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素敵です。
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#エッセイ

幽霊

幽霊

こんな姿になってやっと気づいた

むなしさは

愛されることじゃなく

愛することで消えるのだと

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

ためしに絵を描いてみました。詩は筆を洗っているときにふと浮かんできたものです。

どんな事情があって幽霊になったかはわたしにもわかりませんが、所在なさげで悲しそうな後ろ姿になりました。幽霊にも夢と居場所があるといいなと思います。

関係ないですが、色々

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ヨゼフ・アルバースの色彩理論を観る

ヨゼフ・アルバースの色彩理論を観る

ヨゼフ・アルバース(ジョゼフ・アルバース/Josef Albers, 1888–1976):美術研究・教育者、画家。
そのヨゼフ・アルバースの作品の核は、色彩だ。
そして、著書「Interaction of Color」1963年は、デザイナーにとって、不可欠であり著名だ。

バウハウスでの理論構成された、その色彩の構成について言えば、まず、ヨハネス・イッテンの色彩論は、アート・デザインの基本だ。

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「アートと言語」を考えるテリー・アトキンソン

「アートと言語」を考えるテリー・アトキンソン

テリー・アトキンソン(Terry Atkinson,1939- UK)
英国の「アートと言語」のアーティストだ。
その時代の今で言う、コンセプターだろう。
「Art&Language」英国と米国の他のアーティストへの影響力が広く認められているグループを設立した。
テリー・アトキンソンは、グループ「Fine-Artz」(1963)の創設メンバー、John Bowstead、Roger Jeffs、B

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ピーター・ドイグ-いつか見た絵画のような新たな世界

ピーター・ドイグ-いつか見た絵画のような新たな世界

ピーター・ドイグ( Peter Doig 1959- )
イギリスの風景画画家、現在、グローバルにその第一人者としていわれる。
その絵画は、ロマン主義的で神秘的な風景だ。
ピーター・ドイグは、近代の画家の理論、そして、その構成の延長にある。
そして、映画のカット、写真や新聞、そしてレコードカバーのグラフィック等の身近な物から影響や、、幼少期に暮らした、カリブ海やカナダの風景のイメージが影響している

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東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な話

東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な話

東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な夢の話
その画家のアトリエの先には、アカンサスが咲いていた、それは、ギリシャ彫刻の文様にもあることを以前、伺っていた。
欧州から、大変なプロセスをへて、日本に持ち帰ったらしい・・・ただ、その時には、すでに、日本では日比谷公園には、それはあったらしいのだが・・
アトリエには、北向きの光が入る(1日を通して光量が変わらないからだ)、そして、南の庭には、そのアカ

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愛すべき人たち(植木屋さんだって植物に詳しいとは限らない)連載小説第1回 序章1

愛すべき人たち(植木屋さんだって植物に詳しいとは限らない)連載小説第1回 序章1

※この作品は有料(¥100)としていますが無料で読む事が出来ます。
そしてそれ以上の¥100~¥10000までのサポートや、おすすめも出来ますので(サポートのお願い参照)よろしくお願い致します。(課金、サポート、おすすめ、して頂いた方々に感謝いたします)

連載小説第1回 序章1「竹藪の中」
 晩秋から初冬にかけての里山をのぞみながら、私は鉈とノコギリを手にとると竹藪の中に入っていった。すると、そ

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わたしの力

わたしの力

ここにも
まだ
光があるよ

かつて
受け入れられなかった
世界の欠片

心の影でドクっと
光る

まだ
こんなところに
いたんだね

もういいよ
ひとつになろう

戻っておいで
わたしの欠片

これからは
微笑みの風となり
ともに
世界を巡ろう

しあわせを届け
花を降らせよう

また
どこかで転がっている
欠片に出会った時には
笑顔で抱きしめて
ひとつになろう

欠片に出会う時
わたしはひとつ

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#2)Luc Tuymans-感性のうつろな画面

#2)Luc Tuymans-感性のうつろな画面

Luc Tuymans-感性のうつろな画面
リュック・タイマンス(Luc Tuymans)

リュック・タイマンス(Luc Tuymans、1958- ベルギー)アーティストであり、映画、写真、そして、画家である。アントワープ(Antwerpen-オランダ)在住。
室内、家族写真、壁紙の模様などの日常的なものから、ホロコーストなどの歴史的事象まで、幅広い対象を描く。
そして、
そのコンテンツについ

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神さまの筆

神さまの筆

神さまの
筆に
なりたい

透明な
次元から
やってくる
ささやきは
ゆたかで自由だ

わたしは
その力の
絵筆となり
この世界に
色を描く

⭐︎

わたしを、この世界に出現させてくれた大きな力の手足になりたいと思うのです。

⭐︎

わたしという個のフィルターを通して、生まれてくるのはどんな絵なんだろう。

わたしが秘めてきた体験の種は、この世界に何を投影してくれるのだろう。

⭐︎

雨のち

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Howard Kanovitzのハイパーリアリズムとは

Howard Kanovitzのハイパーリアリズムとは

ハワード・カノヴィッツ(Howard Kanovitz,1929- 2009 US)
画家(ハイパーリアリズム)・写真家(フォトリアリスト)
抽象的な表現主義からコンピューターイメージングまで50年のキャリアを持ち、フォトリアリズムとして知られる芸術運動の最前線だった。それは、表現の本質と主観、意味論、記憶との、複雑な関係の表象だ。その素材は、既存のメディアからの流用か、また、自分で撮った写真を使

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(今日の一枚)日本画家-菊池契月の散策の空気感

(今日の一枚)日本画家-菊池契月の散策の空気感

実に爽やかだ、今の時期だろう、昭和の初めの空気感が伝わって来る、そして、モダーンだ。

Fig.散策-1934  (c)菊池契月

京都画壇の大御所である日本画家、菊池契月(きくち けいげつ)の散策は、絹本(173×173.5cm)、第15回帝展に1934年(昭和9年)の作品だ。
これを見ていると爽やかな朝の空気感を感じる、現代に通じる散策の姿であり、犬たちも、心地良さそうだ・・・
それは、スマホ

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#1)女性画家Georgia O'Keeffeの苦難の道

#1)女性画家Georgia O'Keeffeの苦難の道

ジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe,1188-1986 US)
アメリカ女性画家であり、20世紀を代表するアメリカモダニズムを実践した。
風景、花や植物、動物の骨等が、主なテーマだった。
カンパス全体に、花の絵を描いた作品、動物の頭蓋骨を扱ったことで著名だ。
そして、特記事項はグローバルに抽象画も描いていたという事だろう。
今、申し上げたいことは・・・
そう、、誰にでも、スラン

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画家 堀文子-旅人と自然

画家 堀文子-旅人と自然

堀文子(ほり ふみこ、1918- 2019)日本画家
グローバルに自然界に存在する命や花鳥をモチーフに、多くの日本画を制作した、それは、晩年に至り、ミクロの世界までに至る。
また、イラスト、エディトリアルデザイン(書籍-装丁デザイン)や、エッセイでも著名だ。

略歴
1918年、東京都千代田区麹町で生まれる。永田町小学校(現・千代田区立麹町小学校)、東京府立第五高等女学校、そして、女子美術専門学校

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画家片岡球子-先駆者の苦悩と克服

画家片岡球子-先駆者の苦悩と克服

片岡球子(かたおか たまこ、1905 - 2008)日本画家。
従来の日本画にない大胆な画面構成、鮮やかなであり従来と異なる色使いから、当初の評価は様々だった。ただ、先駆者は、誰でもそう言った苦悩するものだろう。
そして、片岡球子は、自身の信念に従った創作を続け、やがて従来の日本画の概念を揺るがすような力強い表現を確立した。
面構(つらがまえ)シリーズ、そして、富士山シリーズの評価は高く定着した。

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