のっち♬

はじめまして、のっち♬です。 音楽と読書とユーモアをこよなく愛するミドサーの男子です。…

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はじめまして、のっち♬です。 音楽と読書とユーモアをこよなく愛するミドサーの男子です。 日常で感じたことや、少しばかり懐古志向だったりニッチだったりする趣味について書いていこうと思っています。 どうぞよろしくお願いします🍀

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AIが選んだGLAY入門用5曲をファン歴23年が考察&反論!

最近、私のSNS友達からこんな質問を受けた。 「GLAYって、私ほとんど知らないんだけど、何から聴けばいいかな?」 そこでファン歴23年の私は今や300曲を越えるGLAY楽曲の中からの5曲を、参考までにまずChat GPTに尋ねることにした。 Chat GPTが選ぶGLAY5曲「HOWEVER」 「Winter, again」 「誘惑」 「BELOVED」 「I'm in Love」 AI選曲の考察まず、AIは何を重視して選曲しているのだろうか? 尋ねてみると・・・

    • 転職活動中に読んで助かった関連本3選!

      今年2月「廃業」を言い渡された私は、3月上旬には残務処理と並行して転職活動をはじめた。 今回は、かなりの急ピッチで進めた転職活動の最中に読んだ14冊あまりの就職関連書の中から、最も有効と感じた3冊に絞って紹介したい。 絞る理由は、いくら自分が「全部使えたよ!」と言っても、現在の仕事を並行させながら転職本を立て続けにそんなに読むバイタリティや時間的余裕は容易に生まれないだろうし、読む順番次第で4〜5冊くらい「あまり読む価値がない」と思った本もあるからだ。 ①転職2.0 日

      • 童心にはトラウマ?な大海赫・作『メキメキえんぴつ』

        『あのとき、この本』を発端とする絵本開拓の一環。 本の情報作者: 大海赫 タイトル: メキメキえんぴつ 発刊年: 1976年 作者のプロフィール: 1931年東京生まれの児童文学作家。早稲田大学第一文学部仏文研究科卒業後は、大家の縁から学習塾を経営。教え子たちのリクエストがきっかけで童話を書く事に。芥川龍之介とスウィフトをルーツとし、人間心理の暗部をフォーカスした作品が多い。作者自らイラストも兼任している。 概要お化け、大地震、飢饉、戦争に脅かされないのんびりとした日常で

        • スティーヴン・ホーキングの伝記絵本を読んで

          本の情報作者: キャスリーン・クルル、ポール・ブルワー(文)、ボリス・クリコフ(絵)、さくまゆみこ(翻訳) タイトル: スティーブン・ホーキング ブラックホールの謎に挑んだ科学者の物語 発刊年: 2021年 作者について キャスリーン・クルル: 伝記作家。子供向け のノンフィクション作家として数々の受賞歴 をもつ。夫のポール・ブルワーと共にアメリ カ・サンディエゴ在住。邦訳されている著書 に『テレビを発明した少年』などがある。 ボリス・クリコフ: 絵本画家。『6この点

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          『R.U.R.』を読んで ~チャペックの問いが迫る"ロボット"社会~

          元々洋書は主食なのだが、転職沙汰で久々になってしまった。未だ普遍的な命題を突きつける古典。 本の情報著者: カレル・チャペック タイトル: ロボット(R.U.R.) (原題: Rossumovi univerzální roboti) 発刊年: 1920年 著者について: 1890年生まれのチェコの作家、劇作家、評論家、ジャーナリスト。本作のような文明発展に警鐘を鳴らすSF作品の他、当時の社会的混乱を扱った政治的な作品を数多く執筆した。 概要人間にとってストレスフルな労働

          『R.U.R.』を読んで ~チャペックの問いが迫る"ロボット"社会~

          クラシックリスナー歴30年が独断と偏見で選ぶ"推し作曲家"7名

          指揮者の時と同様、キリがないので7名で。 1. ジャン・シベリウス近年は不動の一位。そもそもシベリウスは交響曲第1番と第2番のカップリングから聴き始めたのだが、小学校低学年だった当時はロマン派を殆ど未開拓だったのもあって馴染むのに時間がかかった。 ヤルヴィ指揮の交響曲全集を買ったのが小学校5年生、ハマったのは形式を見通せるようになった中学2年の頃。交響曲第7番の銀河のような音符の動きは未だに聴くたびに新たな発見がある、人生で出会った最高の曲。 私が全曲集を所持しているの

          クラシックリスナー歴30年が独断と偏見で選ぶ"推し作曲家"7名

          サンフランシスコのブラック・メタル・バンドWeaklingを聴く

          今回は、ここ数年来愛聴している、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ出身のアトモスフェリック・ブラック・メタル・バンドWeaklingについて。 バンドの来歴1997年、ギタリストのJohn Gossardとギタリスト兼ドラムプログラマーRobert Williamsを中心に結成。その後以下のようにメンバーが加わった。 John Gossard: guitar and vocals Josh Smith: guitar Sarah Weiner: bass

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          高野秀行著『西南シルクロードは密林へ消える』は驚きと奇跡の連続!

          最近は入職後の環境順応に精一杯で本を読む余裕がなかなかできないのだが、図書館で本書をふと見かけ、昨年の『イラク水滸伝』の興奮も冷めないのもあって、彼の旅にまた触れたくなった。 本の情報著者: 高野秀行 タイトル: 西南シルクロードは密林へ消える 発刊年: 2003年2月25日 著者のプロフィール: 1966年生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。タイ国立チェンマイ大学講師を経て、フリーランスのノンフィクションライターに。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰

          高野秀行著『西南シルクロードは密林へ消える』は驚きと奇跡の連続!

          ティーンエイジャー向けのお仕事本『ニッポンの刑事たち』(小川泰平著)を読んで

          今回は行きつけの図書館の司書さんのオススメで手に取ってみました。 本の情報 著者: 小川泰平 タイトル: ニッポンの刑事 発刊年: 2016年 著者について: 元神奈川県警刑事、犯罪ジャーナリスト。1961年愛媛県生まれ。1980年に神奈川県警警察官を拝命。所轄の窃盗係の刑事を振り出しに、主に被疑者の取り調べを担当。警察庁刑事局刑事企画課時代には、韓国警察庁との合同捜査に参加した。2009年に職を退いた後は、執筆活動やワイドショーでの事件解説を行う。 概要 元神奈川県警の

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          スウェーデンのメタルバンドThe Hauntedのアルバム全作を聴き直す

          通勤時間が大体40分強で定着してきたので行きと帰りで全てのアルバムを聴き直した。今回はスウェーデンのスラッシュ・メタル・バンドThe Haunted。 各アルバムを一言レビュー1998年『The Haunted』 既にキャリアを積んでいるビョーラー兄弟だが、乱闘騒ぎのような荒削り感や若々しいノリが全体に流れている。名刺代わりの「Hate Song」、At the Gates直系な「In Vein」、炎のようなリフを持つ「Choke Hold」など、とにかくシャープなリフの

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          ロックの日なのでロックを聴くきっかけとなったバンドを5つ選んでみた

          今回は、そのバンドの音楽に触れたことが、いかに音楽ライフや人生に影響したかについて語るようなニュアンスになる。 1. X JAPANきっかけは高校一年生の入学時、前の方の席のクラスメイトだった。クラシック音楽オンリーで育った自分は、「あなたの好きな曲を書いてください」という音楽の授業のアンケートが悩ましかった。隣に座った彼が書いていたのは『紅』の一文字。 「Xの曲かい?」 「おぉ〜!知ってるの??」 「昔、母さんが紅白の映像見せてくれてね。でも他は知らないんだ」 「今度ビ

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          クラシック音楽リスナー歴30年が独断と偏見で選ぶ"推し指揮者"7名

          今回の選考基準は、同曲異演中のベスト演奏の多い順でも、所持音源数でもなく、直感的に"お世話になっている順"と思ってもらえればいい。かなり似たようなものなんだけれども・・・ 1. クラウス・テンシュテット 自分が指揮者という職業に興味を持つきっかけとなったのが、彼とシカゴ響とのマーラー『交響曲第1番』を発端とするバーンスタインとの聴き比べだった。バーンスタインの熟練した設計力・陶酔に感心しつつ、テンシュテットの"一瞬先すら何が起こるか予測がつかない"体当たりなライヴ音源は、

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          稀代の名演、フリッチャイの『悲愴』(1959年、ベルリン放送響)を聴く

          数多くある『悲愴交響曲』の録音の中でも特に気に入っている名演です。 音源の情報曲目: チャイコフスキー作曲『交響曲第6番ロ短調Op.74, TH30「悲愴」』 演奏者: フェレンツ・フリッチャイ(指揮)、ベルリン放送交響楽団 録音: 1959年9月、ステレオ レビュー 第一楽章 序奏部の出だしは実に幽玄で、浮き上がるように奏でられる旋律に孤独感が漂っている。第一主題の相手に直に訴えかけるような話術は、他では聴けない説得性。第二主題第一句ではベルリン放送響の弦の温かみが、

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          畠中恵著『とるとだす(しゃばけシリーズ第16作)』を読んで

          今回はかなりアクティヴで、活力と機知に富んだ作品でした。 本の情報 著者: 畠中恵 タイトル: とるとだす 発刊年: 2017年7月20日 概要しゃばけシリーズ第16作。 一太郎のために薬種屋が持ってきた薬を次々服用して病床に倒れた藤兵衛。 一太郎たちは彼を救うために奔走する連作短編5篇。 個人的な感想『とるとだす』 事件の発端を説明するプロローグを兼ねるが、文章量的に一編として成立している。大事な時に寝付いてしまう一太郎に対して、寛朝が「皆に上手く頼るすべを覚える

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          AIが"音楽通向け"に選んだX JAPAN5選をファン歴23年が考察&反論

          今回もSNS友達とのやり取りが発端となっている。ジャニーズ主食でメタルもヴィジュアル系も縁がないままX JAPANを聴き始めた彼女に勢い余って「ART OF LIFE」を勧めた結果、 『「ART OF LIFE」のピアノソロはなきゃいけないって思うんだよね。私って案外通なのかもしれん(笑)』 と返ってきた。通かどうかよりもここが伝わる心友なのが嬉しい。では、初心者向けではなく音楽通向けの前提なら自分なら何を選んだのか? 今回は、あえて"音楽通向け"をChat GPTに要

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          ハイドン『交響曲第94番ト長調("驚愕")』の形式を解説

          私にはクラシック音楽に限らず曲構造を解体する癖があるのですが、こうした形で披瀝するのは初めてです。勿論、この見解はあくまで一例です。 概要フランツ・ヨーゼフ・ハイドンがヨハン・ペーター・ザーロモンの依頼で作曲した"ロンドン交響曲"の第1期の作品。100曲を超えるハイドンの交響曲の中でも最もポピュラーな部類に入る。 楽曲解説第1楽章 Adagio cantabile - Vivace assai youtubeの参考音源 (ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル

          ハイドン『交響曲第94番ト長調("驚愕")』の形式を解説