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「ヲ」の道は、いつか来た道。

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#オタク

「大好き」と「オタク」の境界線

「大好き」と「オタク」の境界線

「オタクになってるんじゃないの?」

自分がRAB(リアルアキバボーイズ)について熱く語った後に飛び出してきた親友からの一言だ。

これにショックを感じた訳じゃ無い。ただ、「大好き」が「オタク」になるなんて、もっと若い世代のことかと思っていた。だから、後半戦を生きるシニアの自分でも、その枠に入るのかと思うと、ちょっと不思議な気分になった。

RAB今年7月に動画投稿サイトで、YOASOBIの楽曲「

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オタクという存在の意味

オタクという存在の意味

あんたにも好きな有名人ってのがいるかい?

いわゆるアイドルオタク的なヒトたちは普通に今も世の中にいるんだと思う。
でも、俺の交流範囲が狭いせいかもしれないけれど、あんまりそういうヒトたちの熱烈な思いってのを聞く機会は実はそんなに多くない。

あ、ミヒカメラことオオクボミヒカさんはストレートにGACKT愛を語ってくれているかも。

でさ。
本質的に誰かを好きになったり憧れたりってのはネガティブなも

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「オタク」は恥ずべきことだった

「オタク」は恥ずべきことだった

愛されたいけど自立したい様のこちらの記事を拝読しました。

私はお絵かきが好きだったけど、没頭して同人誌を作るほどの情熱もない中途半端な人間だったので、同人誌を作っていたと聞くと無条件に尊敬してしまう!!そしてこの記事をきっかけに、ファッションとは全然関係ないんだけど、オタクにまつわる自分の経験を思い出したので、書いてみた。

「オタク」は恥ずべきことだった

私が小学生の頃は、モー娘。が流行って

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人間がヲタクになり推し活を終えるまでを4ステップで解読してみた

人間がヲタクになり推し活を終えるまでを4ステップで解読してみた

私は主にアート、マンガ、音楽、小説といった分野でライティングをしている。これらの創作物は、広義で「文化(カルチャー)」という枠でくくられる。

ただ、カルチャーは決してエンタメだけに特化した言葉じゃない。カップ焼きそばUFOのパッケージとか、無印良品のオーガニック食材とか、そういうものもひっくるめて文化だ。決して一過性のブームではない。何人かのヲタがソレを推して歴史を作ったもの。それが文化となる。

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オタクは3次元に恋をしてもいいのか

※2019年11月27日のブログ記事より。

「最近3次元にもハマってるんだよね……」

オタク友達からよく聞くセリフである。
罪悪感のある顔で、 まるで言い訳をするかのように、おそるおそる切り出される。

全然悪いことではない。
そもそもオタクというのは、「誰か/何かを好きになる」ことに長けている人種なのだ。3次元を好きになっても、何らおかしいことはない。

ただ一言だけ申したい。
君たちは結構

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「推し文化」の正体

「推し文化」の正体

「推し」とは何かいわゆるスラングのひとつですが、あまりなじみがない人に簡単に説明します。その発祥については、AKB48のファンの間で使われだしたのがはじまりではないかと言われています。

応援する=推す

自分が応援しているメンバー=推しているメンバー

これがどんどん省略されて、

推しメンバー ⇒ 推しメン ⇒ 推し

となったと考えられます。すなわち「推し」とは、「自分が応援しているアイドル

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おたくを社会学的に考察してみた②

おたくを社会学的に考察してみた②

こんにちは、せせりです。

今回も懲りずにオタクを社会学的に考察してみようとおもいます。ちなみに『名脇役』聞きながらこのブログ書いてるんですけど、ある方の「この曲をセクゾのライブで好きな人の隣で聞いた」ブログを思い出した。全く知らない方だけど、すごく胸がぎゅっとするんですよね…。脱線しました。

今回のブログでは私が関ジャニを応援するに至った経緯とその後の行為を勝手に詳細に説明しながらそれを社会学

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おたくを社会学的に考察してみた①

おたくを社会学的に考察してみた①

こんにちは、せせりです。
私ってつくづくオタク気質だよな〜と思います。小学生の頃はアニオタだった(CLAMP作品がめっちゃ好きでした)し、中学生から高校生はk-pop好き(ちなみにファンのことを「ペン」と呼称する儀礼はまだ続いているのだろうか)、高校から今は某有名J事務所のファン(という名の限界オタク)をやっております。
そして「やっている」と言うあたり、オタクを職業だと思っている節

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アイドルゲーム「シャニマス」に登場するオタク・ベストテン

アイドルゲーム「シャニマス」に登場するオタク・ベストテン

アイドル育成ゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズ」では、プロデューサーとしてアイドルの成長を見届ける膨大なシナリオを楽しむことができる。

アイドルに不可欠なものと言えば、その活動を支えるファンだ。シャニマスはなぜか、アイドル周辺のファンやオタクの描写が妙に多い。そして、妙にリアリティがある。

今回はランキング形式で「シャニマスに登場するオタク」を紹介していきたい。

※この記事にはシャニ

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推しが尊いから養うのはファンタジー世界でやるのが安全かも

推しが尊いから養うのはファンタジー世界でやるのが安全かも

なんだか小難しい古典文学を、よく礼賛しているけど、漫画やアニメといったサブカルも好きだ。
イワン・カラマーゾフ推しだし、アニメ「ゴールデンカムイ」の二瓶鉄造にも萌える。

このような、ファンタジー世界の住人を「尊い」という感覚は現代に限ったことではなくて「更級日記」の前半戦は「源氏物語」ヲタになった菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の逸話だらけで、現代の女オタク道の在り方に通じる。
まあ、彼

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オタクには遊泳魚タイプと深海魚タイプがいる

オタクには遊泳魚タイプと深海魚タイプがいる

私は一般的にいうと「オタク」寄りの人間だと思う。

ところが現職のピースオブケイク社は、noteやcakesを運営しているだけあってか、社員の「オタク」度平均値が高いのである(「趣味人」「サブカル」などいろいろな言い方はあるだろうがいったん「オタク」で統一する)。

ツーカーで作家カレー沢薫氏の良さを理解してくれたり、ハロプロ話を共感してくれたりするオタリテラシーの高さはこれまでの交友関係と比較す

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