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本日の本請け

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読書のお供を「お茶請け」ならぬ「本請け」として、読書記録とそのとき食べ飲みしたお茶やお菓子の備忘録です。
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本日の本請け(2024.4月)

本日の本請け(2024.4月)

本とそれに合う飲み物・食べ物を用意して読書しています。

『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣(早川書房)

SNSで評判が流れてきたので購入しました。
2123年、もうすぐ人が住めなくなりそうな環境下にある地球、九州の山奥に住む女性が主人公。25歳のときに老化しない手術を受け、長く生きてきた主人公が見送ってきた家族についての家族史を書いてあるのですが、ずーっとしゃべってる感じで書かれています。

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本日の本請け(2024.3月)

本日の本請け(2024.3月)

本に合わせて飲み物などを用意して読書記録をつけています。

『源氏物語 2 古典新訳コレクション』角田光代(河出文庫)

2巻目。紅葉賀から、明石まで。
嫉妬する六条御息所、正妻・葵の上の死、政治的に失脚して流されての須磨での暮らし。

印象的だったのは「葵」。「あさきゆめみし」では葵の上はツンデレというか、彼女なりに光源氏を愛していたことを感じたのですが、なんか、どう思ってたのかよくわかんないか

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本日の本請け(2024.2月)

本日の本請け(2024.2月)

本に合う食べ物、飲み物を用意して読書しています。なんだか「ことば」に関する本ばかりになりました。

『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ、秋田喜美(中公新書)

ゆる言語学ラジオが好きで、言語に興味がわいていたところに、本屋さんで見つけて購入した本。帯にも推薦文があり、その後ゆる言語学ラジオでも言及されていたので少し内容を知ってから読み始めました。それが結果よかったと思う。

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本日の本請け(2024.1月)

本日の本請け(2024.1月)

読書に合う飲み物や食べ物を用意して、本をひたすら読んでおります。今月の感想。

『十角館の殺人』綾辻行人(講談社文庫)

実写化する!と聞いて「えー!無理でしょ!」と思ったのですが、ふと「どう無理なんだ?」と思って読んでからしばらく経っているのもあり仔細を忘れていることに気づき、再読しました。

読んでいる途中で思い出したので、そこからは「はあー、うまくできてるなあー」と感心してしまいました。

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本日の本請け(2023.12月)

本日の本請け(2023.12月)

本に合う「本請け」を決めて読書中。

『人間をお休みしてヤギになってみた結果』トーマス・トウェイツ(新潮文庫)

ゆる言語学ラジオを聞いていたら出てきた本で、電子書籍があったのでつい購入しました。

イギリスのグラフィックアーティストの著者が、ヤギになりきるプロジェクトを「ガチ」でやるエッセイ。人間を休みたい時期、誰にでもあると思うんですがこんなに「本気」なことはなかなかないですね……。

毎日行

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本日の本請け(2023.11月後半)

本日の本請け(2023.11月後半)

本に合うものを用意して読書する。11月前半はこちら。

『校閲至極』毎日新聞校閲センター(毎日新聞出版)

サンデー毎日連載のコラムを書籍化したもの。新聞の校閲に関してのいろいろ。「恐悦至極」をもじったタイトルでやられてしまって購入を決めました。
中表紙の紙がつるっとしていて、とっても素敵でした。

コラムなので、ひとつひとつが短く、今日は本読むの面倒という日もひとつだけ読もうかな?とかができて楽

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本日の本請け(2023.11月前半)

本日の本請け(2023.11月前半)

今月読んだものたち。今月既に10冊以上読んでしまったので、前半としています。後半に同じくらい読めなかったら、タイトルをひっそりと「11月」にしているかもしれませんが、一旦上げます、ということで(笑)。

どうにも、感想を書いていて今回、捻くれているな……とちょっと自分で思っています。寒くなってきたのでそういう時期なのか。

『獣の夜』森絵都(朝日新聞出版)

森絵都さんの新刊!ということで、購入し

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本日の本請け(2023.10月)

本日の本請け(2023.10月)

できるだけその本に合った飲み物やお菓子を用意して読書しています。

『道具のブツリ』文・田中幸、結城千代子 絵・大塚文香(雷鳥社)

ジュンク堂書店のFacebookで見かけて面白そう!と思って購入した本。

身近な道具にまつわる、物理についてイラストを交えて解説してくれています。
25個の道具について、その他コラムなどもあり、一日にひとつの道具、ひとつのコラム、と決めて、のんびり読みました。

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本日の本請け(2023.9月)

本日の本請け(2023.9月)

毎月、本となるべくそれに合ったおやつ・飲み物を「本請け」として摂取して羅列しております。

『麦本三歩の好きなもの 第二集』住野よる(幻冬社文庫)

オーディオブックで聴きました。
ちょっとドジでとぼけたところもある「麦本三歩」という大学図書館で働く女の子の、何気ない日常。固有名詞は出てこずに、登場人物たちは「怖い先輩」「おかしな先輩」などと呼ばれていてそれがどこか、私たちの身の周りにいる人に置き

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本日の本請け(2023.8月)

本日の本請け(2023.8月)

読んだ本と、合わせてそのとき食べ飲みしたものを毎月記録しています。

『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光(新潮文庫)

紙だからこその仕掛けで話題!
というようなネット記事を見かけ、気になって購入。
帯が数種類あったのだけど、タイトルとも合っていてセンスある!と思ったこちらにしました。

あまり本を読み慣れない人にこそ、読んでほしいと思った作品。
自分は中盤で出てきたヒント、あるひとの名前で

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本日の本請け(2023.7月)

本日の本請け(2023.7月)

本とそれに合う飲み物・食べ物を用意して写真を撮り、徒然なるままに感想を書いております。今月はなんだか饒舌。

『1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編』村上春樹(新潮文庫)

6月の中旬頃から聴いていたのですが、続きの巻がAudibleに追加されるのが7月になってからなのに、このペースで聴いていたら更新までじりじりしちゃう!と思って、聴くペースを調整しました(笑)。
余談ですが先月、小川洋子の『猫

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本日の本請け(2023.6月)

本日の本請け(2023.6月)

読んだ本と、本のお供の飲み物やお菓子ーー「本請け」を一緒に写真に撮って載せております。

『ノッキンオン・ロックドドア2』青崎有吾(徳間文庫)

先月1巻を読んだので、続けて2巻を読みました。
不可能専門の探偵と、不可解専門の探偵がバディのミステリ。
シリーズなのかな?と思っていたので、1巻から気になっていた謎が解けてびっくり。

「穴の開いた密室」がインパクトあって面白かった!

不可能と不可解

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本日の本請け(2023.5月)

本日の本請け(2023.5月)

本に合うお茶請けならぬ本請けを考えて一緒に写真を撮って感想を載せております。
いつもいろいろな出版社の本を読みたい!と思いつつけっこうかぶったな、ということが多いのですが、今月はなかなかにバラバラにできて満足。

『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ─増補新版 世界を信じるためのメソッド』森達也(ミツイパブリッシング)

以前に、『世界のいまを知り未来をつくる評論文読書案内』を読んだと

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本日の本請け(2023.4月)

本日の本請け(2023.4月)

その本に合うお茶請けならぬ「本請け」を用意して読書をしています。
先月コーヒーが多かったため、今月はお茶多めでございました。

『世界ともだち部』週末北欧部chika(講談社)

フィンランドで寿司職人になる、という夢を叶えた著者の、友人たちとのコミックエッセイ。
何度か連載の漫画を読んだこともあったのですが、まとめて読めました。
いつも装丁が素敵です。この方の最初の本は発売日近辺で本屋さんでは取

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