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【俳句観2】素人が俳句を科学する

俳句の特徴だなと思う事項3つを整理してみた。

①17音に情景・詩・調べを調和させるカオスな文芸
短いが故にカオス。知れば知るほど難しさを知る。

自分のような知識も経験もない初心者は俳句界の一般常識とか難しいルールとか堅っ苦しいことを考えず、書きたいことを文にしてそこから削ぎ落としていく戦法を採ってます。使う言葉次第で一瞬でも長時間でも描けますけども、基本的に頭の中で10秒程度の映像を制作(2or3カット構成)する感覚でやります。

優先順位は次の通り(ぶっちゃけⒶだけで満足)
Ⓐ:何がどう詩的なのかを鮮明に
Ⓑ:何が主役か決める
Ⓒ:一番良い演出になるようにカットを並べる(ついでにリズム良く)
Ⓓ:季語はできるだけ自然界にある物を(奇を衒うくらいならⒶを洗練)

俳句には直接的・間接的に関わらず、詠んだ人の詩が内包されていますからね。しかし……詩って一体何なのでしょうね?どんな言葉をもってしても、誰もが納得する答えはでないと思います。例えるなら、生まれた時からずっと盲目の人に「空が青い」という色を伝える方法を考えるように。

このような感じとることはできても言語化して伝えるのが極端に難しい感じや質感などは ”クオリア” と呼ばれていたりしますが、自分は詩もクオリアに近い存在じゃないかな?と考えたりします。

②言語感覚の食い違い
作者と読み手はあらゆる単語に対して持っている意味合いも浮かべるイメージも異なるので、一般的な認識の使い方をして、そこを忖度して読んでもらうしかない印象があります。とはいえ、自分がこう思っていても、人様は違うってこともあるのがまた俳句。

③美的感覚の食い違い
作者が俳句に込めた詩について、読み手が詩的と思えるかどうかはまた別です。ここは好き嫌いがでますね。より多くの人に好印象を与えるには ”美しいものを美しく描く” のが正攻法でしょう。

でも、作家がキレイなものばかりに偏向すると類作が多くなりますし、題材の枯渇も加速するでしょう。この危険性については【エッセイ】後発組の憂鬱で書きました。それだと俳句の世界が小さく収まってしまうので、美しい以外の様々な見方をする必要にいずれ迫られる気がします。

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これから俳句を始めようと言う方、初心者におすすめです。日常会話とは違った言葉の使い方や、何をどう意識すればいいのかを簡単にまとめています。

素人レベルが俳句に対する見方をまとめたエッセイです。個人の勝手な見方ですので、必ずしも正しいとは限りません。

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