事務員G

ピアノを弾いてます。 でも、面白そうだなと思ったことはなんでもします。 ライブを作った…

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ピアノを弾いてます。 でも、面白そうだなと思ったことはなんでもします。 ライブを作ったり。オーケストラを入れてみたり。曲を書いたり。 楽譜の連載も、ラジオのパーソナリティも、やってます。 友達に料理を作ってばかりいたので僕のことを料理人だと思っている人もいるでしょうね。

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    いまでは普通になった、ミュージシャンのネット活動。その黎明期はなかなか大変でした。

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    2019年に、突然家を飛び出して10日間ほどの旅行をしました。「行く場所を決めずに」がテーマ。どこまで行くのでしょうか。

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店のメニューにはない「タラコスパゲティ」を注文できる人になるまでの話。

有名な料理にはそれなりに、客にまつわるエピソードがあるものだ。 ポテトチップスは「ジャガイモをできるだけ薄く揚げろ!できるだけだ!」と言った客に、店が意地になってフォークでさせないほどの薄さで揚げて出したら逆に喜ばれてしまってできた、とか。 ラーメンの麺が残っていたので、店員がまかないとして、濃い汁でモリソバのように食べてたら、客が「それうまそうだ、俺にもくれ!」と言われ「つけ麺」が誕生した、とか。 スパゲティ屋で「キャビアでパスタを作ってくれ!」と頼まれて作ってみ

    • 「AFURI」にメールを送った日

      2019年7月。僕は、普段しないような事をした。 とあるラーメン屋さんに「ご意見メール」を送ったのだ。 メールを送ったことを思い出したのは、そのラーメン屋さんの名前を、ニュースで頻繁に目にするようになったからだった。 ラーメン屋の名前は「AFURI」と言う。今や世界も含め25店舗を超える店を有する有名企業だが、僕がこのラーメン屋さんに初めて出会った頃はまだ、恵比寿店と原宿店の2店舗しか無い時代。 僕は、この「AFURI」のラーメンが大好きだった。本当に。 当時の僕は、

      • MUSIK BARISTA(水曜日) 過去の選曲リスト

        2019年4月からAIR-G(北海道)にて「MUSIK BARISTA」という番組のパーソナリティをしています。毎週水曜日20時から90分間、皆様のお耳をお借りして、これまでにたくさんの曲を流してきました。 選曲するときは「過去に何を流していたかの一覧」を見ながら選ぶようにしているのですが、5年目を迎えたタイミングでこれを整理してどなたでも見れるようにしておこうと思い立ち、なんとか全曲まとめる事ができました。 需要があるかはよくわかりませんが…笑 流した曲は延べ3200曲を

        • 「松谷卓さんと一緒にコンサートをする事になりました」…って、えっ?

          タイトルのとおりです。 タイトルのとおりなんですが、こんなタイトルの文章を書くなんて、全く想像していませんでした。 トントン拍子もいいところ。まるで「一緒にカラオケに行きましょうよ」ってお誘いしたら「いいねー!」って言われちゃったくらいの感じ。え、いいんですか?? 松谷さんは作曲家/ピアニストで、もしお名前が分からなくても「劇的ビフォーアフター」という番組の曲も手がけられてます…と言えば、あの音楽か!とピンと来る方も多いのではないでしょうか。 生きているとこんな事もあるん

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          有料配信ライブを「しない」という選択肢

          平時に戻りつつある日常と共に、ライブがまた増えてきました。僕のように今現在を音楽の世界で過ごしている身としては、ここ数年息を止められているかのような感覚でしたから本当にありがたい限りです。 僕はここ数年、自分自身が表に出る活動を少しだけセーブして、色んなイベントの制作をする機会を増やしていました。「事務員G」の名前は出さないにせよ、実は結構いろんなイベントを作っていたんです。そんな中で、一つこの数年の間に得た知見みたいなのがあるので、この機会に書き置いておこうと思いました。

          有料配信ライブを「しない」という選択肢

          乾燥機の時間だけ

          40分足らずで洗濯から乾燥までを終わらせてくれるコインランドリー。その早さはもちろん技術の進歩もあって喜ばしい事なんだろうけど、一旦拠点に戻るのか、それとも椅子に座って持ってきた小説を読むのか、その判断が難しいくらいの時間を僕に与えてくれた。 知らない町の、知らない道。 この先をずっと行って、自分に馴染みのある風景に行き当たるのにはどれくらい歩かなきゃいけないんだろう。 20分歩いて、また同じ時間を20分かけて戻ろうか。そんな漠然としたプランは開始2分で覆されることになった

          乾燥機の時間だけ

          図書館であきらめかけていたら司書さんに声を掛けてもらった話。

          Twitterでこのエピソードを書いたところ、たくさんの方に興味を持って頂けたようなので少しだけ詳しく書いておこうと思います。 僕はその日、千葉県の柏市に仕事で行っていました。「ショッピングモールに置いてあるピアノを弾いて頂けませんか」という依頼のためだったのですが、レンタカーでドライブがてら行くのも良いかなぁと思って、そのお仕事をお請けしたわけです。ここのところずっと閉じこもっていたので良い気分転換にもなるかな、なんて思ったんですよね。 日曜日だったので、ショッピングモ

          図書館であきらめかけていたら司書さんに声を掛けてもらった話。

          譜面を作ってる人の頭の中②_【バンド譜編】

          ピアノの譜面を雑誌に掲載するようになってからは正確に言えば9年だったと思う(今の連載が7年続いており、その前に2年…とは言っても持ち回りだったので3ヶ月に1度だった…の短い連載があったからだ)。 この話の①の時に「楽譜によって付けるコードは変わる」というお話をしたが、もう少しだけ具体的にお話しておきたい。そのために、今度は「バンド演奏のためにミュージシャンに配る楽譜」について、説明する必要がある。 ※僕はこの譜面のことを「ハコ譜」と呼んでいるので、今回もそうさせていただきたい

          譜面を作ってる人の頭の中②_【バンド譜編】

          譜面を作ってる人の頭の中①_【ピアノアレンジ編】

          たまにはちょっとだけ専門的なことを書こうと思う。 今日書きたいのは、音楽での「コード」の話。「ド・ミ・ソ」が「C」になる、あの「コード」のこと。あ、といっても「コードの事、わかりやすく教えます」的なものじゃないですのであしからず。 売られているポピュラーの楽譜を見ると、よく譜面にコードが付いてる。だれかがその曲を聞いて楽譜を作ってくれて、この場所のコードは「C」なんだよと教えてくれてるわけだ。昔の僕はそれを見て「音を記号で表しちゃうのって、すごいな」と思っていたと同時に「

          譜面を作ってる人の頭の中①_【ピアノアレンジ編】

          掛け声が独特なコンビニ店員さんの話

          神田須田町。かつては「連雀町」と呼ばれた地域だが、このあたりは奇跡的に戦火をまぬがれたこともあり、江戸時代を思わせる建物がまだ残っている。趣を残すいくつものお店の中で、1880年創業の「神田やぶそば」というあまりにも有名なお店があるのだが、2013年に起きた不慮の火事で、昔のままだった貴重な建物は燃えてしまった。とあるボカロPと「やぶそば」に行って蕎麦でもたぐろうじゃないかと予定を組んでいたのだが、火事が起きたため予定も立ち消えになりそのままいつしか疎遠になってしまった。いま

          掛け声が独特なコンビニ店員さんの話

          「目玉焼きを、お願いできますか。」

          褐色まぶしい笑顔が印象的な「たいめいけん」の三代目、茂出木浩司さんは良くメディアに出られているので有名ですね。上に引用したのは彼のおじいさまにあたる、つまり初代たいめいけんの店主であった茂出木心護(もでぎしんご)さんの文章です。 日本で、どのように洋食(いわゆる「オムライス」や「ハンバーグ」などの和製洋食というやつです)が普及していったかに興味がある僕は、茂出木心護さんであったり、秋山徳蔵さん(佐藤健さん主演の「天皇の料理番」のモデルになった方)であったり、村上信夫さんだっ

          「目玉焼きを、お願いできますか。」

          12月18日・19日の両日夜、Youtubeでスペシャルライブの生配信をやります!

          日曜日の生配信が500週を超えました。最初は30週だけやってみようと思って始めたはずだったのに、とうとう500週です。「用事のある日は無理して生配信は やらない」というルールもあったので、12年掛かりました笑 せっかくなので、ちょっと気合を入れた記念のスペシャルライブ配信をしようと思います。会場を借りて、カメラも6台入れて、音響も照明も飾り付けもバンドもしっかり入れて、めちゃくちゃ豪華な配信をしてやろうではないか…と思い立ちました。 今まで僕の放送に出てくれたことのある歌い

          12月18日・19日の両日夜、Youtubeでスペシャルライブの生配信をやります!

          りぶ君の10周年記念ライブ衣装について

          初期からずっとお手伝いさせていただいている、歌い手”りぶ”君の、これまでの軌跡をまとめたようなベストアルバム「MYLIST」が発売されました。このベストアルバムの為に収録した新曲「mylist」は、本人による作詞作曲、アレンジは堀江晶太君。ギターに三代君、ドラムがゆーまお君と、これまた「あの頃を思い出すような」面子で、そこにピアノとして参加させてもらえたことも本当に嬉しく思っています。 さて。本来、このベストアルバムの前に行われるはずだった10周年を記念するライブが存在して

          りぶ君の10周年記念ライブ衣装について

          「NEO PIANO CO. LABO.」

          ストリートピアノを華麗にあやつるYoutuberピアニスト4人が一同に会するライブイベント「NEO PIANO CO. LABO.」(通称:ねぴらぼ)が終わりました。なんだか、肩書きを自分から名乗るのはちょっと気恥ずかしいのですが、総合プロデュースをしておりました。「こういうものが作りたい」と僕が言い出したのは、去年の12月くらいのことだったんです。その頃、僕の家でみんなで集まってたりしてたときに、こっそりと、動き出していました。 演奏動画を投稿したことからイベントを作り始

          「NEO PIANO CO. LABO.」

          雨宿りのバーで

          「せっかくだから、六本木のバーに行ってみたい」 東京に集まって遊んでいた僕は、友達にそう提案した。 漫画やドラマで出てくるような、きらめいている世界のことを早く知りたかったんだよ。 でも六本木のバーは基本的にビルの上の階にあるから、外から雰囲気をうかがい知ることは難しくて。 「いいお店に巡り会えればいいなぁ」とは思ってるものの、どうすれば…?あてもなく六本木を歩き回っているうちに、小雨が降ってきた。小さなビルの階段で雨宿り。振り向くと、地下に伸びる暗い階段の下に「BA

          雨宿りのバーで

          「そろそろグランドピアノを買ってくださいね」

          小学生の時、ピアノの先生が、僕を迎えに来た母親に言った言葉をタイトルにしてみました。考えてみれば、たいへんな事をずいぶんサラッと言ってるなぁと、当然思いますよ。 うちは一般的なサラリーマンである父親と、一般的な専業主婦である母親と、男一人女一人の子供で構成された普通の家族なんです。白菜じゃあるまいし「あ、そうですか」と答えて、帰り際に楽器屋さんに寄って、店員さんに適当にグランドピアノを見繕ってもらえるような家じゃあ、もちろんありません。 僕の家にはその当時、茶色のアップラ

          「そろそろグランドピアノを買ってくださいね」