佐々木蒼馬-aoma‐

詩を書く人|第11回びーぐるの新人|詩のサロン「26時」 運営《詩のコンテンツ多数》|…

佐々木蒼馬-aoma‐

詩を書く人|第11回びーぐるの新人|詩のサロン「26時」 運営《詩のコンテンツ多数》|Invitation to Poetic Life.|文学フリマ東京 詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』(七月堂)11/26発売

マガジン

  • Web Magazine 鮎歌 -Ayuka-

    「詩のないところに詩がある。」(西脇順三郎「旅人かへらず」より)という詩の一節を起点にして、「文学」としての「詩」から離れて、〈詩〉を考える文芸誌です。 更新内容:生活と文学をエッセイや論考、写真、詩作品など

  • 詩と日記

    読まれるための日記

  • 部屋のなかの部屋(終)

    非常時、部屋のなかに閉じこもって、言葉が枯れていく部屋のなかで、詩や生活のことを考える。 コロナ禍で自宅待機中に書いた日記です。

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    26時 vol.07:00 連詩集 壁ノ画

    佐々木蒼馬とコンノダイチによる連詩集です。 それぞれが全力でお互いの作品を読み、書き、さらに一篇一篇が独立した詩作品であることを目標に二人で交互に書きつないできた作品集です。 7月から10月半ばまで週に一回程度送り合いながら14篇の詩が集まりました。 全篇で90ページの大作となり、B5版の大判サイズなので内実ともに重量感と読み応えがあります。 目次 1 序詞 星屑の微瑕 2 星の犬 3 Once Upon a Star 4 セイメイタイム 5 黙示、will overflow into one after all. 6 無演奏追複曲 7 死神葛藤(Death Conflict) 8 罪人未満(つみひとつなし) 9 最期の一葉 10檸檬樹 11Prt M Hrw(ペレト エム ヘルウ) 12魂虫 13ハギビスの夜 14終章 十三行のソネット 奇数章 佐々木蒼馬 偶数章 コンノダイチ 発行日 2019年11月26日 言語 日本語 印刷所 ポプルス
    1,000円
    詩のサロン 26時 公式オンラインストア.
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    26時「壁ノ画」オリジナルTシャツ

    「26時 vol.07:00 連詩集 壁ノ画」中に出てくるコンノダイチによる模様のような詩がTシャツになりました。詩は、紙のうえにあるばかりではありません。どの媒体に書かれてもいいものです。そして、言葉を纏うこともまた、新たなおのれのファッションとなっていくことでしょう。 ホワイトとブラックの二色展開です。 サイズはS・M・L(完売)・XL(ホワイトのみ)とございます。 S B84 W76 H93 M B91 W75 H93 L B92 W73 H92 XL B105 W85 H103 コットン100% ベトナム製
    1,800円
    詩のサロン 26時 公式オンラインストア.

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固定された記事

【詩的生活宣言】詩は、ファッションである。

「詩」とはなにか。 詩を書こうという人は、この問いを抱えながら生きることになると思います。 文学史上における詩史とは、詩人たちが自らの「詩」のありようを表現して…

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【お知らせ】
BRUTUS最新号で詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』(七月堂)の書影と紹介が掲載!

https://twitter.com/BRUTUS_mag/status/1792009239357202653?t=NHCZWLsGmK2xrzkR57tMJQ&s=19

2024年5月19日(日)の文学フリマ東京38に出店します。
新刊は『You, a Cat and Clam Chowder:詩日記』。
詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』のB面としてお読みください。その他、グッズもお持ちします。
「せ-61」のブースにてお会いしましょう!

鮎歌 #03 [エッセイ] 『PERFECT DAYS』を生きること。

 竹ぼうきの音がする。目覚め。起き上がって、布団をたたむ。顔を洗って、髭を剃り、植物たちに水をやる。着替えをして、玄関にならべた鍵や小銭をとって、家を出る。  …

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鮎歌 #02 [エッセイ] 万年筆と職人

 何か、書きたいというときがある。  けれども、真っ白なディスプレイを見て、「何を書こう」と打ち込んでいる。結局、とくに何も書くことがないまま、パタンとPCを閉じ…

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鮎歌 #01 [詩] 窓辺のアユカ:take2

カフェに入るといつも窓辺に座る ローキーの世界 雨の滴る透明なガラス 風が吹きつける模様 ふと、青い光線の射し込む瞬間が美しく 往来を歩く傘もカラフルで 行き交うなか…

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【告知】詩と絵の展示「きみと猫と、クラムチャウダー」&周辺オススメスポット

1.詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』刊行とご感想など2023年11月26日、ついに念願の詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』(七月堂)が出版されました。 もう、すっ…

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【刊行記念PV】佐々木蒼馬 第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』(七月堂)

✨第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』刊行✨ #きみ猫 ついに、七月堂様より、念願の刊行です! 人肌恋しい頃に、温かな一冊としてお届けします。 装画はカトウト…

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鮎歌 #00 Web Magazine 鮎歌 -Ayuka- 創刊言

1.創刊言 「詩のないところに詩がある」という詩句をよすがにして、「Web Magazine 鮎歌 -Ayuka-」を創刊します。 「もはや詩が書けない」という、現実(うつつ)のまえ…

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11/20(日)文学フリマ東京35に出店します!【お-60】

明日、11月20日(日)文学フリマ東京35に出店します! 最後に文学フリマに出店したのが2019年の11月だったと思いますので、実に3年ぶりの出店となります。前回は「26時」…

叙事詩「岬のヒュペリオン」1-10

はじめに、に代えて この作品は、たしかコロナ禍以前に書きはじめて、コロナ禍に突入して頓挫してしまった物語詩です。夜な夜な、「アユカ」という人を追いかけて書き綴っ…

大人Cさんに詩人インタビューを受けました。うまくまとまっていますので、ぜひお読みください!

note詩人インタビュー Vol.4|大人C @2xhKK1JrzkgF4mf #note
https://note.com/yourkeyiseyes/n/ncd77da7f45e4

海がきこえる旅 #2 | 20220807

海を見にいくか、川を見にいくか。 僕は海が好きだ。海水浴はしたいとは思わないが、海をずっと眺めているのが好きだ。このことに気づいたのは、大人になってからだった。…

海がきこえる旅 #1 | 20220802

『海がきこえる』からはじまる 仕事も一段落ついたので、オンシーズンの佳境に入るまえに旅に出ることにして、今年の夏は、高知に行ってきた。 さて、どこに行こうか。な…

書けたものしか書けない。 | 20220801

新連載「On the way」 3か月ほどあいた。その間の出来事。 今年度は「びーぐるの新人」をいただけて、それにともなって一年間の連載詩の枠をいただくことになった。すで…

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はじめての登山 at 大山(2022.04.24)

【詩的生活宣言】詩は、ファッションである。

【詩的生活宣言】詩は、ファッションである。

「詩」とはなにか。

詩を書こうという人は、この問いを抱えながら生きることになると思います。

文学史上における詩史とは、詩人たちが自らの「詩」のありようを表現してきた歴史でもあります。

その線上にいま私たちはいて、かつての詩人たちが築いた「詩」を引き継ぎつつ、そこに新しいかたちを見いだそうとしている。それが、現代詩人のしていることだと思います。だから、狭義の「詩」、つまるところ、文学形式上の「

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2024年5月19日(日)の文学フリマ東京38に出店します。
新刊は『You, a Cat and Clam Chowder:詩日記』。
詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』のB面としてお読みください。その他、グッズもお持ちします。
「せ-61」のブースにてお会いしましょう!

鮎歌 #03 [エッセイ] 『PERFECT DAYS』を生きること。

鮎歌 #03 [エッセイ] 『PERFECT DAYS』を生きること。

 竹ぼうきの音がする。目覚め。起き上がって、布団をたたむ。顔を洗って、髭を剃り、植物たちに水をやる。着替えをして、玄関にならべた鍵や小銭をとって、家を出る。

 ありきたりな日常。終わりなき日常。そんなふうに呼ばれた、いつものこと。

 ただ、それだけを2時間、濃密な眼差しで描いた映画が「PERFECT DAYS」(2023)だった。

 たぶん、「暮らし」とか「日常」とか、そういう言葉はコロナ禍

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鮎歌 #02 [エッセイ] 万年筆と職人

鮎歌 #02 [エッセイ] 万年筆と職人

 何か、書きたいというときがある。

 けれども、真っ白なディスプレイを見て、「何を書こう」と打ち込んでいる。結局、とくに何も書くことがないまま、パタンとPCを閉じる。

 これまでに何度もある。最近は、それをノートや原稿用紙でするようになった。万年筆をにぎって、さも書きます、というふうに。しかし、枡目があるからといって、それがすらすらと埋まっていくものではなく、また、「何を書こう」と書いている。

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鮎歌 #01 [詩] 窓辺のアユカ:take2

鮎歌 #01 [詩] 窓辺のアユカ:take2

カフェに入るといつも窓辺に座る
ローキーの世界
雨の滴る透明なガラス
風が吹きつける模様
ふと、青い光線の射し込む瞬間が美しく
往来を歩く傘もカラフルで
行き交うなかにはじまりとおわりがある
昨日があって、
今日があり、
明日に向かって吹きすぎるように
それぞれの物語と出逢う場所がある


窓辺、
教室の席替えで窓際になったとき
見上げると空があり
見下ろすと街があり
向こうに、海が見えて
やっ

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【告知】詩と絵の展示「きみと猫と、クラムチャウダー」&周辺オススメスポット

【告知】詩と絵の展示「きみと猫と、クラムチャウダー」&周辺オススメスポット


1.詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』刊行とご感想など2023年11月26日、ついに念願の詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』(七月堂)が出版されました。

もう、すっかりnoteの書き方も忘れてしまったので、詩集を作った経緯だとか、思いだとか、そういうものを何度も書こうと思ってみてはやめて……そういうことの繰り返しでした。

気づいたら、もう2024年になっていて、2月もなかほどに差し掛かろ

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【刊行記念PV】佐々木蒼馬 第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』(七月堂)

✨第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』刊行✨ #きみ猫

ついに、七月堂様より、念願の刊行です!
人肌恋しい頃に、温かな一冊としてお届けします。

装画はカトウトモカさん@okaca__がぴったりな絵を描いてくださいました。本当に感謝です。

▼詳細はこちら
https://note.com/shichigatsudo/n/ne84692169c66

11月11日(土)の文学フリマ東京37に
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鮎歌 #00 Web Magazine 鮎歌 -Ayuka- 創刊言

鮎歌 #00 Web Magazine 鮎歌 -Ayuka- 創刊言

1.創刊言
「詩のないところに詩がある」という詩句をよすがにして、「Web Magazine 鮎歌 -Ayuka-」を創刊します。

「もはや詩が書けない」という、現実(うつつ)のまえにうちひしがれた、人間の淋しさを絞り出したようにして書かれた詩句への共感を第一に。第二に、戦後最大の作家と言っても過言ではない大江健三郎の次の言葉。

文学でない分野の問題を、文学の課題とするという姿勢。そういう意味

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11/20(日)文学フリマ東京35に出店します!【お-60】

11/20(日)文学フリマ東京35に出店します!【お-60】

明日、11月20日(日)文学フリマ東京35に出店します!

最後に文学フリマに出店したのが2019年の11月だったと思いますので、実に3年ぶりの出店となります。前回は「26時」としてでしたが、今回はソロで出店いたします。

今回の新刊はなんと「詩とサウナ」。

しばらくnoteの投稿もできていなかったので、いつのまにサウナ-に? という感じだと思いますが、週に2回くらい通うようになってしまいました

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叙事詩「岬のヒュペリオン」1-10

叙事詩「岬のヒュペリオン」1-10

はじめに、に代えて

この作品は、たしかコロナ禍以前に書きはじめて、コロナ禍に突入して頓挫してしまった物語詩です。夜な夜な、「アユカ」という人を追いかけて書き綴っていったものの、コロナ禍によって、あの当時は、本当に人と会えなくなってしまって、この続きをどう書いていいのかわからなくなってしまいました。

人と会えないのに、物語のなかではふつうに人と会って食事をしたり、どこかに出かけたり、いままでどお

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大人Cさんに詩人インタビューを受けました。うまくまとまっていますので、ぜひお読みください!

note詩人インタビュー Vol.4|大人C @2xhKK1JrzkgF4mf #note
https://note.com/yourkeyiseyes/n/ncd77da7f45e4

海がきこえる旅 #2 | 20220807

海がきこえる旅 #2 | 20220807

海を見にいくか、川を見にいくか。

僕は海が好きだ。海水浴はしたいとは思わないが、海をずっと眺めているのが好きだ。このことに気づいたのは、大人になってからだった。少なくとも高校生くらいまでは、「海なんか嫌いだ」と公言していた。なぜなら、横須賀の海は汚かったからだ。いつも近くにあって見える海は、泳ぐなんて考えたくもないくらいに思春期の潔癖な心には汚いものに見えた。

しかし、横須賀から離れて、東京で

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海がきこえる旅 #1 | 20220802

海がきこえる旅 #1 | 20220802

『海がきこえる』からはじまる

仕事も一段落ついたので、オンシーズンの佳境に入るまえに旅に出ることにして、今年の夏は、高知に行ってきた。

さて、どこに行こうか。なんて、ハードワークがつづいて考える暇もなかったが、まえから熊野古道を歩いてみたいとか、遠野に行きたいとか、そういう気持ちはあった。登山グッズもそろえたことだし、今年こそ熊野に行くか、とも思ったが、何にせよこの暑さのなかで山歩きというのも

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書けたものしか書けない。 | 20220801

書けたものしか書けない。 | 20220801

新連載「On the way」

3か月ほどあいた。その間の出来事。

今年度は「びーぐるの新人」をいただけて、それにともなって一年間の連載詩の枠をいただくことになった。すでに一年分の締切日が決まっていて、それぞれの締切までに詩を仕上げなければならない。かつてないハードワークのなかで、さてどうやって書いたものか、なにを書いたものか、途方に暮れていた。

ちょうど5月から6月あたりのころは、とにかく

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