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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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2022年8月の記事一覧

上司は「天才」を「凡人」にしてはいけない

上司は「天才」を「凡人」にしてはいけない

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「上司の役割」について考えてみます。

天才的な社員私の部下に入社1年目ですが、天才性を持った女性社員がいます。

彼女は学生時代に様々なことに挑戦し、一度自分が決めたことに関しては結果を残してきました。
大学院の時には突如アフリカに行くと言って、周りの反対を押し切り1年間アフリカで原住民と一緒に暮らしてきたというのです。

「女性一人で危な

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経営資源が少ない中小企業は「何をやるか」よりも「何をやらないか」の方がはるかに重要かもよ、というお話

経営資源が少ない中小企業は「何をやるか」よりも「何をやらないか」の方がはるかに重要かもよ、というお話

HONE Inc.の桜井(@LOCAMA_AT)さんが、こんなツイートをしてくれまして(本の紹介、ありがとうございます♡)。

「ほんこれ」なので、少し膨らませて書いてみます。

戦略はなぜ必要か「戦略が重要!」なんて言いますが、極稀に戦略なんていらないときがあります。それは、経営資源が無尽蔵にあるとき。

資源が無尽蔵にあれば、すべての施策に全張りすればいい。どれかは当たるでしょう。

でも、9

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会社の中期経営計画はオジサンだけに作らせるな

会社の中期経営計画はオジサンだけに作らせるな

先日次の日経新聞の記事で、元陸上選手の為末大さんが「私たちの国は『なにかあったらどうすんだ症候群』にかかっている」、と発信していたと知りました。

この「なにかあったらどうすんだ症候群」というネーミング、言い得て妙だなとクスリとしましたが、それと同時に「ああ、こういうことって世の中の大企業でも多いよな」と頭をよぎったのです。

1.チャレンジできない大企業僕がそのとき思い出したのは、多くの企業で中

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企業経営だけが経営ではないという考え方

企業経営だけが経営ではないという考え方

みなさんは「人を束ねる」立場になったことはありますか?

社長?役員?

いえ、それだけではありませんよね。

部長だって部を束ねていますし、課長は課を束ねています。プロジェクトマネージャーはプロジェクトチームを束ねていることでしょう。束ねるというのはなにも権限や裁量の話だけではありません。その役割に見合った責任を日ごろからどのように負っているかという問いでもあります。

むしろ、その責任を負った

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『先約あり』の履き違え・・・理解し難い低民度加減に、腰を抜かす。

『先約あり』の履き違え・・・理解し難い低民度加減に、腰を抜かす。

 このような事があった。語るに足らぬものだが、ビジネスモラルの基本でもあるので、敢えて、コラムに書くことにした。

 或る日の午後4時半に会議日程が決まった。その日は、午前中から午後にかけて、線状降水帯が通過し、雷鳴轟く土砂降りの雨。普段であれば、車移動に1時間ほど見ておけば良いが、早目の2時間前にオフィスを出た。

 途中買い物(差し入れ用土産)を済ませ、会議開始予定時刻よりも45分ほど早めに到

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