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徒然日記

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日記てもあり、エッセイでもあり、コラムでもあり、評論でもあります。
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#メンタルヘルス

自分に何ができたのか、そしてこれから何ができるのか

自分に何ができたのか、そしてこれから何ができるのか

直属の後輩が休職することになった。
思えば自分が休職したのが、今から6年前、ちょうど5月の出来事だった。

別の部署の顔見知りが休職することはこれまでもあったが、ほぼ毎日顔を合わせていた後輩が休職するのは、今回が初めてだ。

休職というのはいつも突然で、自分が忽然とオフィスから姿を消したように、今回も突然知らされた。
前は休む側だったのが、今度は見届ける側になってしまった。

信頼して任せていた後

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不要不急の考えごと

不要不急の考えごと

最近の自分のモットーは「考えすぎないこと」である。
体調不良で休職してしまった後、なるべく細かいことを考えないようにはしてきたつもりだが、
最近の新型コロナ関連で変わってしまった世界を生きていく上では、もう少しドライにならないといけないと感じている。

こんな世の中だから、何気なく生きているだけでも余計な情報が頭に入り、ふとしたことで不安になってしまう。
不安に苛まれているのでは自分だけではないだ

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304連休。

304連休。

随分前のことだが、職場復帰した。
休んだ時の部署からは脱走兵のように逃げ出し、新しく和気藹々とした部署で働いている。

休んでいた期間を数えると、(数え間違えていなければ)304日に上った。
意図せず304連休を取ってしまったというわけだ。

いろいろと学ぶことは多かったし、資格も取ることができたし、生まれたばかりの娘と一緒にいる時間もたくさん取れた。
メンタル休職というのは褒められたものではない

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戯言になってしまうのだろうか

自分がそういうタグで検索しているからかもしれないが、 noteをやっているユーザーは、なんらかのメンタル疾患を経験した人が多い気がしている。

noteをやっている人に多いのか、
そういう人がnoteをやる傾向にあるのか、
はたまたメンタル疾患経験者とそうでない人の割合が、日本全体のそれと一緒であるだけかもしれないが。

そういう人の投稿を見ると、「調子悪そうだなぁ」とか「辛いなぁ」と思うことが多

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正解を自分で与える力

正解を自分で与える力

教育改革実践家で、奈良市立一条高校の前校長である藤原和博氏は、自身の著書で「情報編集力」の大切さを説いていた。
これからの時代、決まった正解を求める「情報処理力」よりも、正解のない問題に対して“解”を求める力が必要となる、というのが氏の論調だ。

日本の教育現場のアップデートは、実に緩やかだと感じる。
メジャーバージョンアップと言えるものは、戦後間もない頃から行われていない気すらする。
もちろん、

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エネルギー≒感情×耐久性

noteの記事を書くとき、なるべく個人を傷つけないように心がけているつもりである。
出来るだけ内容がマスに向くようにしているというか、仮に言葉が刃を持っていたら、それがいろいろな方向に分散するように書けているといいなぁと思っている。

自分がnoteに記事を書くときは、“負の感情”が湧いたときが多い。
怒り、悲しみ、悔しさ、やりきれなさ。
そういう思いを、文章に変えている。
だからこそ、「文章の刃

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リワークのジレンマ

自分のリワーク先は、お世辞にも人数が多いとは言えない。

それがいいなと思うときもあれば、もうちょっと人数が多い方が楽しいなと思うときもある。
少人数なら、「自分が話す時間」が増えるし、スタッフの方も一人一人に目が行きやすい。
一方で、グループ分けが必要なプログラムは実施することができない。

リワーク先を選定する前、いろいろなところに見学に行った。
「リワーク必須」とEAPに言われた直後から、近

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選択で悩めることの素晴らしさ

相変わらず備忘録として「リスト」を活用している。

上のノートにもあるように、「やらなきゃ」という感覚はだいぶなくなった。
今は、ちょっと時間ができたときに「何しよっかな〜」程度にリストを眺めている。

ときに、眺めていると何をするにもやる気がなくなり、漠然とスマホを見てしまうときがある。
リストにないこと、例えば「noteで記事書こっかな〜」というやる気も起きない。

何もせずに時間を浪費してい

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感情と出力と事実と

感情と出力と事実と

「感情が出ないですねぇ」
10月頃、とある人に言われた言葉だ。
どうやら、感情が表現されずに、行動や言葉で埋め合わされているらしいのだ。

そもそも、自分の中で感情というものを丁寧に見てこなかったのかもしれない。
「感情を出していく」というテーマを与えられても、自分の中にどんな感情があるのか、感じたとしてもうまく表現できなかった。

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感情は顔に自然と現れる。
でも表情は感情の、明確な

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考えることをヤめる

リワークに通い始めて早1ヶ月。

「どうしてもリワークが必要」という、当時は非情にも思える宣告からも同じくらいの時間が経っているが、今は全く抵抗なく通い続けている。

それどころか、今では「通ってよかったかな」という気持ちにもなりつつある。
やはり医院の「リワークの場で見聞きしたことは外では話さない」というルールが、自分のような被治療者・患者に安心感をもたらしているのだと思う。
そういうルールがあ

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体調不良は連鎖する

体調不良は連鎖する

このnoteのタイトルは感染症や風邪のことを指しているのではない。
空気的に蔓延する体調不良のことを指している。

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昔東京で大雪が降った時、こんなことがあった。

朝の通勤時、いつも使う路線が雪の影響でメタメタだったため、まだ動いていた別の私鉄で出勤することにした。
ところが、乗った直後は順調に動いていたこの路線も、時間が経つにつれて雲行きが怪しくなり、都心に近づくにつれてとんでもな

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EAPは本当に「復職支援」なのか ~ある休職者の感想 その2~

3つ目の医院で行っているリワークに通い始めてから、日中の思考の中心がそちらに向いている。

リワーク前は頭の大半を占めていたであろうEAPの存在感が、多少なりとも減ったのはいいことだと思っている。
それに復職できるかどうかの判断は、とりあえずは医院のリワークスタッフが下すことになっている。
これまではEAPに握られていたボールが、医院へとトスされた感じだ。

そういう状況だからか、引き続き行われる

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4人の医者、3つの医院

4人の医者、3つの医院

今日、また新しいメンタルクリニックの初診を受けた。
これで4人目の主治医、3つの目の医院だ。
でも、ドクターショッピングをしたわけじゃない。

最初は地元のメンタルクリニックに通っていた。
以前のnoteで書いたように、EAPに探してもらい通い始めた医院だ。
今はすっかり体調がよくなっているとはいえ、さすがに発症当日は遠出するのもしんどい状態だったので、なるべく近場で探してもらったわけだ。

僕の

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事実だけが信用される

先日、妻に「食欲戻ったんだね」と言われた。

確かに数日前までは(再び)夜の食欲が落ちていて、茶碗1杯のご飯と用意されたおかずで十分おなか一杯になっていた。
それがここ2・3日では、ご飯をおかわりするまでに食欲が回復している。

自分でも要因がはっきりとはわからないが、今週はEAP面談がないこと、(不本意ではあるが)新しいお医者さんに診てもらう目途が立ったこと、
そして何より、今後どうするかがある

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