#エッセイ部門
賑やかし帯を使ってくれる、みなさんへ。
日々、 賑やかし帯 を使ってくださっている
みなさん、本当にありがとうございます!
沢山の御縁に恵まれ、有り難いことに沢山の方に 賑やかし帯 を知っていただき、ご使用いただけております。
今回は、使ってくださる皆さんへ改めて『お礼の気持ち』と、2点の『伝えたいこと』があり、この記事を書くことにしました。
しかし、文章がダラダラ長い事で定評のあるいつき。
お時間を取らせても悪いので、最初の
『女子留置所の中』【5715文字】 #エッセイ部門 企画参加作品
『女子留置所の中』
「わかっているわよね」
店を出た私に中年女性が声をかけた。
鋭い視線で、私の前に立った女に向かって私は頭を下げた。
引きずられるようにして店の事務所へと連れて行かれる。女は私を離さないとばかりに腕を強く握っていた。
事務所では店への弁解の余地無く警察官へと身柄を引き渡された。ヨロヨロとした足取りを両脇で警察官に支えられながらパトカーに乗り込む。
パトカーの後部座席は思った
ハルヲさんのロールキャベツって、手紙みたいだった。
昔、わたしがまだ小学生くらいだった頃、母の暮らす家には母の弟の叔父さんハルヲさんが住んでいた。
ハルヲさんはわたしにとって、お父さんでもない。
なにか友達のような存在だった。
だから、ハルヲさんのことをおじさんではなく、ハルヲちゃんって呼んでいた。
仕事はデザイナーをしていた。
ハルヲさんの事務所に行くと、いろいろな面白い形のオレンジ色の雲形定規や、色とりどりの鉛筆削り。
切り張りする
父が描いた絵に、さよならの時の父の背中を思い出していた。
父親が定年してから、はじめたのは絵画だった。
昔から、絵を描いて暮らしてゆくのが、
夢だったらしく。
画家を目指したこともあったらしいけど。
暮らしていけないからと、医療従事者の
職業を選んだ。
今も週に何度かは勤務していて、
ずっと働いていた事業所の定年間際から
教室に通っていると、聞いていた。
絵画の先生が、寡黙だけど、なかなかええんや。
って言って。
じぶんでちゃんと描