伊島 秀_Shu Ijima

奇考士・奇文家 詩人に憧れ、文士を目指し、学生時代からライター業を開始。 既存の枠組みに捉われない奇考士(きこうし)、または奇妙なことを書く奇文家(きぶんか、きぶんや)を自ら命名し、現在活動中。

伊島 秀_Shu Ijima

奇考士・奇文家 詩人に憧れ、文士を目指し、学生時代からライター業を開始。 既存の枠組みに捉われない奇考士(きこうし)、または奇妙なことを書く奇文家(きぶんか、きぶんや)を自ら命名し、現在活動中。

マガジン

  • 【言葉のミニマリズム】俳句断片集

    松尾芭蕉への敬愛と憧憬とともに、日々移ろい行き過ぎる心象風景を“言葉のミニマリズム”である俳句という形式で言語化。

  • 【禅語断片】デジタル書道作品集

    朝の日課として続けているデジタル書道作品集。 禅語や道元の名言、著名人の格言等、 心に静謐をもたらす言葉の数々を記録する。

  • 【心を照らすレンズの地平〜我が映画偏愛記】

  • 【孤読、すなわち孤高の読書】我が孤読編愛録

    孤島に持っていく本を問われた時、 自分の余命が分かった時、 人はどんな本を選び読むのだろう? 本棚はその人の思考の露呈である。 となると、私の本棚は偏屈な愛情に満ちている。 つまり“偏愛”である。 その偏愛によって人生は思わぬ方向に狂っていくものである。 が、気がつけば社会人となり、忙殺の毎日の中に埋もれてあれほど好きだった読書も遠ざかり、読もうとしてもビジネス書や仕事に関する書籍ばかりだった日々。 そして2022年春、会社退職とともに再び読書に励む毎日を取り戻した。 まるで自己の狂った人生を取り返すかのように…… あの頃読んだ本やこれから読むべき本を吟味し、あえて偏愛を披瀝する孤高の読書、すなわち孤読を愉しむ読書録をここに刻む。

  • 【一瞬の永遠が描く音の風景】

    音楽が心の奥底に深く刻み込む「一瞬の永遠」。 日常生活の中で、ふとした瞬間に耳に入る旋律や微かな音色はどのように我々の記憶や情感に彩りを与え、言葉を超えた風景を形作るのだろうか? 刹那刹那の響きが生む永遠の風景を辿りながら、音楽がもたらす深い感動の余韻を、冷静に、かつ情熱的に見つめ直していく試みである。 まるで魂の一部を切り取ったかのような、一瞬の永遠を与えてくれる存在を確かめるように。

最近の記事

【言葉のミニマリズム−俳句断片64】

      • 【心を照らすレンズの地平〜我が映画偏愛記】「カミーユ・クローデル」

        監督: ブリュノ・ニュイッテン 出演:イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー 製作国:フランス 公開日:1989年 狂おしいほどの愛と孤独の狭間で苦しむ天才彫刻家の悲劇。 [観賞後の印象] リルケ作「ドュイノの悲歌」の印象批評を書いていた際に、オーギュスト・ロダンを想起したことをきっかけに、私はふと心に様々な感情を刻んでいった映画の印象を記していくことにする。 ロダンといえば、フランスを代表する大彫刻家の名は「考える人」でご存知の人も多いだろう。 それ以外にも、

        • 【孤読、すなわち孤高の読書】ライナー・マリア・リルケ「ドゥイノの悲歌」

          作者:ライナー・マリア・リルケ(1875〜1926) 作品名:「ドゥイノの悲歌」(訳:手塚富雄) 刊行年:1922年刊行(オーストリア) 人間存在の苦悩と美しさ、そして有限性の中に希望を見出す詩的試み。 [読後の印象] とまれかくまれ、リルケの詩は甘美な旋律が美しい。 その芸術性と叙情性は、おそらくあの大彫刻家オーギュスト・ロダンやフランスを代表する詩人ポール・ヴァレリーとの親交とともに深まっていった。 晩年の代表作「デュイノの悲歌」は20世紀文学の頂点に位置する詩集

        マガジン

        • 【言葉のミニマリズム】俳句断片集
          63本
        • 【禅語断片】デジタル書道作品集
          510本
        • 【心を照らすレンズの地平〜我が映画偏愛記】
          1本
        • 【孤読、すなわち孤高の読書】我が孤読編愛録
          14本
        • 【一瞬の永遠が描く音の風景】
          2本
        • 【人生最期の食事を求めて】
          126本

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