のっち♬

はじめまして、のっち♬です。 音楽と読書とユーモアをこよなく愛するミドサーの男子です。…

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はじめまして、のっち♬です。 音楽と読書とユーモアをこよなく愛するミドサーの男子です。 日常で感じたことや、少しばかり懐古志向だったりニッチだったりする趣味について書いていこうと思っています。 どうぞよろしくお願いします🍀

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AIが選んだGLAY入門用5曲をファン歴23年が考察&反論!

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上半期のベスト・メタル・アルバムUlcerate『Cutting the Throat of God』を考察&全曲レビュー

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転職活動中に読んで助かった関連本3選!

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童心にはトラウマ?な大海赫・作『メキメキえんぴつ』

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『R.U.R.』を読んで ~チャペックの問いが迫る"ロボット"社会~

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指揮者の時と同様、キリがないので7名で。 1. ジャン・シベリウス近年は不動の一位。そもそもシベリウスは交響曲第1番と第2番のカップリングから聴き始めたのだが、小学校…

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高野秀行著『西南シルクロードは密林へ消える』は驚きと奇跡の連続!

最近は入職後の環境順応に精一杯で本を読む余裕がなかなかできないのだが、図書館で本書をふと見かけ、昨年の『イラク水滸伝』の興奮も冷めないのもあって、彼の旅にまた触…

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ティーンエイジャー向けのお仕事本『ニッポンの刑事たち』(小川泰平著)を読んで

今回は行きつけの図書館の司書さんのオススメで手に取ってみました。 本の情報 著者: 小川泰平 タイトル: ニッポンの刑事 発刊年: 2016年 著者について: 元神奈川県警刑事…

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スウェーデンのメタルバンドThe Hauntedのアルバム全作を聴き直す

通勤時間が大体40分強で定着してきたので行きと帰りで全てのアルバムを聴き直した。今回はスウェーデンのスラッシュ・メタル・バンドThe Haunted。 各アルバムを一言レビ…

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ロックの日なのでロックを聴くきっかけとなったバンドを5つ選んでみた

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今回の選考基準は、同曲異演中のベスト演奏の多い順でも、所持音源数でもなく、直感的に"お世話になっている順"と思ってもらえればいい。かなり似たようなものなんだけれど…

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そこでファン歴23年の私は今や300曲を越えるGLAY楽曲の中からの5曲を、参考までにまずChat GPTに尋ねることにした。

Chat GPTが選ぶGLAY5曲「HOWEVER」
「Winter, again」
「誘惑」
「BELOVED」
「I'm in Love」

AI

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上半期のベスト・メタル・アルバムUlcerate『Cutting the Throat of God』を考察&全曲レビュー

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最新の7thアルバム『Cutting the Throat of God』は、デスメタルの既成概念を超越した名盤中の名盤だった!

アルバムの基礎情報アーティスト: Ulcerate
タイトル: Cutting the Throat of God
リリース年: 2024年6月14日
録音: 2023年9月~12月
レーベル:

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飛行機で英仏海峡横断を成し遂げたルイ・ブレリオの伝記絵本

飛行機で英仏海峡横断を成し遂げたルイ・ブレリオの伝記絵本

『あのとき、この本』の紹介絵本より。推薦者はイラストレーターの宇野亜喜良。

本の情報作者: アリス&マーティン・プロヴェンセン
翻訳者: 今江祥智
タイトル: 栄光への大飛行
発刊年: 1984年
作者のプロフィール: アメリカ合衆国シカゴ出身のイラストレーター夫妻。妻のアリスは1918年生まれ、夫のマーティンは1916年生まれ。ともにカリフォルニア大学卒業で、社会人になってから出会って結婚。以

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「冥王星」付きに関係なく名演なロイド=ジョーンズの『惑星』

「冥王星」付きに関係なく名演なロイド=ジョーンズの『惑星』

初めて「冥王星」付きの『惑星』を聴いた。この曲は今やあらゆる意味で"惑星の一部"として認めづらいが、それに関係なくこれは名盤。

音源の基礎情報

曲目: グスタフ・ホルスト作曲『組曲「惑星」、Op. 32, H. 125』『神秘のトランペッター、Op. 18, H. 71』、コリン・マシューズ作曲『冥王星、再生する者』
演奏者: デヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮、ロイヤル・スコティッシュ・ナシ

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伊坂幸太郎・著『終末のフール』を読んで

伊坂幸太郎・著『終末のフール』を読んで

伊坂幸太郎は発刊順に読んでいる作家の一人。今回は最近になって実写化された『終末のフール』。

本の情報著者: 伊坂幸太郎
タイトル: 終末のフール
発刊年: 2006年

概要8年後に小惑星衝突で人類が滅亡すると宣告されてから5年が経過。本書は3年後に迫った世界の終わりと向き合う、とあるマンションの住民たちを描いた8つの連作短編集である。

各編レビュー
『終末のフール』

周囲を蔑み息子を自殺に

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転職活動中に読んで助かった関連本3選!

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今年2月「廃業」を言い渡された私は、3月上旬には残務処理と並行して転職活動をはじめた。

今回は、かなりの急ピッチで進めた転職活動の最中に読んだ14冊あまりの就職関連書の中から、最も有効と感じた3冊に絞って紹介したい。

絞る理由は、いくら自分が「全部使えたよ!」と言っても、現在の仕事を並行させながら転職本を立て続けにそんなに読むバイタリティや時間的余裕は容易に生まれないだろうし、読む順番次第で4

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童心にはトラウマ?な大海赫・作『メキメキえんぴつ』

童心にはトラウマ?な大海赫・作『メキメキえんぴつ』

『あのとき、この本』を発端とする絵本開拓の一環。

本の情報作者: 大海赫
タイトル: メキメキえんぴつ
発刊年: 1976年
作者のプロフィール: 1931年東京生まれの児童文学作家。早稲田大学第一文学部仏文研究科卒業後は、大家の縁から学習塾を経営。教え子たちのリクエストがきっかけで童話を書く事に。芥川龍之介とスウィフトをルーツとし、人間心理の暗部をフォーカスした作品が多い。作者自らイラストも兼

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スティーヴン・ホーキングの伝記絵本を読んで

スティーヴン・ホーキングの伝記絵本を読んで



本の情報作者: キャスリーン・クルル、ポール・ブルワー(文)、ボリス・クリコフ(絵)、さくまゆみこ(翻訳)
タイトル: スティーブン・ホーキング ブラックホールの謎に挑んだ科学者の物語
発刊年: 2021年
作者について

キャスリーン・クルル: 伝記作家。子供向け
のノンフィクション作家として数々の受賞歴
をもつ。夫のポール・ブルワーと共にアメリ
カ・サンディエゴ在住。邦訳されている著書

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『R.U.R.』を読んで ~チャペックの問いが迫る"ロボット"社会~

『R.U.R.』を読んで ~チャペックの問いが迫る"ロボット"社会~

元々洋書は主食なのだが、転職沙汰で久々になってしまった。未だ普遍的な命題を突きつける古典。

本の情報著者: カレル・チャペック
タイトル: ロボット(R.U.R.) (原題: Rossumovi univerzální roboti)
発刊年: 1920年
著者について: 1890年生まれのチェコの作家、劇作家、評論家、ジャーナリスト。本作のような文明発展に警鐘を鳴らすSF作品の他、当時の社会的

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クラシックリスナー歴30年が独断と偏見で選ぶ"推し作曲家"7名

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1. ジャン・シベリウス近年は不動の一位。そもそもシベリウスは交響曲第1番と第2番のカップリングから聴き始めたのだが、小学校低学年だった当時はロマン派を殆ど未開拓だったのもあって馴染むのに時間がかかった。

ヤルヴィ指揮の交響曲全集を買ったのが小学校5年生、ハマったのは形式を見通せるようになった中学2年の頃。交響曲第7番の銀河のような音符の動きは未だに聴

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サンフランシスコのブラック・メタル・バンドWeaklingを聴く

サンフランシスコのブラック・メタル・バンドWeaklingを聴く

今回は、ここ数年来愛聴している、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ出身のアトモスフェリック・ブラック・メタル・バンドWeaklingについて。

バンドの来歴1997年、ギタリストのJohn Gossardとギタリスト兼ドラムプログラマーRobert Williamsを中心に結成。その後以下のようにメンバーが加わった。

John Gossard: guitar and vocals

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高野秀行著『西南シルクロードは密林へ消える』は驚きと奇跡の連続!

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最近は入職後の環境順応に精一杯で本を読む余裕がなかなかできないのだが、図書館で本書をふと見かけ、昨年の『イラク水滸伝』の興奮も冷めないのもあって、彼の旅にまた触れたくなった。

本の情報著者: 高野秀行
タイトル: 西南シルクロードは密林へ消える
発刊年: 2003年2月25日
著者のプロフィール: 1966年生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。タイ国立チェンマイ大学講師を経て、フリーランスの

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ティーンエイジャー向けのお仕事本『ニッポンの刑事たち』(小川泰平著)を読んで

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今回は行きつけの図書館の司書さんのオススメで手に取ってみました。

本の情報
著者: 小川泰平
タイトル: ニッポンの刑事
発刊年: 2016年
著者について: 元神奈川県警刑事、犯罪ジャーナリスト。1961年愛媛県生まれ。1980年に神奈川県警警察官を拝命。所轄の窃盗係の刑事を振り出しに、主に被疑者の取り調べを担当。警察庁刑事局刑事企画課時代には、韓国警察庁との合同捜査に参加した。2009年に職

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スウェーデンのメタルバンドThe Hauntedのアルバム全作を聴き直す

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通勤時間が大体40分強で定着してきたので行きと帰りで全てのアルバムを聴き直した。今回はスウェーデンのスラッシュ・メタル・バンドThe Haunted。

各アルバムを一言レビュー1998年『The Haunted』

既にキャリアを積んでいるビョーラー兄弟だが、乱闘騒ぎのような荒削り感や若々しいノリが全体に流れている。名刺代わりの「Hate Song」、At the Gates直系な「In Vei

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ロックの日なのでロックを聴くきっかけとなったバンドを5つ選んでみた

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今回は、そのバンドの音楽に触れたことが、いかに音楽ライフや人生に影響したかについて語るようなニュアンスになる。

1. X JAPANきっかけは高校一年生の入学時、前の方の席のクラスメイトだった。クラシック音楽オンリーで育った自分は、「あなたの好きな曲を書いてください」という音楽の授業のアンケートが悩ましかった。隣に座った彼が書いていたのは『紅』の一文字。

「Xの曲かい?」
「おぉ〜!知ってるの

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クラシック音楽リスナー歴30年が独断と偏見で選ぶ"推し指揮者"7名

クラシック音楽リスナー歴30年が独断と偏見で選ぶ"推し指揮者"7名

今回の選考基準は、同曲異演中のベスト演奏の多い順でも、所持音源数でもなく、直感的に"お世話になっている順"と思ってもらえればいい。かなり似たようなものなんだけれども・・・

1. クラウス・テンシュテット

自分が指揮者という職業に興味を持つきっかけとなったのが、彼とシカゴ響とのマーラー『交響曲第1番』を発端とするバーンスタインとの聴き比べだった。バーンスタインの熟練した設計力・陶酔に感心しつつ、

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