ジュンク堂書店から学んだ「○○」の活用法
少し前に↓を書きました。
プルースト「失われた時を求めて」(岩波文庫)11巻を買うために「ジュンク堂書店・大泉学園店」へ足を運んだのですが、面白いことに気づきました。従業員の名札に担当する棚の名前が記されていたのです。「コミック」とか「文庫」とか。
ジュンク堂さんは昔からそうなのでしょうか? もしくは最近始めたのか。もし前者だったら、同書店をずっと愛用しているのに気づかなかったことになります。お恥ずかしい。ご存知の方はぜひ教えてください。
いいなあと思いました。お客さんからしたら、詳しい人を選んで問い合わせができる。書店員にとっても助かります。たとえば休んでいる同僚の棚へ品出ししている時に「この中でどれが売れてますか?」「オススメは?」と訊かれてもすぐには答えられない。でも自分の担当するエリアであれば話は別です。むしろ訊かれたい人が多いはず。
ちなみに、歴史書の棚の前でその質問を受けたら↓を挙げます。
私が担当になる前は心理学のコーナーにありました。ある日気づいて「これはこっちだろう」と同じ著者の「夜と霧」と世界史の棚で併売したら、ペースが一気に上がりました。書店員冥利に尽きます。
宗教書なら↓です。
禅は悟りを得る手段ではなく、まず正しい姿勢で座ること。そんな基本的な心構えを教わりました。
どちらも、あえて一冊しか置いていません。でも実は平積みや面陳にしている本に売れ行きで引けを取っていない。これは担当じゃなければわからないことです。
あと名札に棚名称が書かれていると、会計のついでにちょっとした話をしやすい。レジを打ってくれたのが文庫の人なら、おつりをもらってから「今村翔吾さんの『幸村を討て』はいつ発売でしたっけ?」とか。
リアル書店ならではのお客さんとのやり取りを、もっと大事にしたい。いいヒントをいただきました。ジュンク堂さん、ありがとうございます。