#ルポ
出版社を辞めた僕はキャバクラで黒服をすることになった。 #4
(前回)
出版社に勤めていた頃は、毎日同じ社員と顔を合わせるだけの日々だった。
コロナ禍によって自宅でのリモートワークがメインになってからは、誰とも会わない時期が続いた。
人と話すのが好きな僕には、正直つまらなかった。
僕の世界が一変したのは、キャバクラの黒服を始めてからだ。場末のキャバクラとはいえ、いつも違った顔ぶれの客と出会える刺激に勝るものはなかったのだ。
僕が勤めていた店では、客層
出版社を辞めた僕はキャバクラで黒服をすることになった。 #3
(前回)
中野区のさびれたキャバクラに勤務して1か月が経っていた。
薄給で衛生面も良くない、場末感のただようバイト先。
ゴミだめのような環境で僕が辞めずにいられたのには理由がある。
不思議なことに、可愛い女の子が多かったのである。
特に僕のお気に入りだったのはリタという源氏名の女の子だ。
モデルのように背が高く、日本人形のように黒髪を伸ばした清楚系だった(水商売に従事している時点で清楚系もへ
ルポ・通信社記者~朝起きると、家の前にヤクザが立っていたんです~
夜討ち朝駆けを繰り返す、刺激的な日々
通信社記者の日常は、想像を絶するほどにハードだ。
朝4時に起床、会社が手配してくれるハイヤーに乗り込み、警察・検察の要職の自宅へと向かう。彼らが出勤のために自宅を出る瞬間を待ち構えて話を聞くのだ。
運が良ければ、出勤のお供を許される。オフィスに到着するまでの限られた時間のなかで、口が固い官僚たちからどれだけ有益な情報が入手できるかが勝負だ。
その後、新聞各社