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Noriko

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映像ディレクター、Norikoの文章です。
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記事一覧

これは夢か現実か?村上春樹さん朗読会レポート

これは夢か現実か?村上春樹さん朗読会レポート

3月1日に早稲田大学大隈講堂で開催された、村上春樹さんと川上未映子さんの「春のみみずく朗読会」。なんとお二人の新作短編が披露されるという夢のようなひとときを、Norikoが体験してきました。

会場となった大隈講堂は約1100席が満席。50代60代くらいと思しき男性が目立つ。見るからに村上春樹が好きそうな…というのは偏見か。

定刻となり、マキシ丈のワンピース姿の川上さん、続いて村上さんが登場。ジ

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eliaの書棚を紹介します

神保町の共同書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」に本棚を借りている私たち。「PASSAGE」と「eliaの本棚」の様子を動画でレポート。映像ディレクターのNorikoが撮影・編集しました。

動画「旅先での朝食が好き」その3

動画「旅先での朝食が好き」その3

エッセイの動画化シリーズ最終回です。
今回はスイスの朝食、そして都内の朝食専門店などが登場します。

動画「旅先での朝食が好き」その1

動画「旅先での朝食が好き」その1

以前こちらに投稿し、たくさん「いいね」を頂戴した作品を、動画にしてみました。元の記事はこちら↓

3回シリーズでお届けします。第2回と第3回はこちら。

母の奇跡の形見

母の奇跡の形見

5月18日は「ことばの日」。
この日にちなんで「#忘れられないことば」について書きました。

5年前に亡くなった母は、がんの再発転移によるものだったため、家族には余命宣告されていた。なので、伝えたかったことは、伝えきることができたように思う。切なさはあふれるが、それだけは本当にありがたかった。

私が一番伝えたかった言葉。それは、息子の出産に際して、陣痛に苦しむ私の腰をさすり続けてくれたことへの感

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今年のBook of the year~Noriko篇~

今年のBook of the year~Noriko篇~

2013年ごろから毎年密かに「Book of the year」を決めています。
密かに、って別に隠していた訳ではなく。心の中で表彰してひとり楽しんでました。対象は、その年に自分が「読んだ」本(出版された、ではなくあくまでも自分が読んだ本)。
今年はちょっと図々しく?こちらで発表してみることにしました。

フィクション部門:深沢潮「翡翠色の海をうたう」

今年もっとも「強烈なインパクト」をもたらし

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note賞を受賞しました!

note賞を受賞しました!

いつもeliaの記事を読んでくださりありがとうございます。
皆さまに嬉しいご報告です。

note主催「♯読書の秋2022」コンテストにおいて、
「一周忌での“新作”「無人島のふたり」~山本文緒さんを改めて悼む~」が「note賞」を受賞いたしました!

今回の作品は、大好きな山本文緒さんへのラブレターのようなもので、
ご本人・ご遺族への感謝などあふれる想いをそのままに書きました。
コンテストについ

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一周忌での“新作”「無人島のふたり」~山本文緒さんを改めて悼む~

一周忌での“新作”「無人島のふたり」~山本文緒さんを改めて悼む~

先日、書店で、平積みされていた本に目が釘付けとなった。
山本文緒さんの新刊!?

山本文緒さんは1年前に亡くなった、直木賞受賞作家だ。
同姓同名の作者かと思って、二度見した。
数日前、NHKで、山本さんの過去のインタビューをまとめた番組を放映していて、もう二度と新作が読めないのだなあと改めて残念に思っていたばかりだったので、本当に驚いた。

新刊「無人島のふたり」は、山本さんがすい臓がんで余命宣告

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旅先ビールは大人の特権/旅とビール⑴

旅先ビールは大人の特権/旅とビール⑴

先日、新幹線で実家に帰省した。
帰省の新幹線では、たとえそれが午前中であっても缶ビールを飲むことにしている。
現世からふるさとへの結界を超えるための儀式として……というのは呑んべえの言い訳。
先日も朝10時台の新幹線で「ぷしゅ」っとして駅弁を食べて写真を撮っていたら、隣の席の人もワゴン販売をとめて同じ銘柄のビールを頼み、そして私と同様に写真撮影していた。さてはうらやましくなったに違いない。

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ジブリからの贈り物~ふと気づくと、たくさんのものを受け取っていた~

ジブリからの贈り物~ふと気づくと、たくさんのものを受け取っていた~

先日初めて、「三鷹の森ジブリ美術館」を訪れた。
我が家から頑張れば徒歩圏内。しかもファン歴30年以上。なのに、ようやく。近ければ近いほど、かえって出かけない法則……。

ではなぜこのタイミングで?
それは「未来少年コナン」展の開催中だったから。コナンは、ほとんどジブリ作品を見ていない夫が、唯一はまった作品。小学生の頃テレビ放映に夢中になったそうだ。私も中学生の頃ビデオで視聴し、すっかり魅了された一

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ミニミニ紀行 スペインの朝ごはんを吉祥寺で

ミニミニ紀行 スペインの朝ごはんを吉祥寺で

旅先で食べる朝ごはんが好き…以前、そんな記事を書いた。

記事を書いたときからずっと行きたかった朝食専門店にようやく行くことができた。

東京・吉祥寺の「WORLD BREAKFAST ALLDAY」。
ネット等で見る看板が、この角度のものばかりなので、不思議に思っていたが行ってみて謎がとけた。看板がとても高い位置にある!

店内は、ヨーロッパにある「地元の人から愛される食堂」のような雰囲気。明る

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繰り返し味わう旅の思い出~吉本ばなな「私と街たち」

繰り返し味わう旅の思い出~吉本ばなな「私と街たち」

吉本ばななさんの最新エッセイを読んだ。
ばななさんは、エッセイの数が多いと思う。
あちこちの媒体に書き、自身のnoteにも書いてある。かつては日記をまとめたものも、毎年出版していた。なので、長年ファンをやっていると、知ってるエピソードが非常に多い。
今回の「私と街たち」も、吉本家の墓地、小学校時代の初恋、トータス松本さんが上の階に住んでたアパート、など、「ああ、あの頃のあの話題ね」とわかる。そして

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「鉄ちゃん」の母になる日が来ようとは/「鉄」と人生(1)

「鉄ちゃん」の母になる日が来ようとは/「鉄」と人生(1)

 note2周年を機に同じテーマで記事を書いたのですが、なかなか面白かったので、これから時々、企画していきます。今回は、「鉄道」について。

Noriko篇先日の新聞記事。
太宰治の亡くなった日「桜桃忌」に合わせて掲載された記事で、太宰が愛した三鷹の跨線橋が撤去されるという内容だ。
跨線橋(こせんきょう)とは、線路をまたいで道路と道路をつなぐ、陸橋のこと。跨線橋は、鉄道が良く見えるので鉄道好きには

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