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サンタクロースになった日。(ブックサンタ2023)
本はいつでも友だちだった。
ひとりでお留守番をしているとき。
眼科で順番を待っているとき。
風邪を引いて学校を休んだとき。
休み時間。
本はいつでもわたしの友だちで、いつでも味方だった。
あの頃、教育方針(と貧しさ)を理由にアニメや漫画、ゲームが禁止で哀しい思いをしていたけれど、その分たくさんの本に出会えたんだ。
時間に支配されて、大切なものが見えなくなってしまったオトナたちを救うために、
戦火にある日常。「ガザの美容室」
美容室でキャミソール姿の中年女性が、おそらく友人と電話しているシーンから始まる『ガザの美容室』。
美容室でやたら薄着だな(後でワックス脱毛に備えていたことがわかる)とは思うものの、初めはそれが特別な光景であることに気づかなかった。
イスラム圏の女性がヒジャブを外し、裸に近いような格好で過ごせるのは、そこが女性しかいない美容室だからだ。
離婚調停中の女性に、結婚式のセットアップにやってきた女性と
悦びに満ちたブルー。「デイヴィッド・ホックニー展」
過日、東京都現代美術館で開催中の「デイヴィッド・ホックニー展」へ。
現在86歳、60年以上に渡り精力的に活動するアーティスト、デイヴィッド・ホックニーの、日本では27年ぶりとなる大きな個展。
総展示数は、200点余り。
そのテの話にはとても疎いのだけれど、彼の作品はいま最も高額で取引されているとかいないとか。
ひとは、どこにそんなにも心を掴まれるのだろう、と単純に興味があった。
まだ体調が安
まだ、言葉にならない。「ガウディとサグラダ・ファミリア展」
過日、東京国立近代美術館で開催中の「ガウディとサグラダ・ファミリア展」へ。
スペインの著名な建築家アントニ・ガウディ。
その創造の源泉と、”未完の聖堂”と呼ばれ、いよいよ完成間近とされているサグラダ・ファミリアに焦点を絞った展覧会。
実は観に行ってから随分経つのだけれど、興奮冷めやらぬというか、思い出すたびに胸がいっぱいになってしまって、うまく言葉がつながらない。
美しかった。
迫力があった。