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【自己紹介】新卒で入った会社を1日で辞めて心理士になった話

こんにちは!ばらんです😉

わたしは新卒で入った会社を出社1日で辞めて、いろいろあって臨床心理士になりました。

その“いろいろあって”の部分は予想よりもはるかに濃く、複雑なものでした。

22歳で会社を辞めて大学院に入り直すことを決め、臨床心理士の資格試験に合格したのは26歳の時のことです。

この3年半の間に何が起きて、どう感じていたのかを時系列でまとめてみました📝

入社・退社

わたしは2020年の春に大学を卒業し、新卒入社した会社を出社1日で退職しました。

※いきなりとんでもない☺️

当時はコロナ禍の始まりだったため、最初の2ヶ月間はリモートでした。

初めてオフィスに足を踏み入れたのは6月のこと。

リモート期間にも「この会社おかしいかも」と感じることはありましたが、実際に出社してみるとその違和感は確信に変わりました。

・出社してすぐにスマホを没収される
・研修で同期の女の子が泣くまで詰められる
・それを見て同期の男の子が笑っている
・オフィスを見渡す限り若者がいない

これらはほんの一部、わたしの記憶にある範囲です。

耐えようと試みましたが、社長によるパワハラ全開の研修を受けていると耳が遠くなる、視界に星が飛ぶ、寒いのに汗が出る…😵‍💫

心も身体も限界だったので、わたしは「とりあえずここから逃げ出そう」というノリで会社を辞めることに決めました。

引き留めてくれる人もいましたが、わたしの意思は固く、最終的には管理職レベルのおばさんに「辞めな!そんな子いらんわ!」と罵倒され、コピー用紙に手書きした退職願を提出してオフィスを去りました🏃🏻‍♀️

外に出ると、朝から降り続けていた雨は上がっていました。

無職になったのにどこかほっとしている自分がいて、頬を撫でる生ぬるい風も心地よく感じられました。

院試

会社を辞めてすぐ、自分が本当にやりたいこと・向いていることって何だろう?と改めて考えました。

わたしはたぶん、そういうことを考えるのがなーんか好きじゃなくて、とりあえずやってみてからこれは面白いから続けよー。面白くないから辞めよー。と気ままに生きてきた(生きてこれた?笑)ので、社会に出て痛い目を見たのかも💫

そのタイミングで初めて、心理士という職業があること、心理士になるには2年間の大学院を修了した上で、資格試験に合格しなければならないことを知りました。

これだ、これを頑張りたい!!!

親の了承を得て、6月末から心理系大学院専門予備校に通い始めました。

院試は9月・10月にあるので、それまでのおよそ3〜4ヶ月は朝から晩まで誰にも会わずに、食事と睡眠以外の全ての時間を勉強に捧げました。

心理学は当時のわたしが唯一信じられるもの、希望と感じられるものだったので、勉強漬けの日々も全く苦ではなく、水を得た魚のように活き活きとしていました。

院試に必要な研究計画書の作成や心理系英語論文の読解には、これやる意味ある?と思いながら取り組んでいた大学までの経験が役に立ってびっくり!笑

結果としては、3〜4校に願書を出して2校受験し、2校から合格通知をもらいました💮

(ちなみに筆記試験は首席で合格してたっぽい🤩)

大学院生活

わたしは精神分析志向の教授が多い大学院に入学しました。

1年目、M1の頃は座学がメインで、心理学の基礎に広く浅く触れていきました。

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という流れの授業が多く、お互いの意見を尊重して、誰も否定しない・されないふわふわとした空間がとても新鮮でした。

それまでは正解がパキッと定まらない教科は勉強のうちに入らないと思っていました(何それ)が、結果を追い求めるのではなく過程を掘り下げる心理学の魅力に惹き込まれていきました。

2年目、M2の頃は実習と修論がメインでした。

実習は希望制で、わたしは総合病院と中学校にそれぞれ週1で行かせてもらっていました。

どちらも思い描いていた臨床現場とのギャップがあり、実習という形で雰囲気を少しでも感じられてよかったと振り返っています。

その経験が今、どういう職場でどういう形で働きたいかという心理士としてのアイデンティティに繋がっていると感じます。

修論は、院試の頃から温め続けていた研究計画書に沿って進めました。

質問紙を作って回答を収集し、分析するのは骨の折れる作業でした。

とは言っても、実習の過酷さに比べたら息抜きと感じられるくらいにはわたしにとっては楽でした。

※たいした修論じゃないからってのも大いにある🤫

これら以外にも他大学との相互カウンセリング体験をしたり、附属の心理相談室でケースを持ったり、SVを受けたりGSVに出席したりなど、日替わりであらゆる場所に出向いて心理士になるための経験を積み重ねた、あっという間の2年間でした🧑🏻‍🎓

2回目の社会人

わたしは大学院修了後の1年目は精神科クリニックと教育機関に勤めていました。

精神科クリニックでは受付業務と心理検査を主に担当していました。

教育機関では巡回スクールカウンセラーのような形で勤務していました。

例年、臨床心理士の資格試験は秋に行われます。

わたしの場合、4〜6月は社会人としての生活に慣れることに集中して、7月頃から資格試験の勉強に本腰を入れ始めました。

試験直前になると、頭を揺らすだけで表面張力になっている知識がこぼれ落ちるのではないかと思うほど、知識がパンパンに詰め込まれている感覚がありました🥛

10月の筆記試験に合格し、11月に面接試験を受けました。

12月後半、ついに合格通知を受け取り、わたしは臨床心理士の肩書きを手に入れることができました。

突発的に仕事を辞めてから、3年半の時が経っていました。

「夢を叶えた!」という喜びも束の間で、今は「やっと何者かにはなることを許されたかな」という心持ちでいます🙂

この3年半を振り返ってよかったこと、よくなかったことなどはこちらにまとめてみました✍🏻

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