議論の余地を感じました。 “若さが全ての呪い”と題して、前編と後編にわたる記事にまとめていきたいと思います。 嫌なおばさん理論いつのことでしょうか。 わたしは一人の

          【前編】"若さが全て"の呪い

          嫌なおばさんを見て思うこと

          年上女性からのあの視線 “若い女性”というだけで、“若くはない女性”から嫌な視線を向けられたことがあるという方は多いのではないでしょうか。 若いのは今だけよ。 若いからって何よ。 わたしも若い頃はそうだったわ。 彼女たちは、嫉妬とも、蔑みとも、同情とも取れる目つきで舐めるようにこちらを観察してくるのです。 年上女性からの嫌な視線というのは、思い出すだけでも虫唾が走ってしまうものです。 今のわたしにできること しかし今現在、自分が「若い」かつ「女性」であること

          嫌なおばさんを見て思うこと