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#毎日note

最果ての地のガールズバーに待ち受けているものとは!?

最果ての地のガールズバーに待ち受けているものとは!?



最果ての地のガールズバーに待ち受けているものとは!?

「米原のヤンキーたちに、資金力と教養の違いを見せつけてやろうぜ」

そう語る高端の顔は、とても頼もしく見えた。

正午に米原駅に降り立った我々編集部は、琵琶湖クルーズを楽しんだあと、日本酒を舐めながら名産の鱒料理に舌鼓を打った。

名所、郷土料理、地酒に満足した我々が次に求めるべくは、地元の人々との交流である。

しかし、飲み屋で見ず知ら

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まるで古代遺跡? 緑に飲み込まれた幻の絶景廃村を探す(東京都) #出発編

まるで古代遺跡? 緑に飲み込まれた幻の絶景廃村を探す(東京都) #出発編

廃村に行きたい。
なぜだろう、無性に廃村に行きたい。

青々しい新緑の精気にむせながら、うち捨てられた村のなかを歩き回りたい。
道々のアスファルトは千々にひび割れているほうが良い。その隙間から虎杖の頭などがぬっくりと顔を出していると、なお好ましい。

ひしゃげた家の屋根を、ヤマゴケがもこもこと浸食してゆくさまを思い描く。葛の葉の緑が、さび付いた自転車を螺旋状に飲み込んでゆくところを想像する。
気持

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【実体験】僕の曾祖父は罪人だったのかもしれない~先祖を探す高校生のひとり旅~

【実体験】僕の曾祖父は罪人だったのかもしれない~先祖を探す高校生のひとり旅~

高校二年生、健全な男子であれば必死になって女の子を追いかけているころ、僕は必死になって「墓石」を追い求めていた。

十七歳、僕はちょっとだけおかしかった。

それを自覚したうえで一応言い訳をしておくが、もちろん僕が追い求めていたのは、そんじょそこらの墓石ではない。それは、僕にとってとびっきり価値のある墓石。僕に血を繋げてくれた先祖たちの墓石に他ならない。

僕は当時、自身のルーツを辿る行為に夢中に

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