よく誤解されることですが、『夜と霧』で有名なヴィクトール・E・フランクルの考えは、凄惨な収容所体験があってなされたものではなく、 むしろ、どんな人にも生きる意味があるという信念があったからこそ生き抜き、体系化されたのだと思います。 人生がその意味を問うている。生きている限り。
逆境の中に身を置いても、目標があれば精神の拠り所となり、人生を生き抜くことができる。 自分の使命は何か? 評価は他人がするものですが、それは結果論であって、取り組んでいる時は信じてやり続けるしかないと僕は思います。
『夜と霧』を読み終えて、以前に電子版で購入していた諸富先生の『フランクル心理学入門』を読み始めましたが、大変分かりやすいので紙の本を買いました。 ついでに気になってた宮本武蔵の『五輪の書』も。 剣豪を目指そうと思います!(謎)
フランクルは、まず「こころの外」に意味や価値があり、それが人間の「こころ」に呼びかけてくると考えます。
フロイト、アドラー、フランクル。 同時代にこれだけ偉大な心理学者が集い、そして袂を分かつとは。 しばしば誤解されますが、フランクルの理論はアウシュビッツに収容される前に完成していたそうです。
私たちは、常にこの「何か」によって必要とされ、それを発見し実現するのを待たれている、そういう存在なのだ。 人間は常にこのことを人生から「問われている」「呼びかけられている」存在なのだ。
「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生があなたに絶望することはない。人生があなたを求めなくなること、人生があなたに期待しなくなることなど、ない。あなたが息を引き取るその一瞬まで。」 『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある (角川ソフィア文庫)』諸富 祥彦著