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2022年7月の記事一覧
中村敦夫氏の「統一協会」国会質問!
1998年(平成10年)9月22日午前10時、第143回国会参議院法務委員会が開会された。そこで参議院議員・中村敦夫氏が「統一協会」について質問した議事録がある。この議事録を読むと驚かされるのは、今から24年も前に、現在大騒ぎになっている「統一協会」問題の本質が、ほとんどすべて網羅され追及されていることだ。
以下、議事録からの抜粋である。「統一協会」について調べ上げた中村氏が、被害者の立場に立っ
『ごんぎつね』なら昔から読めてなかったぞ
この問題は、昔からある「境界知能」問題ですので、ひとくちに「『ごんぎつね』を読んで文脈が分からないのは日本の国語教育の危機だぞ」と煽られても「なるほどですね」としか思わないやつなんですよね。
境界知能とは、知的障害とされるFSIQ70よりは上だが、一般的な学術理解が可能となるFSIQ85未満の子どもたちのことで、統計的に1.6%から2.0%ぐらいの子どもがここに入ります。よく「統計的に数字が
【論文レビュー】ホール自らが語るプロティアン・キャリアの回顧録!?:Hall(2004)
日本のビジネスパーソンにとって有名なキャリアに関する概念の一つにプロティアン・キャリアがあります。1976年に提唱されたものなので少々年月が経っているのですが、提唱者であるダグラス・ホール自身がその後の調査や概念の受容について回顧的に述べている論文があります。先日の中原研で紹介した内容の一部について、ざっくり書いてみます。
被引用数が非常に多い論文でありながら、論文にしてはとても珍しい散文的なス
【読書メモ】プロティアン・キャリア入門:『プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術』(田中研之輔著)
人生100年時代という言葉が広まる中で、キャリアを主体的にすすめる役割は個人が担うものであり組織に委ねるものではない、という考え方が企業やメディアで発信される機会が多くなってきました。この考え方の背景にあるキャリアの捉え方の一つとしてD・T・ホールのプロティアン・キャリア(Protean Career)があり、著者の他の書籍・論文・講演等によって見聞きした方も多いでしょう。本書の第1章は、プロティ
もっとみる東京の水はどうやって飲めるようになってるのか?
先日、東京都の持っている巨大な水源林にいってきた。
デジタル技術も都市を支えるインフラの一つになりたい。その際、水道局、下水道局、港湾局、交通局などの既存の都市インフラの先輩部局の在り方が参考になるのではと思いインフラ系部門の現場に時間をみては行って話をきいてる。
これが毎回、滅法、面白い。今回は水道局の奥多摩から山梨県甲州市にかかる水源林に行ってきた。以前に行った金町浄水場と併せて都市インフラの
ウクライナからの怪しいメールがEmotetだったと特定するまでのお話
合同会社デジタル鑑識研究所の中村です。
「怪しいメールが届いたんだけど」
1年の後半に突入したばかりの7月1日にお客様からこんな相談が寄せられました。
この内容だけでも「Emotetだろうなあ」と推測がついてしまいます。
とはいうものの、調べもしないで断言してしまうのは「鑑識」と銘打っている会社の代表としていかがなものかと思い、送られてきたメールを調査してみることにしました。
今回の調