バリカン涼介

河内出身 20歳から180度人生転換 アラフィフです。 少年時代の友人、知人は個性派の…

バリカン涼介

河内出身 20歳から180度人生転換 アラフィフです。 少年時代の友人、知人は個性派の面白い人ばかりでした。 そんな面白い話、想い出を執筆。 Kindle Unlimitedにて執筆しています。     「松木涼介」 みなさんを勝手にフォローしますが、よろしくお願いします。

記事一覧

だから何やねん

https://tsumugi-shobo.com/book248/    🙇🙇🙇🙇🙇 👉デビューしました。👈    🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

バリカン涼介
2か月前
114

カゼニノレ

執筆してみました。 若者には負けられない。 しかし、若者から学んだバイクの楽しみ方。 ぜひ、ご購読をよろしくお願いします。 10代の頃からバイク乗りのボクが、念願…

バリカン涼介
3か月前
81

心を奏でる

人は言葉を話すことができる。 饒舌な言葉が話せる人。 流暢に言葉が口に出せる人。 ギターはボクにとって言葉を代弁してくれる貴重なツールだ。 楽器屋さんで、目を輝…

バリカン涼介
3か月前
136

言葉なんていらない

息子と語り合うことに言葉なんていらない。 バイクを走らせる。 たったそれだけでも十分だ。

バリカン涼介
3か月前
78

かくれんぼ

小学生も低学年から高学年へと進級すると、身体は成長するものだ。 言葉の数も増える。 知恵もつけば、行動範囲も広がるものだ。 そんなボク達も小学校低学年までは、『…

バリカン涼介
3か月前
41

忘却された兄妹 6巻

中学最後の想い出づくりの修学旅行は正哉にとって、それはそれは楽しい時間をクラスの同級生達と過ごせるものであった。 修学旅行を終えてから正哉が言った。 「修学旅行…

バリカン涼介
3か月前
24

忘却された兄妹 5巻

日の傾きが夏より少し早くなっていた。 ボクは長らく続けた新聞配達を辞めた。 『正哉、今朝の配達が最後やってん。』 『なんやバイト辞めたん。』 『うん。辞めた。』…

バリカン涼介
3か月前
22

スタンディング     オベーション

ひばりが翼を広げ飛んでいる。 ここは新緑が映える若草山。小学三年生の遠足で奈良公園を訪れていた。 東大寺では大仏の大きさに驚かされ、これでもかと多くの鹿が目に映…

バリカン涼介
3か月前
29

忘却された兄妹 4巻

中学三年の二学期も中旬を過ぎた頃から、正哉が学校に姿を現すようになった。 最初こそ、クラスの男子生徒たちは、誰も正哉に話しかけなかった。 そんなある日、5時間目…

バリカン涼介
4か月前
24

忘却された兄妹 3巻

正哉が2階の窓から顔を出し、『おぉ。遊びにきてくれたん。ちょっと待って。』と言葉を残し、顔を引っ込めた。 『ダダダダ』と家の中から、慌てて階段を走り下りてくる音…

バリカン涼介
4か月前
20

忘却された兄妹 2巻

学校が夏休みに入った。それでも新聞配達のアルバイトは続けていた。 早朝の新聞配達では、アルバイト同士がおしゃべりする暇はまったくない。 だから正哉と話す暇もなか…

バリカン涼介
4か月前
29

忘却された兄妹 1巻

ボクが彼を初めて見たのは、小学五年生のときだった。 ザリガニ釣りに同級生達が、みんな興じていた。 そんな小学生の中に彼も混ざっていた。 みんなザリガニ釣りの餌は…

バリカン涼介
4か月前
19

ショック(shock)

小学二年生の頃、ボクが通う学校でちょっとした釣りブームがやってきた。 日曜日になると、同級生達と用水路へ釣りに出かけた。 そんな用水路では、暇なおとなも釣りをし…

バリカン涼介
4か月前
23

個別対面授業

高校一年生のときだった。 隣のクラスから、ひとりを残し、45人の停学処分者がでた。 停学にならなかったひとりが、ボクの友人だった。 そんな友人にボクは、『なんでお…

バリカン涼介
4か月前
30

年賀状

小学四年生の冬休み。 担任の先生からボロクソに書き綴られた通信簿が手渡された。 担任の先生へ、罵詈雑言を書き綴り年賀状をポストに入れた。 そんなことをすっかり忘…

バリカン涼介
4か月前
21
だから何やねん

だから何やねん

https://tsumugi-shobo.com/book248/
   🙇🙇🙇🙇🙇
👉デビューしました。👈
   🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

カゼニノレ

カゼニノレ

執筆してみました。

若者には負けられない。
しかし、若者から学んだバイクの楽しみ方。

ぜひ、ご購読をよろしくお願いします。

10代の頃からバイク乗りのボクが、念願叶いわが子、そして自動車学校で得た仲間たち。
家族総出でバイクにハマった物語。
若者たちと風を切り、走る喜びと、若者たちから得る、おじさんライダーの新境地を描いたドラマ。
趣味という扉から、新たな新境地をボクは見た。

心を奏でる

心を奏でる

人は言葉を話すことができる。

饒舌な言葉が話せる人。

流暢に言葉が口に出せる人。

ギターはボクにとって言葉を代弁してくれる貴重なツールだ。

楽器屋さんで、目を輝かせギターを眺めていた10代。

左のギターは16歳から奏でている年代物。

右のギターは社会人となって手に入れた。

どちらもボクの言葉を代弁してくれる貴重なアイテムなのだ。

言葉なんていらない

言葉なんていらない

息子と語り合うことに言葉なんていらない。

バイクを走らせる。

たったそれだけでも十分だ。

かくれんぼ

かくれんぼ

小学生も低学年から高学年へと進級すると、身体は成長するものだ。

言葉の数も増える。

知恵もつけば、行動範囲も広がるものだ。

そんなボク達も小学校低学年までは、『かくれんぼ』をするにしても学校や公園の中で楽しんでいたものだった。

『もういいかい?』

『まぁーだだよ。』

隠れた連中を見つけ次第に鬼が変わったものである。

だが、小学四年生にもなると。

街中に隠れたり、ずっと見つからず、そ

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忘却された兄妹 6巻

忘却された兄妹 6巻

中学最後の想い出づくりの修学旅行は正哉にとって、それはそれは楽しい時間をクラスの同級生達と過ごせるものであった。

修学旅行を終えてから正哉が言った。

「修学旅行めちゃめちゃ楽しかったわ。」

「そうやな楽しかったなぁ。」

「高校に進学したら、また修学旅行にいけるんかなぁ?」

「そんなことより正哉、そろそろ俺達も攻撃せなやられてまうぞ。」

こんな話をしているのは、クラスの同級生達と遊んでい

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忘却された兄妹 5巻

忘却された兄妹 5巻

日の傾きが夏より少し早くなっていた。

ボクは長らく続けた新聞配達を辞めた。

『正哉、今朝の配達が最後やってん。』

『なんやバイト辞めたん。』

『うん。辞めた。』

正哉が少し戸惑いながらボクにアルバイトを辞めたわけを尋ねてくるので、アルバイトを辞めた理由を話すことにした。

『なんで辞めたん?それやったら、俺もバイト辞めるわ。』

『もう、来年は高校受験やから、勉強せなあかんやろ。だから辞

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スタンディング     オベーション

スタンディング     オベーション

ひばりが翼を広げ飛んでいる。

ここは新緑が映える若草山。小学三年生の遠足で奈良公園を訪れていた。

東大寺では大仏の大きさに驚かされ、これでもかと多くの鹿が目に映る。

昼食タイムが始まった。

遠足に参加している生徒達は好きな者同士が輪を作り、『ワイワイ』と弁当を食べ始めた。

のどかな情景だった。

そんな時間は長くは続かなかった。

生徒の弁当を鹿が、『ムシャムシャ』食べ始めた。

鹿はど

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忘却された兄妹 4巻

忘却された兄妹 4巻

中学三年の二学期も中旬を過ぎた頃から、正哉が学校に姿を現すようになった。

最初こそ、クラスの男子生徒たちは、誰も正哉に話しかけなかった。

そんなある日、5時間目の授業が始まった。

正哉のうしろの席に座っている男子生徒が、いきなり立ち上がり、「こいつ臭いです。授業に集中できません。』と正哉が臭いと先生に訴えたのだ。

そのとき正哉が目線を落としうなだれていた。ボクが正哉を臭いと口に出した奴に文

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忘却された兄妹 3巻

忘却された兄妹 3巻

正哉が2階の窓から顔を出し、『おぉ。遊びにきてくれたん。ちょっと待って。』と言葉を残し、顔を引っ込めた。

『ダダダダ』と家の中から、慌てて階段を走り下りてくる音が、家の外まで聞こえてきた。

家の車庫のシャッターが、『ガラガラガラ』と音を立て開き、車庫の中から正哉が姿を現した。

『遊びきたで。』

「遊びにきてくれたんや。まぁ。上がって。』

正哉が家に上がるよう、ボクを招き入れてくれた。

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忘却された兄妹 2巻

忘却された兄妹 2巻

学校が夏休みに入った。それでも新聞配達のアルバイトは続けていた。

早朝の新聞配達では、アルバイト同士がおしゃべりする暇はまったくない。

だから正哉と話す暇もなかった。

そんな、新聞配達を続けていたある日のことだ。

新聞配達を終え、正哉がボクに声かけてきた。

『自分と俺、同じクラスやん。』

『そうやで、俺たち同じクラスやで。』

『なんで、こんなバイトしているん?』

『それは、金がない

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忘却された兄妹 1巻

忘却された兄妹 1巻

ボクが彼を初めて見たのは、小学五年生のときだった。

ザリガニ釣りに同級生達が、みんな興じていた。

そんな小学生の中に彼も混ざっていた。
みんなザリガニ釣りの餌はスルメイカだった。

彼だけ、ザリガニの尻尾をもぎり取り、ザリガニを釣る餌にしていた。

彼の周りの小学生達が、『餌も買えない貧乏人。』と罵り嘲笑っていた。

ボクは彼を、『どこの子やろう?』と思い見ていた。

それから、彼を罵り嘲笑っ

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ショック(shock)

ショック(shock)

小学二年生の頃、ボクが通う学校でちょっとした釣りブームがやってきた。

日曜日になると、同級生達と用水路へ釣りに出かけた。

そんな用水路では、暇なおとなも釣りをしている。

用水路では小学生が横並びで釣りを楽しんでいた。

釣れる魚はフナや鯉や雷魚である。

釣りにハマった同級生の中には、放課後から釣りにでかける者もいた。

そんな釣りブームの最中、用水路の傍らで、やらしい本を見つけたのだ。

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個別対面授業

個別対面授業

高校一年生のときだった。

隣のクラスから、ひとりを残し、45人の停学処分者がでた。

停学にならなかったひとりが、ボクの友人だった。

そんな友人にボクは、『なんでお前、停学やないねん。』と尋ねてみた。

『俺だけ文化祭の打ち上げに呼ばれんかったんや。』と友人が一言答えた。

そんな友人の事が幸なのか。不幸なのか。ボクはしばらく考え込んだ。

しかし、ボクにとってこの友人の言葉は笑いを誘うにはあ

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年賀状

年賀状

小学四年生の冬休み。

担任の先生からボロクソに書き綴られた通信簿が手渡された。

担任の先生へ、罵詈雑言を書き綴り年賀状をポストに入れた。

そんなことをすっかり忘れ、三学期が始まった。

始業式が終わってから、同じクラスの同級生達とボクも一緒に居残りだった。

始業式の朝から担任の顔が、怒りに満ち溢れていた。

居残りの時間になると、担任の顔から怒りのリミッターが外れていた。

同級生8人とボ

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